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4万円でサブPC(3)

録画用サブPCが完成。予定では4万円チョイのつもりだったが、なんと、超過して5万近くになってしまった。原因は、電源とマザーボードを想定よりワンランク上にしたこと、メモリーを2GB×2にしたこと、CPUクーラーを買ったこと。これで数千円ずつはみ出して、トータルで4万という線を大きく越えてしまった。

CPU Intel Core i3-530(2コア LGA1156 2.93GHz)
CPUクーラー サイズ KATANAIII SCKTN-3000
メモリ SILICON POWER SP004GBLTU133S22 (PC3-10600-2GB 2枚組)
マザーボード ASUS P7H55D-M PRO
グラフィック CPU内蔵
サウンド オンボード
HDD WesternDigital WD5000AAKS
ケース Antec TWO HUNDRED S
電源ユニット Corsair CMPSU-650TXJP
OS Windows 7 Home Premium 64bit DSP版


新たに購入したCorsair CMPSU-650TXJPだが、昨年の品と比べてリビジョンがあがっていた。どの辺が違うのかは、分解でもしてみないことには見当もつかない。やはり、部品の銘柄や供給元の変化だろうか?

地デジ録画ボード、2TB HDD、ブルーレイドライブは既に持っているので、これらは後でマシンに組み込んだ。組み立てでは、結構ポカをやらかしてしまった(これこそが自作の楽しみの一部だが)。他人のポカは、読む人にとっては面白いと思うので、ここで紹介してみよう。

ポカその1:CPUクーラー

CPUクーラーの接地面のシールを剥がさずに、あとは装着すればよいだけにしておいた。三日後、CPUとマザーボードが届き、CPUを取り付け、グリースを塗り、件のCPUクーラーを装着。

当日は猛暑が戻っていて、汗をかきながら「やれやれ完了!」と思ったのもつかの間、「そういえば」と思い出した。接地面のシールを剥がしていなかったじゃないか! 結局、取り外して装着をやり直すハメに。おかげで、CPUグリスがいいように薄盛りになった。

ポカその2:バックパネル

エッチングパーツであるバックパネルの裏側に、ところどころ突き出ている板バネ。マザーからのテンションで、はめ込んだ筐体から外れないようにできている(端子ソケット部のアースとしての役目も受け持っているはずだ)。

テンションがあるおかげで、マザーをネジ止めする時に、少々力を加えてはめ込むような形になる。板バネの向きによく注意しておかないと、後々面倒なことになる。筐体の外側にハミ出すと、ソケットを覆うことになって、端子が挿さらない。

私もやってしまった。LANソケットに二本、板バネが突き出ている。既にネジ止めし、結線し終わった段階では後の祭り。やり直す手間を考えると、LANケーブルを挿すときに邪魔になった板バネをねじ曲げた方がマシだった。

ポカその3:ASUS製マザーのワナ

なぜかASUSのマザーボードでは、「8ピンEATX12V電源プラグ用コネクタ」の左半分にカバーが被せられている。マニュアルには「8ピンを必ず挿さないとCPUが起動できない」とまで書いてある。

Corsair CMPSU-650TXJPにはEATX12V電源プラグとして、4ピン×2が装備されていて、どちらも可能だ。つまり、4ピンひとつだけを挿すべきなのか、4ピン二つを挿すべきなのか、戸惑う。

結論としては、電源ユニットが対応しているのであれば、カバーを外して4ピン×2を挿しておけば問題ない。また、目安としてTDPが100W未満のCPUならば、4ピンひとつだけでも問題ないそうだ。

実際、Core i3-530の場合は、どちらでも起動できた。下位互換を備えたコネクタなので、8ピン挿せるのならば、挿しておいてかまわない。

最近のAMI BIOSには言語選択で日本語がある。……全く気がつかなかった。もっとも、BIOSのようなシンプルな表示が日本語になったところで、さして利点があるようには思えない。オプションに詳しい説明が期待できるわけではないからだ。

英語の場合と同様で「Enable:○○機能を有効にします。Disable:○○機能を無効にします。」といった程度で、「耳慣れない○○という機能が有効になると一体何がどうなるのか?」はネットで調べでもしておくしかない。

ポカその4:内蔵GPU

BIOS設定は、ほとんどの場合、AUTOかデフォルト値で問題ない。例外としては、優先順位を決めるオプションだ。特に今回はIntel製CPUの内蔵グラフィック機能を使うので、こいつを優先して初期化しなくてはいけなかった。

BIOSの項目名“Initiate Graphic Adapter”のデフォルト値は“PEG/PCI”となっており、このままでは起動時の画面出力で、内蔵グラフィックは後回しになる。このオプションの中に、“iGPU”(内蔵GPU)という選択肢があるのだが、項目を選択するまでは分からない。

厄介な点は、とりあえず「画は来る」というもので、LCDモニターの入力切り替え時に「なんか画が来るのが遅いなあ」「あれ、切り替え時にウィンドウが一瞬小さくなるぞ」となって、初めて気がつく。

なお、“PEG”とは、PCI Express Graphicsの頭文字。この略号にもいろいろあって、同じ会社のBIOSでも、GFX0-GPP-IGFX-PCIと表示されるものがある。この場合、GFX0がPCI-Express x16で、GPPがPCI-Express x1、IGFXがオンボードグラフィックとなる。

また、オンボードGPUの有効/無効を切り替える設定は別の項目名“iGPU Graphics Mode Select”となっていて、むしろ、そちらには当然注意を払うが、優先順位までは気がつけなかったりするものだ。

HDD冷却を兼ねる為、ケースのフロントに12cmファンを2基装着し、その内一基をマザーボードのPWRコネクタにつないだ(3ピン仕様なので、PWRしかつなぐ場所がない)。BIOSにはハードウェアモニターの設定があり、PWRにつながれたファンの回転数を監視できる。

ところが、これがおかしい。PWRに関しては、なぜかファンの回転数をよく見失う。しかも、この設定画面だけ、やけにウェイトが入っており、ボタン操作がすぐに実行されない。BIOSのフラッシュROMをバージョンアップ(1604)してみたが、特に改善はみられない。

仕方なく、Fan Speedの選択肢から“Ignored”を設定せざるを得なかった。無視させることができる、という設定値は意外と見落としがちだろう。

Core i3-530は、比較的温度が高めのようだ。Phenom II X4 945 (TDP95W)が40℃くらいの時に、44℃になる。ちなみにCPUクーラーはどちらも同型の刀3を採用(なんたって実売価格が魅力だ)。

Core i3-530程度なら、リテールについてくるクーラーで何ら問題ないところだろうが、長期使用という観点からすると、マザーボードに向かって垂直に吹き付けるトップフローは、経験上あまりよくない。

なぜなら、ホコリが基盤に少なからず付着していくので、何年も経過すると掃除がしにくくなる。一方、ヒートパイプで連結されてファンが直に基盤に向くことがないタイプであれば、この心配はいらない。刀3の実利はこれだ。

ポカその5:Intelのワナ

OSインストール後に遭遇した問題といえば、デバイスマネージャで「PCIシンプル通信コントローラ」が“!”になることだった。このPCIシンプル通信コントローラとは何だろうか?

結局、Intel Management Engine Interface Driverをインストールすれば解消された。チップセットドライバとは別にマネージメントエンジンなるものにもドライバがいるとは……。AMD CPUではついぞ体験できないことだ。

ポカその6:復帰できない

最後のトラブルには参った。休止状態からの復帰が、できる時とできない時が、発生するのだった。ソフトウェアのタイマーによる制御で休止状態から復帰する時は問題ないのだが、手動でイレギュラーに復帰させると、BIOS画面すらいけずに電源ファンだけが音を出している状態になってしまう。

こうなると、電源ユニットのスイッチを一旦オフしてからオンにする以外に方策がない。ハードウェア的な不具合が疑われる現象だったが、普段の起動自体は全く問題が無く、休止状態の復帰に関してのみ問題が起きる…とくれば、どうしてもBIOS設定を疑うしかない。

ネット検索でも、なかなか問題の核心らしき事例に当たらなかったが、ようやく見つけた。“Repost Video on S3 Resume”の項目設定がそれであるようだ。私の例での休止状態は、OSが再起動するので、S5相当だと思うのだが、設定の項目名がダイレクトにそれを印象づけてはいないので、デフォルトから変更しないでおり、この判断が失策だったようだ。
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[ 2010/09/24 01:06 ] 自作PC | TB(0) | CM(0)
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