どんなゲーム?
7つのスキルに追加点を割り振ることができる
シネマティック・シーンがある、ポイント&クリック形式のアドベンチャーゲーム。TRPGから拝借した簡易的な属性値を有し、インベントリーがあって、一人称視点で進行する。ただし、シネマティック・シーンは三人称の映画的演出になる。

会話にはパイ・メニュー風の選択肢がある
3Dの一人称視点とイベント画面とはシームレスに繋がっていて、アドベンチャーゲームにしては高級な作り。(量産されがちな低クオリティのアドベンチャーゲームからするとたいへん珍しい)
グラフィックは、
光源とセルフシャドウが完備されない旧態依然のものに見える。映画的演出時にはシャドウも描画されるが、視点の移動を許す大きな空間内では光源の描画を極力避けている嫌いがある。
追記:前言撤回。ホーキンス邸の章に入ると、港湾部がやたらショボかったことに気が付く。描画のクオリティがまるで違う。非常にリッチなグラフィックに見える。
(前述したように)大きな特徴として、3D空間を一人称視点で自在に移動できることが挙げられる。これはアドベンチャーゲームというジャンルとはすこぶる相性がいい。しかし、そうした自由度は昔の安い作りのアドベンチャーゲームでもなかったわけではない。
TESシリーズのCRPGやGTAスクールの大作を普段から遊び馴れているプレイヤー層にとっては、
残念ながら、ビジュアルとしての訴求力が弱い。
アドベンチャーゲームを普段から作っているような小規模スタジオの作品なのかと見紛ってしまうと合点がいくが。
追記:同じく前言撤回。ホーキンス邸のクオリティを見るまでは語ってはいけなかった。
物語の進展方法最初は、頭の体操。アドベンチャーゲームらしく、問題の「36番倉庫」に簡単に入らせてくれない。
ダークウォーターは捕鯨が盛んな島だったが、今では見る影も無い。港湾には折しも傷ついたシャチが打ち上げられていた。不吉の前兆だとして、地元の漁師らは港を見張る警官に抗議を続けている。シャチを海に戻すのは災いの元だ、と。
チャールズ・ホーキンスは船主だった。島の船長はフィッツロイ家代々の二人だけ。スキュラ号が1847年に島を救った「奇跡の捕鯨」が今も伝説として語り継がれている。それ以降、付近の鯨は姿を消してしまったという。偉大なるスキュラ号は今では港湾で座礁した姿を晒している。ジェイムズ・フィッツロイは、その伝説的な船長の息子で、ダークウォーター島とボストンを結ぶ唯一の連絡船の船長である。
港湾は、ギャングの元締めでキャットと呼ばれる女性が牛耳っていた。警官と密造酒ギャングのどちらもが、倉庫への進入を阻んでいる。ピアース(プレイヤー)はなんとかして、「36番倉庫」に立ち入らなければならない。
※以下ネタバレ
倉庫の近くには、職を無くした二人の漁師が酒浸りで立ち尽くしていた。ピアースは彼らに取引を持ちかける。倉庫の裏口へ続く道を通せんぼうしているギャングの気を散らしてくれないだろうか、と。二人は交換条件として、酒を要求してきた。なるほど、酒なら、近くの酒場で手に入るはずだ…… ところが、バーのマスターがボトルを売ってくれない。さぁ困った。
通りの奥へ向かうと床に格子戸のある廃屋に行き当たる。ここで、パーツを規定数集めるよう促される。

パーツのひとつ
そして、分かりにくい梯子を見つけて上階へ行く。

梯子(画面右)を「使う」と上へ登れる
すると、これみよがしにウィンチの基部がある。

パーツをはめ込んでウィンチを完成させる
ウィンチを使うと、床の格子戸を引き上げることができ、地下への開口部ができあがる。

地下への入口が開いた
ジェイムズ・フィッツロイ船長によると、倉庫は無数の下水道と繋がっているとのことだ。
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