前回に引き続き「シームのあるパンツ」を仕上げていきます。
影色テクスチャ
テクスチャ○○_shadow.pngは、影色を20~25%くらいの不透明度で乗算の塗りつぶしを行って作成すると手軽です。白色を生地とする肌着の場合、この影色を青色か紫色の寒色系にすると綺麗に見えます。

マテリアル設定では_ToonRampにtoonBlueA1などの似た色味のpngを割り当てると見た目が良い結果になります。
ウェイトブラシの調整blenderでウェイトペイントを行うには:
①アーマチュア親を選択して[ポーズモード]にする
②オブジェクトを選び、Ctrl+Tabで[ウェイトペイント]にはいる
Zでワイヤーフレーム表示にするとわかりやすい
③Ctrl+左クリック(※)でボーンを選択
※マウスボタンの「選択:」設定を「左」にしている場合
④ボーンを動かしてみながら、ウェイトを塗る
Rで回転、Alt+Rで元に戻す
赤色がウェイト値1.000、青色がウェイト値ゼロを表します。
blenderのウェイトペイントは分かりにくいです。ブラシの強さ、特に補完の利き具合(ブラシシェイプ)とブレンド種別によって塗れたり塗れなかったりして、とてもまごつきます。マウスで塗る設定は下記の値が丁度いい案配でした。

強さ:は0.200~0.500くらい
ブレンド:ミックス(または、ぼかし や 追加)
ブラシシェイプの設定がキモです(画像の矢印)
パンツのウェイトボーンBip01 Pelvisが頂点グループのほとんどを占め、ふとももの動きをHip_L(Hip_R)に割り当てて変形させています。
下の画像はパンツを正面から見たところです。向かって右側が、パンツの左になります。青色はウェイト値にゼロが設定されている頂点、緑色はわずかながらもゼロではないウェイト値が設定されている頂点です。

ボーンmomotwist_L(反対側はmomotwist_R)に属している頂点の内、矢印右のようにゆがんでいる箇所はウェイトを0.000で塗り直します。ここは本来、変形しないでよい部分だからです。
矢印左の歪みは、ふともものねじりに応じた変形です。直したくなりますが、実は必要な変形で実害はほとんどないため、このまま使います。

ボーンHip_R(Hip_L)に属する頂点の内、腿を上げたポーズのとき、矢印のように出っ張ってしまっている箇所をなだらかにしてやります。
より内側にある隣の頂点をCtrl+右クリック(※)し、その頂点のウェイト値を現在のブラシの値にして塗ってやります。Photoshopのスポイトと同じ案配ですね。
※マウスボタンの「選択:」設定を「左」にしている場合です。
ここは構造上どうしても歪んでしまう箇所なので、ある程度は妥協しないといけませんでした。
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