ちょっと話題になっているようなので、GamersGateの1Cセールで、
Ascension to the Throne を購入してみた。RPG風のターンベース・ストラテジーだという。調べてみると、Eneyaという女戦士を主役にした"Ascension to the Throne: Valkyrie"というアドオンもヒットした(GamersGateには見あたらない)。某Armored Princessと似た売り方に感じなくもない。
導入部はムービーで語られる。最初の画面に登場する説明と合わせると、主人公はAirathを治める勇猛果敢な王Alexander。大魔導師Wolfguardの裏切りにより、一晩で城はモンスター軍団に蹂躙され、家族は皆殺しに会う。玉座で王がドラゴンと対峙しようとするその刹那、何らかの魔法が働き、鎧がバラバラにされ、王だった男は裸一貫で森の中に立っていた…。プレイヤーに課せられた使命は、この男の復讐を成就させ、再び玉座を我がものとさせることだ。
New Gameすると、Alexanderが現れたのは、(森の中ではなく、)どこかの城門の正面だった。衛兵の頭目が、スパイの嫌疑を掛けてきて「ヤツを20回鞭打って、放り出せ」と部下に命令する。台詞の端々から、地方領主の名はSiggurdらしい事、敵対している者の中にConradという魔導師がいるらしい事がわかる。
元王は傷ついた体で、再び目を覚ます。どこかの街道で彼を介抱してくれたのは、通りすがりのヒーラーだった。ここはOgantharという国で、自分はよそ者に過ぎないが、年格好から死んだ息子を思い出して、どこの誰とも知れぬAlexanderを助ける気になった、と語る。ヒーラーに貰った僅かな所持金を糧に、武器も鎧もなく、彼の一歩は始まった。
会話はテキストベース。低予算の常でボイスは入っていない。SXGA(1280*1024)か、UXGA+(1600*1200)しか対応しない解像度にも、もはや慣れっこ。やや古いゲームなので、グラフィックはそれなりに見えるが、かなり頑張っている。
まずは、3Dのオープンフィールドで王を動かして、味方となる者達と接触だ。
序盤の感触は悪くない。最初に出会う女剣士は味方(ボックスアートの絵と随分違う。別人?)で、個人的な仇討ちに手を貸してくれるならば、という条件付きで協力を申し出る。
でも、彼女をお供にするには、まずクエストをこなさないといけない。
クエストの目的地Fishmerの門番からは、「中へ入るには、カネか腕立て伏せか」という二択が出される。
三番目の選択肢を主人公が提案すると、ターンベース戦闘の開始だ。
あるいは、腕立て伏せを選ぶと、ガチムチの元王が、地味に腕立て伏せをしているムービーが流れる。そこはかとなくユーモラスなんだが……1Cパブリッシュにしては”当たり”なんじゃないか?
居留地の中では、トロールがなにか揉めている。話を聞いてやると、味方になってくれるという。最初の徴兵はまずまずの成果だ。一通り訊ね回って、農民兵を1ユニット獲得した。"Authority"が高くないと、ユニットを増やせないというルールだった。
肝心のターンベース戦闘だが…あまり戦略性の余地がない。Alexander自らが倒れるとゲームオーバーなので、彼に関しては、とにかく逃げの一手しかない。なぜか手番で勝敗がついている。せっかく助けてやったKiraという女魔導師が、何も出来ぬ間に殺される。Auto Saveのタイミングは戦闘をやり直すだけなので、負けると分かった戦闘に入らないということができない。
どうして、相手が先手の場合、こちらが先にダメージを受けてしまうのか? 敵の移動力圏内に、なぜ、最初から立っているのか? …ようやく分かった。ユニットを一覧できる画面で、右側に立たせると前列、左側に立たせると後列になる。デフォルトではAlexanderが前列中央の位置になり、後手だと移動距離が長いウルフやら何やらに噛み殺される。
いくつかマップ上に配置されている敵は、倒す順番がある程度決まっているようなものだった。順当に弱い方から始末していくしかない。3Dとムービーを利用した演出は見事だが、ボード戦闘の方はKing's Bountyに軍配が上がりそうな気配。
地図を見ると…Tokugawaとか出てくるんですが…。もう、お約束?
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