中世版ザ・シムズという雰囲気を持った
The Guild II。ようやくプレイを開始した。ところが、チュートリアルだけではCraftsman以外の職種が触れられておらず、Skillの使い方がよくわからない。特にRogue。"Rob someone"、"Blackmail someone"といったコマンドが並んでいるが、そのへんにいるNPCに対して使えない。これではお手上げだ。
steam版にはマニュアルも付属しないので、
Google検索で見つけた。しかし、実際的なHowToが載っていない。
ゲームモードの説明は、
このブログでわかった。Class別の解説は…4日時点ではまだ書かれていない。余談ながら、Dynastyが勝利条件になるモードでは、どこかCrusader Kingsを連想させる。
実際にプレイしてみると、インターフェースがかなり使いづらい。マウス操作にも無駄な動きが多くなる。とりわけ、キャラクターを屋内へ移動させる手順が面倒くさい。建物と人物をいちいちクリックし直さねばならない。ザ・シムズのパイメニューは非常に洗練されている、という事が改めてよくわかった。
恋仲のNPCが区別できない点も困る。NPCをポイントしたままでTabキーを押すと、ペーパードールが出る(ReadmeのUpdate項目に書かれていた)。これで探すしかないようだ。
YouTubeのプレイ動画を見ると、Rogueは工房の代わりにアジトをおっ立てて、部下を雇ってスリや夜盗を働かせるようだ。
どうやら、操作は一般的な感覚とは正反対だ。ザ・シムズのやり方は全く通用しない。「自分のキャラクターを主体として何かをやらせる」方式だという錯覚は、早々に消し去った方がいい。まず「対象ありき」で、コマンドを結びつけてから実行というイメージだ。コマンドをいちいち覚えておく必要がないように、対象を左クリックした時に、行えるコマンドが左下に並ぶ。
使用人(家政婦)を雇うには、1)CommonerでWorkerな女性NPCを左クリックしてから、
2)画面左下の"Hire Employee"ボタンを押し、3)自分の家を左クリック、
4)出てきたダイアログでYESする。
雇えないNPCの場合には、そもそも左下のコマンドが出ない。こうしたスタイルの操作法は、あまり直感的とは言えない。一流に成りきれない作りの悪いタイトルはえてしてこんな風か。
極力、キャラクターを探し回らなくても済むように、右に並んだ母屋アイコンから、対象を選択できる。建物が主となり、それに属すキャラクターが従としてアイコンが出る。

1400年のMansfieldでは身分の差が著しい。Commoner(平民)はSerfになる。つまり農奴だ。市民と呼べるのはCitizenの階級から。市民でない者には選挙権も無い。身分の高い者を妻に娶るのは難しくなる。Citizenになるには階級を金で買えばよい。
対象は人物に限らない。建物を対象とすると、メンテナンスやアップグレードのコマンドが出る。
対象をマップからピックアップせずに済む省略化のコンセプトは他の部分でも見られる。例えば、"Blackmail someone"というコマンドは、DiaryのEvidenceに現れたNPCを対象とすればよい。Evidenceは、主人公がその現場(荷車が襲われる、等)に居合わせると自動的に追加される。
主人公のSkillを選んでも、そのまま"Rob someone"ができなかった理由も判明した。昏倒しているNPCからしか奪えない。
ところで、
The Guild IIは、難点を挙げるときりがないタイトルである。とにかく、目に付く細部が雑だ。建築物や木立のポリゴンは総じて遜色が無い出来映えなので、余計に人物の粗が目立つ。キャラクターアニメーションのつなぎ方が酷い。
- 会話モーションが始まる前にキャラクターの立ち位置が勝手に動く。
- 走りモーションで、足が滑っているように見える上に、移動速度が遅い。
- パス・ファインディングの精度が悪く、堂々巡りしたり、近道を通らない。
- リップシンクが無い(口パクが台詞と合わない)。
- NPCの顔がどれも同じ。
村議会の議長が、なぜか時々ドイツ語を喋るが、これは公用語という意味には見えなくて、どうも言語ファイルを入れ間違っているように思われる。また、時間の進み方を+キー、-キーでしか制御できず、ザ・シムズのように1倍速から3倍速といった、中間を跳ばした切り替えが出来ず、非常に不便。スペースバーで時間を停止できるが、この状態ではコマンドを指示できない。しかも、停止にもかかわらず、実際には超スローモーションになっている。
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