Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

見つけてしまった……

オレは頻繁にギャルゲーを楽しむ層では無い。ので、DMMをチェックしたりとか、新発売でアタリをつけたり、などということはほとんどしない。だから、今どんなジャンルの勢いがあるか、二十数年前と比べどのくらい変化したのか、どういった絵柄が主流なのか、もほとんど分からない。

しかし、ネットサーフィンしていると、偶然見つけてしまうことがある。その時々の関心にまさにヒットしてくるタイトルを。

>>新妻LOVELYxCATION<<

体験版をプレイしてみることにした。

●紙芝居演出に、えもふりと同じE-MOTEの立ち絵を使ったアドベンチャー。
●ラブプラスに倣ったようなパート構成。
 ラブプラスが高校生と恋人までだったのに対して、社会人の婚活と新婚生活が扱われている。
●ラブプラスと同じく相手は3人。〔おことわり:以下は出会いシーンからの印象なので、実際とは異なるかもしれません〕
 A)巨乳で優しい保母、B)学生でクーデレ(たぶん)な黒髪の美少女、C)喫茶店のウェイトレス。快活で親しみやすく、対等な雰囲気のコ(他者と比べて尖った個性を持たないことから、面倒を見てやらないといけないな、と思わせるタイプかな)。ポニーテール。
 Aはとにかく姉ヶ崎寧々を彷彿とさせる。BとCはラブプラスでは見られないタイプ。Bは(オレは詳しくないが)外見のイメージからすると渋谷凛とか、そんなイメージだろうか。
●名前を呼んでくれる。主人公以外フルボイス。
 声優さんの吹き込んだ呼び名がずらっと五十音順で並んでおり、プレイに先んじて呼んで貰う下の名前を選択しておく。

紙芝居タイプのアドベンチャーは以前にも書いている通り、オレには鬼門。水と油。どうにも馴れない。

Twitterのようにこんなにも少ない文字数の表示画面で、何百回と文字送りをして読み進まなければいけない事がまずツライ。次にツライのが、文字の表す内容だ。主人公の周囲の出来事を、朝起きてから出社するまでの道すがら、出社して先輩が何を喋ってきたか、仕事で自分はどこへ行ったか、なんてことが微に入り細に入り描写される。

他人の日記を小芝居にアレンジしたものを読んでいるような案配で、生憎とまるで興味が湧かない。肝心な部分を残して他はト書きでいいじゃないか、と思ってしまう。肝心な部分とは、彼女との出会い、だ。本来はそれだけでも成り立つ(ラブプラスがそうであったように)。この手のジャンルの常で、主人公の状況をプレイヤーにも逐一理解させる為の駄文が多いのである。

駄文なんて書くとライターさんに申し訳ないが、やっぱり省略と強調は文芸の基本だと思うのだ。ゲームシステムには飛ばす(スキップ)機能が存在するが、スキップさせるくらいなら、過剰な文章量を削いだ方がいいとオレは思う。心情的には読んであげたい、読むべきだと思うからだ。

アドベンチャーパートはほどほどにして、新婚パートもプレイしてみる。週末の過ごし方を4通りから選ぶと、それに見合ったイベントが紙芝居演出と、細部が書き換わる一枚絵で楽しめた。能力値の上昇やアイテム取得があり、やり込み風のゲーム性があると分かった。

ここまで遊ぶと、このゲームの意図するものが、実は『引きこもりの更正』にあるのじゃないだろうか、と思うようになった。リア充養成ギプスなのである。

「非リアを二次嫁を使ってリアルに引き戻す作戦か?」

ラブプラスは舞台設定こそリアルを模していたが、その実、カノジョである女子高生はリアルの感覚からはまず表出しない人格であった。カノジョとの出来事もどちらかといえば実在感を欠いたフワフワしたものが多く、そこが逆に魅力ともなっていた。リアルのつまらなさとは無縁でいながら、当たり障りのない恋人イベント(あるいは劇的なアドベンチャーパート)を提示してくれたおかげで、作り事ゆえの関係に注力できた。いや、妄想できた、というのが正しいか。

そして、この新妻~は、ラブプラスとは全く逆に見えた。主人公は3人の女性と出会い、隣に住んでいる子持ちの親戚を意識して、自分も伴侶を欲しいと考えるようになる。出発点がこうなんである。まさに婚活だ!

淡々と描かれる状況説明には特にブっ飛んだ要素がなく、主人公に都合が良いことを除けば、あまりにリア充だった。非リアの立場からすると、なんだか冷や水を浴びせられた気がした。

もしかすると、ギャルゲーに向かって「リア充爆発しろっ」と叫んでしまうかもしれない。

                ◇

……体験版の進行状況をそそくさとセーブして、発売済の製品版は果たしていくらなのだろう、と調べた。

もっと凄いことがわかった。なんと、公式ページではゲームのカノジョとVRでリアル結婚式イベントを予定して、希望者を募集している! 場所は都内の本物の教会だという。マリッジリングの実売まで宣伝されていた。

ラブプラスでも、ノリのいい人達の間でこんなムーブメントがあったが、作り手自らが仕掛けてくるとは! 

……さすがに引いた。「ゆかりん」とか言っちゃってるオレでも無理だ。勇んで教会まで出かける漢気はオレには無い。

でも製品版は買ってしまうかもしれないナ

                ◇

追記: 6月30日に行われた挙式の模様
Japan: A wedding out of this world! Grooms get married to VR brides(Ruptly TV)
教会に一人ぼっちで「はい、誓います!」 本物の式場で二次元キャラと「VR結婚式」を挙げてきた(ITmedia ねとらぼ)

せっかくモノホンの式場借りて行ったのだから、VRではなくて、AR(Augmented Reality:拡張現実)の方が向いてたね。
VRならViveお得意のクロマキーで第三者も様子が視聴できる仮想結婚式場で充分だったと思う。それでネット中継でもした方が話題づくりに繋がってよかったかもしれない。クローズドに行うとガチ過ぎてキモがられる恐れがあるけれども、オープンなら一転して勇者になれたろうw
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[ 2017/05/18 05:55 ] 美少女ゲーム | TB(-) | CM(0)
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