steam版Morrowindを購入したので調べてみた。まず、タイムスタンプがダウンロードした時刻で決まってしまうのはマズイ(この点はsteam版Oblivionも同じ)。Data Filesフォルダの中身はRetail版と同一バイナリだった。
多分に技術的な話になるが、以下に理想的な『列び順』を挙げておく。意味が分からないという方は、無視してくれてかまわない。
Morrowind.bsa |
2002/06/21 15:31 |
Morrowind.esm |
2002/07/17 16:59 |
Ja_Books.esp |
200x/xx/xx xx:xx |
MorrowindJournal-J_V1.4.esp |
200x/xx/xx xx:xx |
Ja_Morrowind.esm |
2002/08/08 15:41 |
Tribunal.bsa |
2002/10/29 20:22 |
Bloodmoon.bsa |
2003/05/01 11:37 |
Tribunal.esm |
2003/06/26 18:05 |
TribunalJournal-J_V1.0.esp |
200x/xx/xx xx:xx |
Bloodmoon.esm |
2003/07/07 15:27 |
BloodmoonJournal-J_V1.0.esp |
200x/xx/xx xx:xx |
Japanized_kanji_extra3.esm |
2003/07/07 16:21 |
Japanized_kanji_GOTY.esm |
2003/07/07 18:37 |
Morrowind Patch v1.6.4.esm |
2003/07/08 00:30 |
Ja_Introduce.esp(※) |
2006/01/08 11:28 |
Ja_GameSetting_ * .esp |
2009/06/27 03:47 |
Japanized_kanji_UMP.esp |
2009/08/10 20:00 |
元からある.bsaと.esmは、Retail-UK版GOTYのタイムスタンプ。
それ以外の.esmと.espのタイムスタンプは参考。列びの順番が重要であり、タイムスタンプが厳密にこの通りである必要はない。
タイムスタンプでxxとなっているのは、理想の列び順にする為に小細工が必要、という意味。ただし、.espは.esmより前(リストにおける上)にする事はできないので、.esmに変換する等の処置となる(
espと表記した)。
日本語ジャーナルは、Morrowind Patch v1.6.4.esmを想定していないので、それより前が望ましい。当然、被った箇所は英語に戻る。
Ja_Books.esp(訳本MOD)も、日本語ジャーナルと同様の理由で、ベースとなる.esmの直後が望ましい。
私家版の.esmは、列び順を考慮したタイムスタンプに作ってある。
便宜上、「GOTYオンリー状態」と「Morrowind Patch v1.6.4.esm利用時」とを一緒に並べてあるが、もちろん、同時には使わない。
※Ja_Introduce.espは暫定的(初回のみ)にしか利用しない事を前提に、ここに挙げている。
一応、理屈を述べておこう。Morrowindのダイアログは表計算ソフトのようなデータベース状になっており、ID番号によって管理されている。この番号は19ケタ前後の文字列が2~3セット揃ったもので、ダイアログの階層構造によって二番目、三番目のセットが入れ替わるなどしている。
Morrowind拡張パック"Tribunal"と"Bloodmoon"では、ID番号を新設する他に、古い番号を上書きして、ダイアログに改変や追加を行っている。つまり、新規台詞が割り込んでいたりすると、管理番号の文字列セットが一段階ずつズレたり、トんだりしてしまうのだ。
Morrowind Patch v1.6.4.esmでは、ダイアログの修正が図られている。クエストのフローチャートで、バグと認識されている不足分を補う為に、ダイアログとジャーナルが一部追加され、やはりID番号の上書きがある。拡張バックの場合と同様に、ID番号の文字列セットが、追加された台詞のおかげで、まるまるズレたりする。
邦訳を収めた日本語化MODも、やっている事は変わらない。ID番号で管理されているダイアログの英語を日本語にしただけだ。だから、ID番号は、元にした.esmファイルと完全に同一である事が求められる。Morrowind Patch v1.6.4.esmの利用を前提にするのならば、Morrowind Patch v1.6.4.esmが上書きした管理番号に揃えないといけないのだ。
さて、ここまでの説明で薄々お分かりかと思うが、ID番号の上書きは想定通りに行われなければいけない。『上書き』とは、詰まるところプラグインファイル(.esmと.esp)の列び順なのである。列び順が想定と異なるという事は、ID番号の上書きが中途半端に行われてしまう、という事を意味する。なかには害を及ぼす事もあるやもわからない。
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