ネッドに辛い運命が待ち受けていそうだということは薄々勘付いていた。しかし、娘達の為にあれほど拘っていた名誉を翻すとは…。衝撃的なラストカットはコマ送りで見ると、ブロードソードがすり抜けている。CG処理のようだ。道理で落ちたかのような印象が残る。
ベイラー大聖堂(聖堂=セプト)なのに、ティリオンの逸話に出てくるセプティムは原語読みじゃ、視聴者は意味が取れないのでは? それに大聖堂そのものよりも、慈悲の心を問うたという聖人ベイラーにあやかった原語タイトルだろうに。このドラマは吹き替えだけでは情報が不足する典型かも。
意外なことはデナーリスにも。あれほど屈強そうなドロゴに危機が…。ジョラー・モーモントが、かつて語っていた甲冑の恩恵を身をもって体現する事態に。彼はずっと男を上げ続けている。その父親が(前話で明かされていた)壁の総帥だ。
ところで、カールのことを同胞がThe blood of my bloodと呼んだことに対して、デナーリスが自分はNothingではない、ドラゴンの血脈だと抗す場面がある。同族以外をよそ者扱いする嫌な言い方だったわけだが、彼女はそれを逆手に取ったわけなんだろう。日本語字幕では前者が単に「王」になってしまっているので、bloodに絡んだ意味が途切れてしまう(英語字幕に頼れば分かるが)。妖術もこの場面ではBlood magicだ。
ティリオンの場面がまたいろいろとおかしく、暗いムードの中で唯一の救いだ。笑わせてくれる。半人前!とバーバリアンどもに立てられたり、名誉の気絶をするところもおかしい。16歳当時の逸話はうぶな頃の勲章みたいなもんだな。この父親の躾が過度にしつこい。あの父親あってのサーセイとジェイミーというわけなのか。そして、おまけにジョフリーだ。
橋の一件が出てくるためだろう、オープニングCGIに橋が登場する。
ロブの一計は成功したようだ。これで、ジョン・アンバーも文句あるまい。
「おまえの言う方法ではおまえが勝つだろう。その手には乗らない」
捕虜からの勇猛な提案を蹴ることは一見、弱者を認めることのようでもあるが、若殿は部下の信頼も勝ち得つつ上手く采配を下している。
メイスター・エイモンがジョン・スノウに語る内容も重かった。さぁ、堂々の第10話がどうなるのか。見事にクリフハンガーのような気がするが…。
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