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改善され、拡張された改版

既に報じられているが、改版が出るそうだ。2008年5月に発売予定で、「新規の、改善されたヴァージョン」という触れ込みになっている。

開発元によると、この製品は"The Witcher: Enhanced Edition"と称されており、初版で明らかになった問題が全て取り除かれているとのこと。開発期間が足りずに不満足だった箇所については、開発者側も発売後の好評に反して常に懸念していたそうで、プレイヤーからの改善要求も今回の改版の後押しになったとか。

「初版で最高の製品にできればそれに越したことはないが、実状は厳しく、改善が必要だと認められる部分はまだ多く残っていた事から、業界では珍しい、『新たな改版』を出すことにした」とプロジェクトマネージャーの弁。この改版には二つの側面があるという。ロード時間の八割削減、異なる環境での安定性、インタラクションや戦闘での微調整など、プレイにおける障害を取り除くというのがひとつ。もうひとつは、通常のパッチでは行わないような、重要な変更を施している、という点だ。
当初の英語版は、テキスト量が他言語版よりも明らかに削られており、それにより、醸し出されたはずの雰囲気や没入感が随分と間引きされていた。ゆえに、今回の改版では英語部分を全面的にやり直したという。会話部分も多少の変更があり、ドイツ語版の音声は、かなりのキャラクターで収録をやり直す計画でいるそうだ。

変更の大部分は、プレイヤーによる指摘が根拠になっている。例えば、頻繁に同じ顔に出会うという指摘から、新たに50体分のキャラクターモデルが追加されるという(※)。インベントリーパネルもデザインが変更され、ゲーム画面の構成物も修正されるという。中でも、最も大きな変更点はダイアローグ・シーンの改善で、ゲラルトとNPCの双方に、100以上のジェスチャーが追加される。これにより、会話中にはより自然なボディランゲージがなされるという。更に、フェイス・アニメーションとリップシンクのシステムが一新され、話し手の表情がより自然に感じられるようになるという。他にも変更点は多く、まるで新しい別のゲームのようになるだろう、とプロジェクトマネージャーは話している。
※後日判明したが、実際には『色違い』であり、ポリゴンモデルが新規投入されているわけではなかった。他の追加要素も、増えてはいるものの、「ここで述べられた通りの増量だったろうか?」と考えると、疑問符が付く。

東ヨーロッパでは5月16日発売予定。豪華版には、ゲーム用DVDの他に、Mod Editor D'jiniiと二本の追加アドベンチャーを収録したDVD、メイキングが含まれたビデオDVD、29トラック入りのゲームサントラCD、15トラックのインスパイア楽曲CD、80頁ブックレット、112頁オフィシャルガイド、原作者Andrzej Sapkowskiによる50頁の短編、ゲーム世界のマップが付属する予定。しかも、この豪華版の値段は通常版と比べても「それほど高価ではない」とのこと。

D'jiniiというMod Editorも今回の目玉で、これによりゲーム世界の改変や創造が出来る。追加アドベンチャーの一つは"The price of neutrality"というタイトルで、ゲラルトがKaer Morhenに戻り、城塞のそばで奇妙なキャンプを見つける話(新規クエスト3つ)。もう一つは吟遊詩人のダンデライオンに焦点を当てたVyzim Cityでの騒動(新規クエスト5つ)。

"The Witcher"の全世界でのこれまでの売上げは60万本超。既にゲームを購入しているユーザー向けに、新規コンテンツと改良部分が、Updateのダウンロードで対応されるという。

以上が、2月20日のアナウンスメントの要約だ。

なお、豪華版に付属する上記コンテンツのどこまでがダウンロード可能になるのだろうか? というコミュニティの懸念に応えて、開発者サイドの担当者が「現状では、表記されている全てがダウンロード可能になるはず」と書いている。
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[ 2008/02/27 22:08 ] RPG | TB(0) | CM(0)
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