アマゾンでは入荷待ちとなり、売れ行きも好調に見える
kindle。私も気になっていたので、近所の量販店(○ックカメラ)に問い合わせてみました。
paperwhiteの3G版は既に予約で入荷分が完売とのこと。残る選択肢はWi-Fiのみ版。こちらは在庫があるらしい。電話で取り置きをお願いして、量販店の発売日の20日(アマゾンでは19日)に買ってきました。
外見私はタブレット端末を触るのは初めてです。想像よりもしっかりとした作りで堅牢性もありそう。とはいえ、立位で手の高さから固い地面の上に落としたら、画面にヒビくらいは入ってしまうでしょう。重さは想像よりもズッシリ。
黒いラバーの外観は指で触れた時の感触が独特。丁度カッティングマットのような案配で、爪でこすった程度ではさほど大きく傷つくようには見えませんが、油脂汚れには比較的敏感のようです。蛍光灯下でkindle背面の反射光が変わるようにして眺めれば、付いてしまった油脂汚れが目に映り、少々こすった程度では落ちてくれません。
一方、画面はつや消しで見やすいものの、こちらもよく見ると付けた指紋が目立ちやすい。実際に使用する際には、こうしたことを気にするタチではありませんけれども。
設定アマゾンでの注文ではないため、アカウントは初期登録されておらず、自分で入力する必要がありました。Wi-Fi接続はPCで使っているルーターを利用。検索で表示された最上段のMACアドレスへ、ルーターで設定済みのパスワードを入力して接続。パスワードが違う等して接続が不可能な場合、パスワード設定の無いESSIDを自動的に検出して接続してしまいます。
kindle端末のWi-Fi接続は、任意の設定を再利用してくれないことがあります。例えば、ルーター側でビーコンにESSIDを含まないようなモード設定を行っている場合、「機内モード(ワイヤレス接続)」のオン/オフを切り替える度に、接続先の設定が空欄となります。したがって接続先を改めて指定し直さねばなりません。つまり、ルーター名を指定するために、ソフトウェアキーボードによる入力をESSID名、パスワードとも行わなければならないわけで面倒です。なお、アクセスポイント検索に前回利用時と同じESSIDがあるのであれば、そのESSIDを選択することで、前回の設定が再利用されます。
タッチスクリーン
タッチの具体的な基本操作は、起動して間もなく現れるチュートリアルで示されます。
私にとってこの手の操作は初めての体験です。何も先入観のない状態で、画面にタップしてから反応が起きるまでの時間は遅いと感じました。“タップ”の仕方によっては反応しなかったりするため、待ち時間としても、感覚的にも、ある程度の慣れを必要とするでしょう。
画面を横方向に擦る“スワイプ”の送りと戻りがこんがらがってしまいます。書物のリストなど、普段は横書きの画面なのですが、小説を開けば縦書きの文章となるからで、ページを繰る操作がそれぞれ正反対だからです。
ソフトウェアキーボードのタップでは、キートップの面積が小さく、意図しない隣のキーが入力されてしまうようなことが起きます。実際に画面に触れなくても、稀にタップとして反応する場合もあり、PCの物理的なマウスやキーボードに馴染んでいるともどかしく感じます。
スリープモードからの復帰は唯一存在するボタン(電源ボタン)を短く押します。電源を完全にオフにしたい場合はボタンを約7秒間押し続けます。この二点は、kindle内で読める「ユーザーズガイド」にしか説明がありませんでした。
読書縦書きの小説を何本か読んでみました。文字は見やすいです。設定で、ゴシックと明朝のいずれかの字体を選ぶことができます。紙媒体の小説に親しんでいる向きには明朝でしょう。
文字の大きさは、段階的な設定の中から選んで切り替えることができます。行間と余白の大小も選択できます。
フロントライトは、周囲の照明に合わせて好みの明るさにすることができます。液晶のバックライトのまぶしさとは趣が異なっていて、ページの白色の明度が変化すると言った方が近いでしょう。暗い部屋であれば、ページが灰色に見える明度で問題ありません。
電子インクは画面に正対しない角度からでもくっきり見えます。斜めの位置からでも読むことが可能。電車内で座席の隣の人から覗き読みされてしまうことでしょう。
ページ繰りの度に画面が描き換わり、「ページの再読み込み」の「オン」を設定しておくと、画面が毎回反転してリフレッシュが行われます。初期設定の「オフ」の場合は6ページ毎に画面の反転が生じるようです。リフレッシュが行われていない状態では、電子インクの特性から、描き換え前の文字がうっすらと残っていることが分かります。例えるなら、ページの裏側に印刷された文字が透けているかのようです。
画面の描き換え速度は速くありません。体感で0.5~1秒ほどに感じられます。描き換え処理中の状態は肉眼でも確認できるほどです。読書中には、それほど気にはなりませんが。ページ繰りのタップを適度な間で連続させると描き換えの処理が重なり、何やらアニメの特殊効果じみた面白い画面になります。
日本語組版処理の精度kindleでは、文字の大きさによって、表示中の一行に収まる文字数が変化します。
禁則処理は組版で言うところの“ぶら下がり”でした。行末の句読点は行頭に追い出されずに、行末の仮想ラインからはみ出る形でぶら下がります。行末は全角取りの句読点を許容しているようです。
会話に見られる、行頭の起こしカギ括弧は半角扱いとなっています(天ツキ)。
ルビが可能で、グループルビ、モノルビとも柔軟に対応できるようです。
二倍ダッシュも使われています。
組み版ルールはかなりの精度で再現されていると思われます。割注は2行にできないのかな?
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