このところ、モデラーとしてカムバック(気分はハスラー2のポール・ニューマンさながら。老眼鏡も作ったし、テラサキのヘッドルーペまで用意したくらい)。その理由は…
1/48 メガサイズモデル ガンダムRX78-2
を衝動買いしてしまったから。このプラモデル、2010年に発売されていたのか。知らなかったなぁ。ガンプラを買うのは何十年ぶりだろう? ちなみに最後に買ったのは1/100ヘビーガンだった。
さて、お台場立像を模しているということなので期待してはみたものの、組んでみれば、さにあらず。プロポーションもフォルムもところどころ異なるじゃないか。あの腕と脚が華奢な顔の大きいリファインガンダムではなくて、脚太・デカ足で腕の短かく小顔な、在り来たりなバンダイ流ガンダムだぞ。
それでも、全高37cmの巨大さは素晴らしい。大きいからこそ、手に取ってみたくなったのだから。お台場ガンダム仕様なら、1/144 RG というのがあると知ったけれども、写真を見る限り、あんなに小さくてはちょっとばかり…ねぇ。
1/48 メガサイズ ガンダムの残念なところはいくつもある。脚線が無骨すぎだし、肘・膝関節が一軸だ。立像で目立った、関節をかしめる銅色の帯状部品が一軸可動で分断されてしまっているし、“安彦立ち”で有名なS字曲線を連想させる美しいラインがこのキットにはない。
こうなると改造したくなるんだよなぁ。でもこんなにデカブツだと、きっとまた完成しないで終わるだろう。素組で成り立つこのキットを完成形で保つには、効果の大きい改修に絞ってプロジェクトを練るのが良いかもしれん。全身大改造などという無茶なことは諦めて、ピンポイントで部位毎に直していけば、素組状態の完成形だけは辛うじて維持できる…んじゃないかな>オレ。仕上げや塗装は気が向いた時にでもやればいいのさ。
よし、この方針で進めるぞ。
まずは顔だ。ひと回りは大きくしたい。ガンダムの顔はもともと複雑な形で、フルスクラッチするとなると、かなり面倒くさい部類なのだが…。それでも1/48サイズなら、細工はしやすいかもしれない。頑張ってやってみるか。
お次はアンクルガード周辺か。潮風公園で列んでFRP製の足を触ってきた身としては、幅が広すぎるこのデカ足は頂けない(ポージングでの自立を考慮して、こうなのだろうが)。踝の関節が低い位置にあるせいで、可動のクリアランスを稼ぐべく、かかとの装甲が横方向に大きく拡がってしまっている。アンクルガードを足首側に付け直すと同時に、かかと装甲も足首に沿う形式にできないものか。そうできれば、装甲板の形状も修正できる。
後は…欲を出すときりがないので、シンプル且つ効果の大きそうなものを。上腕を長く見せれば、おそらくフォルムが変化したかのように錯覚できるのでは? 手首の段差を半分まで埋めてしまえば簡単そうだ。根気が許すのなら、上腕をパーティングラインで4mmくらい削っても良いだろう。
肩の装甲板はスジ彫りに従って上下に分断してみるとしよう。これを、わざと隙間を開けて配置し直せば、お手軽に且つマニアックにお台場らしさが出る。
おぉ、気分が盛り上がってきたゾ。プロはどんな風に作ってるのかな? 雑誌のバックナンバーを注文。模型誌を買うのも21世紀になってから初めてだ。HJと電撃を見た。う~む、改造がろくに紹介されていない。昔は過程の写真も載っていたものだが、今は完成品をプロカメラマンが撮るだけなのか。G3への改造は胴と腕を伸ばしていて、フォルム変更の参考にはなるかもしれない。アンクルガードは定番の改修箇所か。デカールや塗装以外で、お台場ガンダムに近づけよう、という作例は無いようだ。
ガンダムソリッド(立像の図面集)まで買ってしまった。せっかく見たところで、そっくりには作れないし、作るつもりもない。しかしながら、図面を見ると発見があるな! 頭部の造形がバンダイのそれとは異なることが一目瞭然。側頭部はかなり丸みを帯びている(バンダイのは平らなまま後頭部で急カーブ)。錏[しころ]が裾拡がりだ(バンダイは兜ではなくヘルムという感じ)。
写真集のReal-Gも注文。お台場ガンダムの写真ならば、自前でたくさん撮ってきたが、下から見上げて撮影した写真ばかり。Real-Gにはガンダムの顔の高さから撮影した貴重なショットがある。
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