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宇宙、それはPCゲームでも最後のフロンティア

中島理彦さんのコメントで教えて頂いたアナログゲームのBattlestations。搭乗員が宇宙船に降りかかる危難を処理していくゲームということですが、もしかして、最近デモが出た(PCゲームの)Faster Than Lightって、これに非常に似通ったコンセプトじゃないでしょうか。

Battlestationsに限らず、ボードゲームでは割とオーソドックスなテーマであるようです。我らがVlaada Chvátil先生もこれに類するものを作ってまして、それがSpace Alertです。見た目の違いから分かるのは、Space Alertには方眼で区分けされた船内見取り図が無いことで、代わりに、5部屋に仕切った持ち場がボードに描かれています。ゲーム進行は最近流行の例に漏れず手札のカードによる処理。ちょっと面白い(微笑ましい)のは船搭載コンピュータの電子音声がCD-ROMとしてゲームに付属することで、例えば…

“Alert. Enemy activity detected. Please begin first phase.”
(警告。敵対活動を感知しました。1stフェイズを開始して下さい)

などといった音声が始めに聞こえてくるそうです。Space AlertはBGGでもたいへん人気のあるゲームのようで、登録された音声ファイルの中には日本語も散見されます。

このジャンルのアナログゲームでは宇宙船の各部署をプレイヤー各自が担当するのが通例です(Space Alertは1~5人用ですが、足りないプレイヤーの分はなんとアンドロイドを操って補うことになっています。ダミープレイヤーみたいなものでしょうが、さすがSci-Fiジャンル!)。

一方、PCゲームのFaster Than Lightでは(レビューを拝見したかぎりでは)プレイヤーが船員に指示を出す、リアルタイムストラテジー的なゲームのようですね。

人気ボードゲームのコンセプトっていうのは、充分PC化に値するってことなのでしょう。逆も然り。この指摘に他意はありませんが、最近のボードゲームにはPCゲームと共通項を備える人気作が多いのも事実でして、Eclipseを例にするならGalactic Civ系のボードゲーム版に見えますし、Mage Knight: Board GameならHeroes of Might and MagicやKing's Bountyですよね。

この二つの世界、PCゲームのアイデアとボードゲームのゲーム性には繋がるものがあるようです。お互いに上手く利用し合えば、まさにThe Best of Both Worldsになりますね。
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[ 2012/03/04 01:25 ] アナログゲーム | TB(0) | CM(0)
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