Dark Voidの作曲は、TVシリーズ「バトルスター・ギャラクティカ」や「ターミネーター:サラコナー・クロニクルズ」を手がけているBear McCrearyが担当した。彼がビデオゲームの作曲をするのは今回が初めて。いつかゲームの曲を作りたいと思っていた氏は、カプコンのゲームが大好きだった事もあり、依頼には二つ返事で承知した。
Dark Void Zeroは、80年代のレトロゲームというコンセプトでデザインされた別のゲーム。Dark Voidのクレジット画面で流れるBGMの中で、8bitサウンド化されたテーマ曲を聞く事が出来る。もともとDSiウェアとして作られているが、宣伝用に架空の歴史が「ねつ造」された。
トレーラーでは、Nintendo Playchoice-10という縦方向に二画面を備えたアーケード筐体向けにカプコンが企画したものだったが、筐体の製造中止を受け、世に出ずじまいだった、とされている。ブログで紹介されている歴史では、Dark Riftというタイトルで家庭用ゲーム機NES(とPlaychoice-10)向けに企画されていたが、SNESの登場でお流れになった、とも。今回Xbox 360、PlayStation 3、PCでリリースされたDark Voidは、当時のゲームをヒントにした、いわばリバイブ作品だそうである。
Nintendo Playchoice-10とは、家庭用ゲーム機Nintendo Entertainment System (NES)でしか遊べないゲームが10種類入っていた実在の筐体。家庭用とは互換性のない拡張ボードにより、換装が行えた。ゲームタイトルの内容は家庭用と共通だが、操作がやや異なる場合があった。画面は家庭用に比べて、より美しかったようだ。二つある画面の一つは、メニューやヒントを映し出す目的で使われていたという。
映画化の話が出ている。この企画は、一昨年のカンヌ映画祭で初めて明らかになっており、昨年11月には、カプコンと映画化の契約を結んだのは、ブラッド・ピットの制作会社Plan BとインドのReliance Big Entertainmentであると発表された。
Reliance Big Entertainmentは、インドの映画会社Big Picturesを所有し、Dreamworks Studiosに億単位の出資をしたり、"Colin McRae: DiRT 2"等のパブリッシャであるCodemastersの株式50%を取得している巨大企業。ピットの会社以外にも、ジョージ・クルーニー、ニコラス・ケイジ、ジュリア・ロバーツ、トム・ハンクスといった有名俳優の制作会社と共同制作をしてきた実績がある。