戦闘での駆け引きが熱い普通のウォーゲームと同様に、防備(このゲームではシールド)が手薄と見るや攻撃を仕掛けるのがセオリーでありましょう。既に表になっている探検済の宙域タイルを渡り、敵船と同じタイルまで味方船を集結させます。攻撃側は複数の船を用いて、防御側の内から一隻を集中攻撃できるのです。船の数に物を言わせ、武器システムの出力が高くなるようにパワーアジャストして仕掛けます。
攻撃者の「武器」が標的の「シールド」を上回れば勝利です。こうした戦闘は、自分と相手がそれぞれダイスを振る対抗判定で解決します。出目を加えた最終的な結果が、標的の最終的なシールド値の3倍以上になれば、敵船は撃沈です。
Fleet Captainsで面白いのは、ここにカードゲームの要素が絡んでくることなんです。
戦闘時に攻撃側/防御側とも1枚ずつコマンドカードを“プレイ”でき、ボーナスを足したり、例外的な働きを行使できるのです。更に、船に乗せてある乗員カードもこれに足せます。その結果たるや、まるでドラマのように鮮やかに決まります。
「オリオンの奴隷女」が出されると、戦闘は即時終了してしまいます。貢ぎ物として機能したのか、それとも彼女らのホルモン的な魅力がそうさせたのか、原作ドラマの知識からいろいろ想像するのが楽しい場面ですが、いずれにせよゲーム中の機能としては戦闘が始まらないという、攻撃者には恐るべき事態となります。
惑星連邦側には、戦闘を即時終了させる働きを持つカードが多く、クリンゴン側はなかなか戦闘をさせてもらえません。しかし、クリンゴンには戦闘に秀でたカードが多く、しかもクローク(遮蔽装置)という奥の手があるのでした。
効能別 防御側を有利にするカード(惑星連邦):
各システムにプラス
攻撃側の船を一隻外させる(さもなくば、マイナスを付与)
コマンドカードを出せなくさせる
破壊されても1VP
破壊したら(自爆含む)1VP
1枚ディスカードすれば、戦闘終了
二隻以上に攻撃されているなら、シールド+6
戦闘終了、直ちに防御側が反撃開始
戦闘完了後、直ちに防御側が反撃開始
シールド(または武器)が高出力の列にパワーアジャスト
戦闘終了時、エンジンが高出力の列にパワーアジャスト
[条件]相手のコンバットカードが今戦闘だけ無効
被ったダメージを1減殺
エンジンを1にする代わりに、ダメージ1を同宙域の全船に付与
システムひとつを半分の値にする代わりに、もう半分を別のシステムに付与
この戦闘に限り、シールドの代わりにセンサーを用いる
船が破壊されたら、味方全船に+1シールド
味方の施設があるなら武器かシールドに+5
攻撃側なら隣接する1隻を移動して攻撃に参加させる/標的側ならこの船を標的にする
乗員カードのトラッシュにより、1ダメージ被るのを防ぐ
VP=勝利ポイント
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