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5.稀覯書

 翌日、再び少年は“ジョバサの稀覯書”がある外人地区まで足を運んだ。オルディネーターに後を尾けられないように十分注意して。店に入ると奥まで駆け足した。ところが、あの猫亭主がいない。階下に降りた少年は声を上げた。オルディネーターがいる!
「公爵ドレンが寄こした護衛」と長身のオルディネーターの背後からカジートのジョバサがひょいと姿を現した。「ジョバサを護るのか、ジョバサ以外を護るのか、わからないけど。感謝してる」
「つまり、トリビュナール側じゃないってこと?」と少年。
「昨日の話」猫亭主は答えず切り出した。「あれ、相当無理」
「ええっ!」
「ジョバサの友達、みんな牢から出たがってるけど、あそこじゃない」
「そんなこと言わずに、なにか手はないんですか」
「本貸すから、自分で考えて」
 少年の手には数冊の本が手渡された。
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[ 2011/08/13 03:20 ] 文筆 | TB(0) | CM(0)
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