American McGee's Alice、EASYだがクリア。う~む、せいぜい佳作程度の出来じゃないだろうか。まず“見て呉れ”だが、2000年当時というと、Morrowindより2年前に相当する。McGee's Aliceのグラフィックは、ついこの間GOG.comで購入したEnclave(2002年)並に見える…ということは決して優良の部類ではない、中の上くらいだろうか。ローポリゴンモデルに造形美を求める風潮は、マシンの性能から言ってもまだ無理な時代だったし、そうした訓練を積んだデザイナーを雇うという事は希有だったろう。
Alice Madness Returnsとの比較では、この前作McGee's Aliceの方が、話運びやステージの作り・順番では優れている。固定化したアクションの反復が強く意識するほど見られない点はもちろんのこと、なにより、物語進行に伴ってきちんと先へ進んでいる、という感触がプレイする側に存分に伝わる。Madness Returnsでは、どうしてミステリアス・イーストといったステージが挟まってくるのか、よく飲み込めないままプレイしなくてはならない。
ゲームでは良さそうな終わり方をしたように見えますが、廉価版でない最初の方のパッケージについていた主治医の手記を読むと(webでも見れてしまいますが)、なにやら意味深なことになっています。その辺も含めての雰囲気作りが上手かったゲームとして評価されているのではないかと思います。