Vampire: The Masquerade - Bloodlinesは、2004年のSource Engineライセンス取得第一号のタイトル。作品世界やルールは、同名TRPGを下敷きにしている。完成度やパブリッシュにおいて極めつけに不遇だった。Half-Life 2に先んじたリリースは契約上の横やりが入って断念(同日リリース)。これが間接的な原因であるのかは分からないが、資金繰りが悪化、次作のパブリッシャが決まらず、ディベロッパTroika Gamesはやがて解散の憂き目にあってしまう。
Gamebanshee.comが引用したGameDAILYの記事によれば、売り上げはわずか72,000本であったという(記事の日付から想像するに、わずか2ヶ月足らずの累積か)。ちなみにArcanum: Of Steamworks and Magick Obscuraで234,000本(3年と四半期の積算と思われる)、The Temple of Elemental Evilで128,000本(同、1年と四半期ほど)。過去の例から見ると、爆発的ではないにせよ、ロングテールでじわじわ売れ続けていたかもしれず、近視眼的に「あまり売れなかった」と言うのは忍びない気がする。