Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

面白くなってきたが、ボス戦がちょっと…

少しVeneticaを進めた。ヴェニスに船で到着できたものの、地下水路から入った先は、敵の大将の一人「ミストレス」が支配するアサシンだらけの場所だった。

戦闘

所持している武器は順繰りに持ち替えることができる。ムーン・ブレイド(鎌)がメインで、他(剣、ハンマー)は補助となる。ムーン・ブレイドの弱点はブロックが出来ない事。長所は、アンデッドを倒すことができる事。※この世界では普通の武器ではアンデッドを傷つけられない。

補助武器は、相手に応じて使うことになる。“ザリガニ”相手にはハンマー、といった具合。なお、保持している武器毎にクイック・バー・スロットの内容をプリセットできる(Settings→General→Dynamic Quick BarをON)。

戦闘の所作としては、敵に近づき、相対する的としてロック。ロック中は、的を中心にその周囲をぐるぐる移動する事が出来るので、敵が武器を振るった直後といった隙を突いて攻撃。こちらの攻撃が決まる間は連打。敵がブロックしてくるようになったら、またぐるぐる周囲を移動。…の繰り返し。移動は「普通に走る」のでもよいし、「前転」でも良い。

魔法

The Passageというトワイライト・スキルを用いると、「トワイライト・ワールド」というリンボーのような世界に主人公スカーレットは入る事が出来る。この状態では敵から見えず、一切の攻撃を受けない。そこで、この状態を“ステルス”のように利用して、不意打ちを行う事もできる。あるいは敵前逃亡の為に使ってもかまわない。

Raven's Wrathというソウル・スキルを用いると、カラスの群れが敵を襲い、そのライフを削る。ヴェニス到着の現時点では、他の攻撃系魔法は教わっていない。

物語進行

スカーレットの出身地からヴェニスへ至るまでをプレイした。序盤はお使いクエストばかりと月並みだが、ムーン・ブレイドを手にする辺りから、パズル要素が登場し、なかなか楽しませてくれる。小難しいというよりも、ちょっとした機転で解決策が見いだせるという類で、TVでよく出題されるような、お茶の間向けの小クイズみたいなものだった。

進行の大枠は一本道。どこを先に訪れるか、どこを後回しにするかといった、ある地域内での行く先はプレイヤーが自由に決められる。

ボス戦

最初のボス戦は、件のミストレス相手。高い場所にいるミストレスに対し、スカーレットは為す術がない。そこで、どうするか? 扉を破るときに使ってきたハンマーがここでも役に立つ。

倒すと、今度はトワイライト・ワールドに舞台を移し、ミストレスのスピリットと戦闘する事になる。ところが、これがあまり面白くない。弱点を狙った攻撃しか手段が無いのである。魔法は、この場面では利用出来ないものとして、除外されている。もはやRPGではなく、ヤるかヤられるか、ガチガチのアクションゲームなのだ。

ありがちな繰り返し作業による攻略と化しており、私に言わせれば、「だから、コンソールのイロハに則って出来ているゲームは嫌いなのだ」という持論になる。ミスを極力抑える事も要求され、ヘタレだと時間ばかりかかる。これ以前がそれなりに楽しめていただけに、この落差には意気消沈した。まぁ、落ち着いてトライすれば、なんてことはないが。

爽快感であるとか、攻撃手段のバリエーションであるとか、何か保険がかけられていれば、「単純作業でつまらん」という結論には結びつかないのだが、このボス戦に関しては、あまりにも教科書通りのセオリーで、ひらめきや新味は無かった。

荒削り

扉をくぐった後は、カメラがスカーレットに正対するので、操作としてはこれまでと反対方向の移動を行わせなければならない。この辺は、些細でありながらも煩わしい。

ポリゴン・キャラクターの造形は、等身の低さに由来してか、洗練したデザインとは言い難い。多分に各自の好みに依るところだろうけれども、私の印象では、泥臭く、出来損ないにすら写る。更に、この泥臭さが、持ち味になり切れていない。映画「トイ・ストーリー」のような次元に達するには、何かちょっとした事(しかし、大きな効果を発揮するもの)が欠けているようだ。スカーレットの表情を見ていると、美人であるとか、そもそもヒロインなのだとか、そういう感慨は持ちにくい。顔への照明が杜撰な場面も随分見受けられる。

イベント時のカメラ演出が思わしくない。プレイヤーがスカーレットを移動している最中に、自動的にNPCが蕩々と語り始めるイベントが入ると、カメラ位置とキャラクター達の立ち位置がまったく不都合でもお構いなしだった。酷いときには、物陰に隠れたままになることすらあるが、カメラ位置は是正されない。

キャラクターが喋る際にも、いわゆる“寄り”が足りず、セリフが長いロングショットは手持ち無沙汰な印象を強めるだけだ。リアルタイムイベントの平凡なシーンは、あらすじからしてもキャラを立てる演出に気を配るべきだと思うのだが、ろくに力が入っておらず、とても気になった。
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[ 2011/03/11 04:08 ] RPG | TB(0) | CM(0)
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