マイク・ドノバンを除く4つの事件は、なんと同時進行できる。プレイヤーが進み具合をコントロールできるのは、アドベンチャーゲームとしても珍しい方だろう。
おまけに、TVドラマでは語られていない「ロバート・マレリの迷宮入り事件」を体験できるのが目玉だ。第3話で、デックスがリタに押収品として貸したオープンカーの由来が分かるのだ。

マレリは天才肌の学生だったが轢き逃げされ、犯人は判明していない。ドークスの持っていたファイルによると、母親との面会が糸口のようだ。

デックスのもう一つの武器といえば…コレ(ドーナツ)だ。開発者さん、珍しく分かってるじゃないの!というカンジ。

カミラの居場所も再現されている。妙な場所にはまり込んだ妙な生き物にも見えてしまうが。

養子であるデックスの素性に詳しいというカミラ。やけにポリゴンの出来がいい。セリフも劇中そのまま。「鑑識はいつも手袋をしてますから大丈夫」とデックス。

マレリのケースファイル。頁をマウスで繰る演出は面白い。テキストもそれらしく記述されている。

ケースファイルを読むと、マレリのジャーナルが進展する。母親を訪ねるよう促された。

GPSを開き、マレリの家をクリックすると移動できる。マレリの母親に許可を貰い、生前の部屋を調べると、マレリの日記から、ヤク絡みの人間関係でセルゲイという男が浮かび上がってきた。マレリはどうやら、化学の才能を生かしてヤクを生成していたらしい。

セルゲイ宅の敷地にスニーク。オープンカーで乗り付けてきた人物が、セルゲイに文句を言っている。この人物の車とセルゲイの車から物的証拠を採取する。残念ながら、スニークゲームとしては陳腐な出来。警戒を要するタイミングが3回ほど訪れるので、「かがむ」ボタンを押してやり過ごしてターゲットに近づけばよい。

オープンカーの人物ザンドロ・ロペズがマレク轢き逃げの容疑者だと判明した。修理工に預けられている車が凶器だと思われる。そこで、ガレージを尋ね、一人で切り盛りしている修理工に、素性を明かさず話を聞く。この黒人のポリゴンの出来がまた良く見える。

ジャーナルによると、修理工が席を外した隙に、凶器の物的証拠を採取しろとのお達し。

それが済むと、今度はマレリの遺体から、証拠を採取しなくてはならない。モルグに出かけて、またもやスニーク。※デックスはあくまで鑑識であって、刑事のように正式な捜査権を有しているわけではない。ゆえにコソコソしなくてはならない。

警察署に戻って、DNA検査のミニゲーム。上下に動く丸を、縁取りが表示されたタイミングでクリックするというもの。採取した証拠が遺体のものと一致すれば…。

検査の結果、ザンドロ・ロペズの凹んだ車体パーツからロバート・マレリの血が見つかった。

ザンドロ・ロペズをどうするかはプレイヤーに委ねられる。匿名で警察署に電話してお終いでもいいし、デクスターのスライドグラスに永遠のゲストとして招待してもよい。もちろん、画像は後者だ。TVドラマでは、この車をリタに貸したわけだから、タレコミで落着という事だろうか。もし、事後だったらぞっとしない。
- 関連記事
-
スポンサーサイト