ゲームをプレイし始めて、改めて録画したTVエピソードを見直しているのだが……、よく思い出してみれば、虫食い的に数話しか見たことがないのだった。同じマイアミが舞台でも、4年前の当時はNip/Tuckの方を好んで見ていた。
Dexterの感想は、例えて言えば、四本足のニワトリの画を描いたという大学生(90年頃の新聞記事だったか)のような、不思議な感覚のドラマだ。「人を殺すのは、どうしていけないの?」と子供に質問されたら、何と教えますか? という話題すらも思い起こされる。
知能犯で冷徹だが、感情面に欠け、それでも教えられた掟を頑なに守り、紛れ込んでいる自分を客観的に観察しているモンスター、それが主人公だ。話運びも、冷凍車キラーを軸に展開してはいくものの、どのように拡がるのか、まるで読めない。第3話から第5話にかけては、とりわけヒューマニティな内容で、まるで別の物語のようだ。実に奥が深い。ただの殺人鬼の話でなくてホッとすると共に、こんなにも家族愛に関するテーマを内包していようとは。
TVドラマで得られたカタルシスは、このゲームでは期待できないだろうな。
■トリヴィア。劇中とゲームとでの相違。
・劇中のデボラの居たモーテルの名前は「セブンシーズ・モーテル」で、ゲームと名前が違う。
・更に、デブの居たルームナンバーは105。ゲームでは106。
・マイク・ドノバンの車の運転席にはヘッドレストが“ない”はずだが、ゲームでは“ある”。
・ドークスが調べろと言っていたブラッドスパットの凶器はシャープナイフだが、ゲームではスムースナイフ。
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