本作品に見られるキーワード・
滅びの美学・サブカルでよくある
鬱展開・
セカイ系滅ぶ原因の「ヨルハ計画」・新しいモデルに代替わりする時期に発動する(時限式)
・密かにポッドがその役割を担う(パーソナルデータ全てを削除する)
・論理ウィルスがヨルハ型アンドロイドのバックアップから感染する
・バンカーのサーバーとネットワークにぶら下がっているアンドロイド全てに共通
・機械生命体にもネットワークがあり、実は月の人類サーバーに侵入して情報を引き出している
・だから、機械生命体は人間臭い活動を始めるようになっている
・当然、ヨルハ計画の論理ウィルスにも感染する
・バックアップを延期していると論理ウィルスに感染しないで済む(2Bと9Sが感染しなかった理由)
・論理ウィルスは濃厚接触によっても感染する(感染した部品を付ける、ハッキングする)
論理ウィルス・自殺、自滅、仲間を攻撃する、相手構わず敵対的になる、などの症状が出る
・外見的な特徴:目が赤く光る
・ただし、敵意は選択的で、ほぼ間違いなくプレイヤーキャラクターに向けられる
機械生命体のコア・ヨルハのアンドロイドのブラックボックスの元になっている
・両者は同じ種族も同然
殲滅作戦後、2Bは感染したヨルハ部隊から攻撃されまくる→
リョナ展開イヴの「にぃちゃん」・NieR Replicant ver.1.22474487139...の中でヨナが「おにぃちゃん」とよく呼びかけている
9Sの凶行・機械生命体への憂さ晴らし(命令とは無関係に)
・A2への復讐(2Bを殺されたという誤解)
・捨て駒だったという絶望「もうどうでもいいんだよ!」
赤い少女・前作の忘れ形見らしい(ヨナ?)
・機械生命体の親玉
・本作の黒幕
・目の色を見る限り、赤い少女は論理ウィルスの影響下にない
・論理ウィルスを用意した側ではない?
・ヨルハ計画とは無関係?
トルゥーエンド(Eエンド)・パーソナルデータと記憶があれば、個体を復活できるらしい
・パーソナルデータとは個体ごとの基本データらしい
絶滅を逃れるだろう機械生命体・ネットワークにぶら下がっていない機械生命体は論理ウィルスの感染を免れた可能性が高い(パスカルの村の住人、森の王の僕)
・塔の中で9SとA2を襲った、赤い少女の手先を考えるに、論理ウィルスが機械生命体のネットワークの深部を侵す前に、何らかの対策が講じられたようだ(防壁の展開、ネットワーク切断?)
2Bの正体・2E
・スキャナーモデルを処刑する役目
・1周目9Sの首を絞める場面「もう、また」
・A2「2Bはいつも苦しんでいたよ」
論理ウィルスの削除・A2の行為からすると、自分の身を犠牲にすれば、(誰かの)論理ウィルスを除去できるらしい
突っ込みできる箇所例えば、以下のように物語の展開を方向修正することが可能と思われる。
・パーソナルデータと記憶があれば、個体を復活できる
9SはA2から2Bの記憶(刀)を受け取って、パーソナルデータから新しい義体を作って記憶を戻せばよかった。(プレイヤーが9Sの決断に介入できたなら)
・9Sを説得できなかったA2のツンデレ姉御肌
十分に説得できれば展開が変わった。(プレイヤーがA2の決断に介入できたなら)
・アダムをそもそも殺さなければいい
9Sが良心を強く発揮し、2Bがデミサイコパスでなかったなら、あり得た。(プレイヤーが2Bの決断に介入できたなら)
・イヴを殺さなければいい
9Sがより理性的で真実を咀嚼していれば、あり得た。(プレイヤーが2Bの決断に介入できたなら)
心療内科から見たサブカルの主人公・2Bは
スキゾイドパーソナリティ障害だから、あのような、よそよそしい性格?(スキゾイドちゃんのイラストをみて欲しい。まさに2Bではないだろうか?)
なぜなら、いつも9Sを処刑していた2Bの苦悩は計り知れない。そばにいる9Sにそのことを隠し続け、それでもなお同僚たる9Sを毎回殺害する行為を続けなくてはいけない。ただ「苦しんでいた」だけでは済まないことが窺える。
仲間へのウィルス感染を避けるため(もう全員感染してるのに)、できるだけ誰も居ないところへ向かう。優しい性格の反面……
2B「いい加減、壊れろ!」
……と容赦ない面も。
・後半の9Sはどちらかというと、反社会性パーソナリティ障害(
ソシオパス)に該当する。
A2「うすうす感じていたんじゃないか?」
既に潜在的にストレスを受けていたので、爆発するのは時間の問題だったのかも?
・9S、2B、イヴ、三者はいずれも
デミサイコパス。
セカイ系なので、仲間だけが生き甲斐。
本作が哲学ねぇ……厨二病的なNieR:Automataにノレなかった大人の皆さんには、HBOの
ウエストワールドをお勧めします。Cognitive plateauのくだりは実に哲学的ですよ。NieR:Automataの雰囲気でしかないテツガクとは大違い。第2シーズンと第3シーズンがお薦め。ちなみに、2Bがオタクの萌えなら、ウエストワールドのそれはエヴァン・レイチェル・ウッドのヌードですかね。
日本人のクリエーターはサブカル的な作品に、それこそ魂や神といった、一神教であるキリスト教のモチーフを多様しがちです。にもかかわらず、それらにクリスチャン臭があるかというと、全然そんなことはないんですよね。ウエストワールドを見ると、その濃厚な匂いがプンプンしてきます。NieR:Automataのキャッチに出てくる「神に弓を引く」ってのは、ああいう連中の作るドラマにこそ見えてくるんですよ。「これは運命論か。それとも自由意志か。」ってな具合に。造物主たる神を、そんな視点で意識せにゃアカンの?っていうくらい。こいつは是非、視聴して体験して欲しいです。
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