今回の目玉は、捩=よじり=rollです。
Auto-Rig Proがいい感じのTwist Bonesを作ってくれるので、それを移植しただけですが。
ウェイトとボーンの相関はこんな風になっています――
腕 ウェイトなし
腕捩(腕捩1,2,3) ウェイト有
ひじ ウェイトなし
手捩(手捩1,2,3) ウェイト有
腕とひじにはウェイトを割り振らず、捩に100%振っているところがポイントです!
こういう構造にできることは分かっていても、自分ではなかなか作れないものです。肩・ひじ・手首の関節と捩れを両立させないといけないので。
ところで、MMDでポーズを付けていると、手首で捩ってしまいがちです。ARPを弄っていて実感しました。
リアル人間でやってみると分かります。手首を捩れば前腕が捩られる。掌を上に向けると、前腕がロールします。つまり、手首の関節だけで捩ろうってのはダメなんです。
捩りについて捩(よじ)りとは twist のことで、関節とは別に骨そのものを roll させることです。
MikuMikuDanceでは、上腕と前腕に「準標準ボーン」として「捩りボーン」を組み入れることが可能です。
捩りボーンは、ロールを司るボーンを4つに分散させ、25%ずつ割り当てることで変形を緩やかに行わせ、いびつになることを防ぐ仕組みです。
ボーンは軸に過ぎませんので、付随するエンベロープ(もしくはポリゴンメッシュ)の方で、肢(limb)ウェイトを四分割してやり、25%ずつのロールに対応させます。
捩りボーンが無い場合は、手首関節や肘関節などが直にロールさせられて、まるで絞られた雑巾のように、関節のボリゴンメッシュが変形してしまうことになります。
- 関連記事
-
スポンサーサイト