ウェイト調整で困る状況の例: - ボーンが複雑すぎて、どれを塗ればいいか分からない
- 関節が三つ以上のボーンで分担されているとお手上げ
Auto-Rig Proの場合、レイヤー番号31をクリックすると、実体のボーンが色つき表示される(レントゲン、または前面表示ON)ので、その名前を表示させて覚えておく。このレイヤーがどれであるかは、ARPのマニュアルを参照のこと。矢印付きで図示されている。
ARPで対になるボーン(末尾.lは左半身の意味。右は.r)
肘曲げ内側のえぐれ
上腕 arm_stretch.l
前腕 forearm_stretch.l
肩と上腕のせめぎ合い
上腕・脇の下 c_arm_twist_offset.l
肩 shoulder.l
もも上げのお尻の下がり具合
尻 thigh_twist.l
膝曲げ裏側のえぐれ
太もも thigh_stretch.l
スネ leg_stretch.l
頭部を上下に向けた際の顎の伸び縮み
頭部・顎/頭髪 neck.x
ウェイトの塗り方(例は blender 2.79b)
※自己流のやり方であって、教科書で教えるような理路整然とした方法であることは保証しない。しかし、簡単なやり方だ。
- アーマチュアのボーンを動かして問題のポーズを取らせる。
- 編集したいメッシュを選んだら、[ウェイトペイント]モードにはいる。
- ツールシェルフ(左):[オプション]タブ>▼オプション>XミラーをON
- 変形を受けている頂点を見極める。
- 変形を修正したい頂点を選択する。
Tabキーを押すと[編集]モードになるので、頂点が選びやすい。不要なメッシュはHキーで隠しておくと見やすくなる。もう一度Tabキーを押すと[ウェイトペイント]モードに戻る。
Zキーを押すと別オブジェクトが消えて透視図風になり、ハッキリとわかりやすい。
下端の[頂点マスク]ボタンを押す。※[ペイントのマスク用の頂点選択モード(ウェイトペイントのみ)]のこと。
こうしておけば、選択済みの頂点にしか塗れない。
マスク状態でさらに頂点を選択/解除するには、Shiftを押しながら頂点をクリックする。
塗るのはマウスでよい。筆圧に感応するペンタブレットでない方がむしろ簡単。
ツールシェルフ(左):[ツール]タブ>▼ブラシ を参照
ウェイト:1.000 のまま
ブレンド:[減算]と[追加]しか使わない。さらに――適宜、変更するのは以下の二つだけ。
半径=ブラシの大きさ(面積)
強さ=塗るウェイト値への影響そのもの
塗りながら変形の具合が変化するのを見守る。
マウスで一回ずつクリックする。ちょっとずつ塗って、いい具合になったら塗るのを止める。影響が大きすぎるのならば、アンドゥして上述の[強さ]を低く設定しなおす。0.009くらいが最小の目安。
塗りすぎたと感じたら、ブレンドを正反対に切り替える。つまり、[減算]していたのなら、[追加]に。[追加]していたのなら、[減算]に。
便利機能 前述のように、Tabキーを押すと[編集]モードになることを活用する。それ以外にも:
プロパティ(右中央)から[モディファイヤー](スパナ印)を参照し、▽rig の横にある[眼]アイコンのON/OFFを切り替える。
これによって、レストポーズと現在のポーズとを瞬時に切り替えることができる。
段差がキツくなったら なお、塗ったウェイトと既存のウェイトの境でポリゴンサーフェスにシワが寄ったり亀裂が入ったりすることがよくある。そんな場合は、そうした頂点を選び、
ツールシェルフ(左):[ツール]タブ>▼ウェイトツール>[スムーズ]ボタン
を一、二回~数回押すと、くっきりした境目が幾分和らぐ。それでもなお目立つ場合は、再び塗り直す。
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