Guardians of Graxiaの翻訳は、半分ほど片付いた。残るは、ユニットの解説、キャンペーンシナリオ3~6、ヘルプ全般、といった案配だ。
カードの説明に見られる言い回しが、(あちらのゲームにはよく見られることだが、)統一されていない箇所が少なからずある。幾通りかの表現で同じ意味を伝えようとしていて、このままでも実害はないけれども、日本語訳では統一すべきかどうか、悩みどころだ。あまりに事務的に統一されていると、それはそれで味がないやもしれん。
スペルミスもいくつかあった。なにより、ルールを規定する表現にしては、曖昧過ぎるのじゃないかという箇所が多少ある。仮に、表現がプレイヤーの解釈間違いを助長したとしても、結局、PCゲームなので、ルールが曲げられるという心配だけはない。プログラムの実行を改変できるわけではないのだから。単に、「カードの記述が実際と違うような?」と感じるだけだ。
“NOT IMPLEMENTED”や“REMOVED FROM PC GAME”という注記も若干見受けられ、実際のボードゲームよりルールが小振りになっていると思われる。
ゲーム用語に見合う妥当な訳語をつけるのが楽しくもあり悩みどころでもある。わかりやすい例ではFireballをファイアーボールとするのか、火炎球とするのか、といった具合だ。
それから、(これも毎度のことだが、)英文仕様の行送りなので、半角スペースで改行してしまう。半角スペースなしでも文字が枠からはみ出したり隠れてしまう事はないようだ。当然、句読点の禁則処理はなされない。カードの情報欄や、ヘルプ画面のレイアウト等で、改行のコントロールが必要になりそうだ。これは実際の画面表示を見た上で、字数制限を想定するしかないだろう。半角文字が混ざっており、文字幅を一定のものとして目星をつけられない(欧文はプロポーショナル・フォント)。
1800行もあると、まれに同一のはずの訳語(ゲーム用語)がちぐはぐになっている事に気づく。一語あたり数カ所~十箇所未満の出現率なので、場当たり的な処理で済ませているせいだ…。本来はデータベースめいたものをきちんと作るべきなのだろうが。これも実際にプレイしてみて、気がついたら直していこうかと思う。
文体は懐かしい社会思想社版ファイティング・ファンタジーの「君は~の冒険者だ。さぁ、ページをめくりたまえ」のノリにしてみた。シナリオイベントのシンプルな英文が、ずばり私の記憶とシンクロしたからだ。感覚的に、です・ます体は釣り合わない。

そうそうたるカードの面々(部分)。クリックで拡大(フル画面)。以下同。カードはズームが利くので、文字が読みにくいときは拡大できる。

ユニットにマウスオーバーすると表示される長方形のフキダシにもツールチップが出る。

キャンペーンシナリオのブリーフィング。

同スカーミッシュ。和文フォントにすると、英文より文字がひと回り大きい印象。

シナリオ中に、特定のタイルに入る等の条件で発生するイベント。

カードに書かれている能力にもツールチップが出る。親切で大変わかりやすい。
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