ス ク ラ ッ チ す る D

blenderでモデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG、のことを綴ります

ウエストワールド第3シーズン第4話

だんだん筋書きが入り組んでくるため、感想と形容するよりも「自分で解釈できた部分の覚え書き」めいたものになってきました。

※以下ネタバレ

まさか、ウィリアム(エド・ハリス演)に再びスポットが当たるとは思いませんでしたね。現実とも分からぬ精神の牢獄に、娘と供に囚われたままだと思いましたから。

デロス社株式の非公開化に際して、議決権のあるウィリアム(デロスの義理の息子)を再登場させるのは理に適った筋書きだと感心します。未来の対企業買収工作チームというわけで。

バナードとスタッブスのチームは、レハブアム開発者の息子リアム・デンプシー(Jrだから、父も同じ名前)に近づき、ドロレスの替え玉がどれほど存在するのか知ろうとします。アンゲロン・セラックが2話でメイヴに対して使ったような停止スイッチを、バナードも拵えました。エピソードで登場する新しい技術を二重に使うことで、理屈(どの水準の技術者なら考案できるのか)と機能(強制的に停止させる)の理解を視聴者に促す役目も兼ねているのでしょう。

ヴィクターヴィル(カリフォルニア州)はロケットの着陸場であるらしく、スペースX社が成功させたような再生可能ロケットが帰還する基地があるようです。未来では、ハリウッドの有名人宅を、空から観覧できるみたいですね(スタッブスのTシャツ)。

ドロレスとケイレブのチームも、レハブアム繋がりのパーティに出席するための衣装を用意しています。

生体認証キーは血液中に隠されているようで、なんと輸血! ドロレスは病気の感染は気にしなくていいですが、ケイレブはそうはいかないのに……

リアムの護衛(名前が判明しました→コネルズ)の替え玉(1話の事件で入れ替わった)は、リアムの個人認証キーを手に入れました。

「ドロレス」チームは資産マネージャーを装い、リアムの口座の全額を送金(横領)することに成功。

ドロレスが連れてきたパール(人格の入った球)は4個でした。1個はバナード、もう1個はシャーロット・ヘイル。残りは誰でしょう? 前話、アーノルドの実宅(ブレランでロケされたこともあるEnnis House)の製造機でシャーロットが誕生していることから、第2シーズン最終話のヘイルはドロレスを再生させた後、一旦機能停止したという事になるのかな?

アンゲロン・セラックはメイヴを籠絡するため、シンガポールの豪勢なバーに連れていきました。パリはもはや存在しないようです。バイオテロか、第三次大戦か? ドロレスが“Beyond Valley”(に開いた門の向こうの新世界)シミュレーションへの鍵を持っていると教え、メイヴを刺客に仕立て上げようと試みます。

セラックとメイヴはアーノルド(バナードのオリジナル)の実宅へ。レハブアムが発見していたのはドロレスの痕跡でした。ドロレス含め、5人分の素体が造られたとセラックは言います。そこに替え玉コネルズは含まれるのかどうか? 含まれるなら、あと一人、明らかになっていないホストがいるはず。メイヴは含まれていなかったことが明確にされました。

効果的な尋問。拒否すると肉親がどうなるかを想像させる手法は強力ですが、その未来バージョンはさらに過激。レハブアムが支配する世界が牙を剥きます。

単細胞を盲従させるために天国と地獄という作り話があるが、死んだ男は単に存在しなくなるだけ、とセラックは語ります。ドロレスに力を貸すことは人類への裏切り行為。メイヴにとってなら、天国があり、そこで娘が暮らしている。かごの鳥として暮らすのも、もちろん自由だ、と。

セラックは、ドロレスはさらに5人のホストを手にして先手を打ってきた、と言います。5人? ドロレスと4人に加えて? 替え玉用ってことかな? つまり全部で10人? それがプリント結果のディスプレイ表示ということ? なんだかブレランの、地球に紛れ込んだスキン・ジョブの数みたいになってきました。数が合わないことにならなければいいですが。

この後でてくる未来シンガポールの街並みと筋運びがブレランを彷彿とさせます。メイヴはネットワーク絡みなら辺り構わずハッキングできるようで。

一方リアムの訪れたパーティでは、友人がデジタル麻薬を手渡します。インプラントに働きかけるとのこと。

リアムが口座の全額がなくなっていることに気が付いたところで、「バナード」チームが接近。「ドロレス」チームはケイレブがリアムを追い、スタッブスの相手はドロレス=「ララ・エスピン」。ドロレスはスタッブスの素性を知っていました(スタッブスが逃亡するシャーロットを見逃したわけなので)。スタッブスは置き換えられたのか、元からなのか。彼もドロレスなのか?

ララを見咎めた友人に対し、ドロレスはこめかみを示します――第1話で側坐核の効能を説いたときの仕草。

シンガポールのメイヴはララ・エスピンの血液がドロレスに渡ったことを知り、ヤクザが取り仕切る葬儀屋にさらなる情報を追います。

ウィリアムが株主会に出席する前に鏡の前で身だしなみを整えていると、鏡の中に実娘エミリーが現れます。どうやら、脳内にイメージが刻まれている=妄想の域に達したようですね。娘をホストと思って撃ったことはコード(やアルゴリズム)の仕業ではなく自由意志だったと言い切ったウィリアムは、罪の意識である亡霊に背を向けるのも同様に決断の産物だと言いますが……

「辛抱を教えてくれたのは父さんよ。私はずっと待ってるわ」と、エミリーは謎の言葉を残します。自滅願望のある父親が、死者の世界に来ることをずっと待っているということかな?

シンガポールの葬儀屋ヤクザ「サトウ」が捌いていたのはホストと同じ人造人間らしいことが、樽から出てきた白い液体で分かります。ドロレスはこれを使って替え玉コピーをいくらでも製造できるわけですね。

なんとサトウは……ショーグン・ワールドのムサシ(真田広之)の顔をしています! ドロレスが連れてきたそうです。しかし、メイヴは会話から本性はムサシではなく、誰か他者が振りをしているのだと気が付きます。

全てはドロレスの分身でした。バイカメラル・マインド(二分心)というのが第1シーズンで出てましたが、マルチプル・マインドとでも形容すればいいのか……

シャーロット・ヘイルはウィリアムに正体を明かし、激高したウィリアムは正気を失ったとして療養所に幽閉される結果となります。

療養所で一人うなだれるウィリアムの前に、ウエストワールドでの牧場の娘ドロレスが現れ、エミリーの願い通りに正義が通ったと宣言します。

この場面はおそらく、本来第2シーズンでウィリアムのラストとして書かれていたものを再利用しているのではないでしょうか。

「ゲーム」の終わりは、メイズがそう仕向けたように「己を知ること」。ウィリアムは「俺は、俺なのか?」を知って退場します。
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[ 2020/04/06 20:59 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)
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