Guardians of Graxia というPC版ボードゲームを買った。今のところ、GamersGateだけで専売しているらしい(けれど内部テキストをみるとsteamに言及したくだりがある)。MTGみたいなカードゲームに駒と板を付けたような感じの代物だ。
どんなゲームなのかは、YouTubeでも見て頂くとして。私は、そのグラフィカルな演出とカードを併用したボードゲームという新奇さに興味を引かれた。でも、依然として『マナの井戸』であるとか、まるでファンタジーゲームにはマナソースが欠かせない、とでもいうように共通事項なのが面白おかしい。
開発は、スターウォーズのリアルタイム・ストラテジーゲーム
Empire at War という輝かしい実績があるスタジオ
Petroglyph が行っている。そのため、DATファイルの仕様が共通だ。この中身には他言語版を作る際に置き換えればよい文字列が収められている。しかもそれを編集できるEditorが、Empire at Warつながりのおかげで既に存在する。
ここの
String Editor というのがソレで、世代管理までしてくれる優れものだ。これを使えば日本語版もちょちょいのチョイ…かもしれない(1800行もあるので、頑張っても10日前後はかかるだろうか)。
このString Editor、一応マルチランゲージ仕様なのだが、ただし、ちょっとBuggyな挙動をするときがある。一旦保存したら編集は中座して、Editorを再起動した方がよいようだ。Nameが空白になったり、不正Valueとやらで、Exportが出来なくなったりする。Shift JISのようなコードには完璧に対応していない部分があるのだろう。
Guardians of Graxia の方では特に設定をし直すような箇所は無い。完全にマルチランゲージ仕様で、英語版のDATファイルを日本語仕様に置き換えるだけで、きっちりと日本語表示がなされる。こんなに素晴らしい多言語対応は初めて見たような気がする。
面白そうなゲームにはやはり先達がおられる。
なにしてあそぼ? というブログのlinlithgow49さんが先鞭を付けていて、既に
チューリアルを日本語化するファイル が公開済みだ。そのReadmeによると、「以降、翻訳を進めるかどうかは未定、現在やる気なし」という事なので、私が勝手に頑張ってしまっても差し支えなさそうだ。私もどこまでやれるか未知数ではあるけれども…。
New file → Index typeをNameにすると、項目がある程度まとまって見通しがいい。Indexにすると項目がてんでバラバラになるので、同一カテゴリを理解する際に支障がある。
ルールへの理解は、翻訳が進むにつれて深まるのではないだろうか。とりあえず、200行くらい翻訳してみた。String Editorでは、Index typeをNameで新規作成し、英語版DATをImportしてベースとしている。保存ファイルはVDF(Version付きDATファイル)となるので、そのままではゲームに使えない。ExportしたDATをゲーム用として利用する。
翻訳した箇所の様子。右下に履歴があるので、改変後でも元の英語まで辿ることができる。
キャンペーンシナリオは物語仕立てになっていて楽しい。敵役にも背景設定がある。Graxiaという世界にはガーディアンと呼ばれる名誉を重んじる役職(中にはそうでない者もいる)が自らの軍団を擁しており、国家間紛争が起きると自ら出動して、平和維持活動めいたことをするのだ。ただし、各ガーディアンも覇権は争っているので、領土の拡大には頓着しているらしい。
シナリオ1のブリーフィング訳。クリックで拡大。今回は固有名詞も全訳を目指している。
そんなわけで、リアル新米ガーディアンの活躍を生暖かい目で見守ってくれれば幸いだ(笑)
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また、勝手ながらリンク貼らせていただきました。よろしくお願いします。