ミステリっぽい謎の展開としては:
大昔にデータがカンバスに描いた娘が、9年前にジャナという名前でイブン・マージドに接触を図ってきたことが判明しました。マドックスのダージ&ソージ(3年前)以前に、ジャナは造られていたということになります。
すると、そもそもデータが描いたことが先なのか、それとも後なのか、気になってきます。ジャット・ヴァッシュはかなり以前から破壊者の面影を知っていたようですから。データはジャナと同じ姿が脳裏に蘇って、それを単に描いただけかもしれません。
さらには、ヌニエン・スン博士式のアンドロイドが後に開発できなかった理由や、B-4がデータになれなかった理由も考え合わせると、そもそもの出発点はジャット・ヴァッシュの恐れる破壊者の故郷にある、ということかもしれません。スン博士もマドックスも、破壊者の星から何らかの技術的供与を受けたことで実用的なアンドロイドを創造できた、と。
つまり、淡い幻想を抱いているのはピカードで、ソージの面影はデータの娘という関連では無いことに成り得ます。マドックスのフラクタル・ニューロン・クローニングによって、データの一部を受け継いだだけに留まるでしょう。危険視されるアンドロイドに、データの良心が移植できたのかが焦点となりそうです。
そして、おそらくは死ぬ美学に魅了されている脚本家の手になる結末は、ソージを殺すピカードの図でしょう。そんなところだと俺は予測します。
本来は、ソージに殺されることも厭わないピカードに接したソージが、データの良心の何たるかに目覚める、という筋書きになるべきでしょうが、それでは面白くありません。ピカードが大切にしてきたデータの想い出をピカード自らの手で殺させる、そんな発想に落ち着くのが、ここの脚本家陣の思考でしょう。
もっと言うと、地獄の総大将が実はデータ(ローア)だった! くらいやるかもしれませんヨ。
- 関連記事
-
スポンサーサイト