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TVドラマ「リーサル・ウェポン 第3シーズン」

映画「リーサル・ウェポン」シリーズといえば、メル・ギブソンとダニー・グローヴァーの刑事バディもので、80年代後半から90年代にかけて都合4つ制作された。

白人と黒人という組み合わせはこれまでにもあったが、絶望している若造と家庭を持っている中年とのコンビは異色。ダニー・グローヴァー演じるマータフ刑事が当たり役で、このおっさんの家庭的な人柄にほっこりしたのは俺だけじゃ無いはず。

シリーズを重ねるごとに登場人物が増えていき、コメディ色が濃くなっていった。詐欺師のレオは少々やり過ぎ感があるものの、アットホーム的なノリはまぁまぁ悪くなかった。この時期の刑事ものには他に「ダイ・ハード」があり、どちらも個性的な物語とキャラ立てで一世を風靡、ご存じのようにシリーズ化されている。

さて、映画「リーサル・ウェポン」をTVドラマ化した作品があるわけなんだが……。ぶっちゃけ、あの映画がどうしてこうなる?的なシロモノは多い。これも設定こそ同じだが、マータフ刑事は長身の黒人俳優(しかし年齢は50代)が演じており、ダニーが演じたような、見かけも中年真っ只中のおっさんくさい雰囲気はそこにはない。

それもそのはず、TVのマータフ夫人は夫に隠れてポルノ作家として大成したことになっており、そのおかげでマータフ家は刑事の安月給ではあり得ないようないい暮らしを既に手にしている。もはや、トレンディドラマである。

一方で、肉体兵器、心に傷を持ったマーティン・リッグス刑事の役どころがTVではもの凄く浮いて見えた。安心して視聴できるバディものとして、演出も軽いノリであり、全体的にオシャレな、いわゆるスタイリッシュな調子になってしまっていたのだ。

リッグスのイカレっぷりに振り回されるマータフのコンセプトは同じだが、リッグスの「妻を失った苦悩」を共感できるような喪失感として描くのは、TVサイズの能天気なノリではかなり難しい。コメディ色ものっけから相当に濃く、一視聴者としての俺は早々に飽きてしまった。

ところが、第3シーズンでは、銃弾を受けたマーティン・リッグスに変わって主役が交代するのである。タイトルの“リーサル・ウェポン”が居なくなってしまうのだ。

交替したウェスリー・コール刑事の役どころがなかなか当世風になっている。心に傷を持つ設定は同じながら、離婚した妻と12歳の一人娘がいるのだ。このさじ加減がTVサイズ的に丁度マッチしていた。

苦悩すら破天荒だったリッグスに比べて、地に足の付いた分かりやすい寡夫像。12歳の娘マヤを預かっている最中に、例によって事件に巻き込まれていく。このマヤとの交流エピソードがいい感じでとても微笑ましい。また、元妻は別の男性に夢中。コールはそれを冷めたはずの気持ちで見送る。

マータフ家でも息子や娘の進学問題、躾問題が話題に上るわけで、コールが娘と過ごすことを知ったマータフがお節介に一言レクチャーする辺りなどは、アクションもので飽きの来ていた展開に、家庭的な一面を上手い形で導入する興味深い新機軸だった。

俺が感じた好感触とは裏腹に、主役交代で視聴率が低迷したTV版リーサル・ウェポンは第3シーズン15話で打ち切りになる。

いや、オレ的にはショーン・ウィリアム・スコット演じる真面目なコールの方が、いかにもなリッグスより、なんぼか良かったんだけどなァ。アメリカンは、リッグス役クレイン・クロフォードが大見得切ってやるような雑い演技に熱くなっていたのだろう。なんでも、降板の理由もクレインに落ち度があったというし。マータフ役デイモン・ウェイアンズにも続投の意思はなく、視聴率ダウンが渡りに船だったようだ。
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[ 2019/11/16 03:45 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)
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