公式DL版が不可となり、公式パッケージ通販(代引き)で注文したおかげでトラブルも無く遊べている。The Outer Worldsの方を先にプレイしたけれど。
釣りと素材集めは、ちょっとマズイね。釣りのミニゲームは大して面白くなかった。素材集めも退屈。採取するまで、具体的に何を穫っているのかほぼ不明で手抜き仕様(コンソールでも国産ゲーにありがち)。おまけに毎回採取モーションがあって、トロくて捗らない。
のんびりムードはいいんだけれど、アンロックを解除するための作業感がかなりある。チュートリアルステージ全クリアのセーブデータがWikiで落とせるので、それの厄介になった方がいい。
女の子とのインタラクションがまるでガッカリ。ものすごく淡泊だね。キャラクターボイスの声音によっては、声の演出が実写系のポリゴン造形とマッチせずに、ちぐはぐな印象となる。
妙な表情付きでセリフ(字幕よりも短い簡略化されたもの)が発声される。その表情が、作成済みキャラクターの素顔とマッチせずに、変顔になってしまう。特に目の表情にまで、原型そのままのモーフィングを律儀に割り当てる必要は無いのでは。瞼の閉じ加減や眉の上げ下げの度合いだけを、プロシージャルとは別の尺度でコンバートする仕組みが欠けているようだ。
体験版でクリエイトしたキャラの顔は、製品版上で改めて作り直した方がマシだろうか? できるだけシンプルな工程数で目的の顔を実現した方が、表情がまともになると思われる。プロシージャルで実現されているから、多岐にわたる複雑な調整値は歪みが蓄積されやすい。
……存外に期待に応えてくれる代物ではなかったなァ。
インターフェースもWISIWIGな作りに徹してはおらず、ハウジングで設置したアイテムの移動方法すら、マニュアルを参照するまで合点がいかなかった。とにかく使いにくい。ちょっとの工夫でかなり使い勝手が改善するはずなのだが。
ADDすると、オブジェクトが注視点と関係なく全方眼紙のど真ん中に出現する。これを現在の注視点の箇所に出現させるだけでも、だいぶ違う。マニュピレーターも、オブジェを置いたら、すぐに出っぱなしがいいだろう。いちいち右のリストから選び直すのでは二度手間だ。「配置がおかしいものがある」と言うくらいなら、最初から方眼に自動でフィットする機能が欲しい。
The SIMSを遊んでいた方がずっと有益かもしれない。シム人の街で“ハウジング”をやってみてほしい。AI*少女の無人島には戻って来たくなくなるから。
総括3Dエロゲはどこも駄目みたいだ。素人目に見ても、ディレクションが悪い。ユーザーが思うような、「こういうのが遊びたいっ」てシロモノが、メーカーによる紹介のようには実現されていない。
カスタムメイド3D2を引き合いに出すと、カスタムオーダーメイド3D2になった途端、迷走ぶりが際立ってきた。メイドを好きにカスタムして性の奉仕まで面倒見させる、というコンセプトはどうなってしまったのか? 「アイドルルート」の存在が全てを破壊した。挙げ句、2Dエロゲと同じ手法の紙芝居でお茶を濁している。プライベートメイドモードDARKの最初の紹介文と、NPC黒澄玄徳を挙げた説明とを読みくらべて欲しい。開発陣は何をどう実現するつもりだったのだろう。
AI*少女の場合で言うと、コンセプトに反して、素材集めが無益過ぎだと判断できる人はいなかったのか。プレイヤーのファースト・インプレッションをもっと大切にしてくれないと。ピース(細部)は雇いのエンジニアで作ることはできても、ビッグピクチュア(ゲーム性)を引き立てる為に何を為すべきかを分かっていなくてはどうしようもない。そこの人材に決定的な不足があるように思う。
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