SE(音)で、成功のキューが出されていた……なんだよ、音ゲーかよ!
こいつは無理ゲーだったね。音量を大きくしておかないと聞こえないもの。SEを絞った時に「このゲームでは音が重要です」くらいの注意が出てこないとダメでしょ。
ちなみに、虎やイノシシが近くに居ると、画面に見えなくても(音量設定が充分であれば)音で分かるようになったよ!
このゲームを面白いと評価してる人は、虎の脅威を退けることができた(対処法とニューロンをたくさん発達させた)か、そこまで遊んでいないかのどちらか。虎に付け狙われると、もう発見どころじゃなくなってしまうからね。氏族の仲間が食い殺されるとそれだけゲームオーバーに近づく。ケガをしただけでも寿命が縮む。
発売からしばらく経ったことで、ちょいと検索すれば対処法がヒットするようになった。
それをいくつか読んでみて、「あぁ、こりゃ独力じゃ分かんねーや」って感じたら、貴方はこのゲームが想定するお客さんじゃない。俺は無理が6割って感じだった。
なにせ、このゲーム、全然AHA体験じゃない。できることを増やすのは、単にスキルのアンロック。加工は総当たりで、アイテムを左手に持って、もう一つのアイテムで試せば、何ができるかわかる。
教養として、「これができるに違いない」と推察していても、スキルが無ければできないってオチ。そのスキルの獲得方法(スキルツリー)をあらかじめ知るのはほぼ無理。
逆に、AとBの組み合わせで「どうしてコレができるの?」や、「建築の素材が何個入り用か」なんてのはゲーム的処理過ぎて推察できるはずもない。こういうところが、標榜されてる「あなたの五感を使って」に反してつまらない理由。五感ってのは、要するに音ゲーってことだよね。なんて誇大広告っぽいこと。
“建築”と称されているものなんて、どうしてそうなるんだ? みたいなニュアンスが多くて、自分ではとても見つけられそうにない。オオバシダソテツ5枚を山にして、サルが不器用に叩くと寝床になるんだぜ? やってられないね。その辺の草むらでも、同じ寝床の効能があってもいいじゃないか。どこが違うと言うんだ? 一体どのへんが科学を元にしたゲームなのか。
そのくせ、ゲームとしてはマゾ仕様で頂けない。裂傷を負うと松毬みたいなアイテムが必要だけど、肝心な時に見つからない。木から木へのジャンプが意外に難しい。飛距離を稼ぐことができずに、どこかに引っかかるだろうとAボタンを連打するも、枝一本掴めずに落下死。どのへんがパルクールなのか。サルなんだし、もっと本能的に飛べていいんじゃないのか。
虎だよ、最凶の原因。どんなにマイペースで進めていても、虎が出てくる辺りで篩(ふるい)にかけられる。虎でゲームオーバーしてリセット。だいたいこれの繰り返しで、メげて終わる。海外のレビューでも虎を揶揄するものが多いことから、みんな同じなんだなと分かる。
カットシーンの飛ばし方:Backボタンを押しっぱなし。キーボードならTABキーだそうだ。
これもプレビューでよく問題に挙げられていた箇所。飛ばせるボタンを画面に表示してくれないから、プレイヤーは気が付かない。あって然るべきなことを何もしてくれないから、とても不便に感じてしまう。「私たちはあまり手を貸しません」ポリシーが、必要な便宜を計らない理由にはならないだろう。
パブリッシャーがこれ以上の資金拠出や開発期間の捻出に懸念を示して、Epic Games(期間限定)独占販売になったのではないかと勘繰ってしまう。つまり、もとより売れないことに定評のあるゲームだった可能性がある。
いくつも不備を感じるのはそのためなのだ、と納得できそうだ。ユーザーフレンドリーにされていれば、もっと愉しいゲームに成れただろうに。
例えば、先のSEによるタイミングだって、画面に音のタイミングと同調する何かを表示しておいてくれれば、「あ、そういうことか」と、すぐに理解できただろう。バリアフリー先進国のアメリカ製のくせに、これでは聴覚障害がある人は遊べないぞ。
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