Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG
月別アーカイブ  [ 2023-09- ] 

Starfield 第一印象

第一声「ン? う、う~ん??」

Fallout4のプレイから随分経っているせいか、「こんなにお粗末だったっけ?」というのが正直な感想。期待が高すぎたようです。

脚本に沿ったプレイヤーキャラクターのアクション(モーション)がチグハグに思えて、きっちりとしたロールプレイという雰囲気がしません。昔の作品は、表現力がそもそも無かったので、そういった細かいモーションが全て棒立ちによる処理でも問題ありませんでした。そういうものだった、ので。今回は、もうちょっと主人公の演技としてのモーションがあるのかと思ったら、そういうものは無いみたいですね。銃撃戦になっても、カバーアクションはありませんでした。「かがむ」は以前から標準的に付いていますが。

Xboxコントローラーのボタン割り当てを真っ先に変更したのですが、いくつか機能しないボタンがあります。これはかなり厄介で、例えば、破壊した船からの回収(B)が(ボタンが働かないために)できませんでした。他にも、星図から戻るボタン(A)の長押しが機能しません――具体的にはA(承認)とB(拒否)の役割を入れ替えたのですが。

リップシンクが日本語と合っていないですね。合っていたのは最初の衛星でリンが話す場面くらいで、あとは英語のリップらしく、日本語がまだ喋っているのに、早々に話者NPCのクチが閉じてしまいます。リップシンクと台詞をマッチさせる技術を使用していないためなのか、バグなのかハッキリしませんが、前者だとすると今時のRPGとして相当きわどいです。――どうやら、日本語の台詞の最後の一文(センテンス)が、リップシンクされないみたいですね。

世界がシームレスに繋がっていない為、ロードスクリーンの読み込みが入り、没入感は高まりませんでした。今の技術として、お粗末に見えます。つまり、思ったよりも、昔のまんまだったんです。もうちょっと進化してくれているのかな、という期待を見事に裏切ってくれました。ビジュアル表現も意外にもリッチには見えませんでした――設定をウルトラにしても重くないわけです。

ストーリーテリングは脚本の上では機能するでしょうが、PCやNPCに演技させると、まるでらしくありません(うんこです)。紅の艦隊(クリムゾン・フリートの訳?)の親分に話をつけにいくという序盤なんですが、まさにMorrowindの頃と同じ。振るった展開に、現実味のある芝居が伴っておらず、見かけがとても陳腐です。その理由の1つには、説得スキルで表現される日本語台詞が、(Oblivionと同じで)場面に即しておらず、意味が通らないばかりか、雑すぎて説得になってないからです。これ、翻訳上、致し方ないところもあるでしょうが、もとの英語も上手く噛み合ったものではないのだろうと思います。総じて、昔と変わらないな、という評価になります。残念ながら。

アクションRPGの分野では、プレイヤーのできることが限定されていることもあって、昨今、芝居や場面を映画ばりに再現することに注力されているのが見て分かるものです。しかしながら、Starfieldの場合、本格派RPGであるがゆえに再現すべき事柄が多岐にわたっているためでしょうか、一度しか使わない導入部の芝居に、映画のような仕上がりを見せつけてやろうという努力は一切払われなかったようです。

今の時代、これでは、もうお客が喜べないかもしれません。さほど贅沢な作りではないからです。例えば、「ウィッチャー3 ワイルドハント」は映画的表現でも成功しており、本格派RPGとしての仕上がりも遜色ありませんでした。

ともあれ、さらにプレイを続けるにつれて、より深みが増して、こうした印象が払拭されることをせめて期待したいと思いますが……

ガーン、つまらなそう?
スポンサーサイト



[ 2023/09/01 12:37 ] RPG | TB(-) | CM(2)
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
全記事表示リンク