Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

Starfield――steamでのpre downloadは何時?

日本時間30日朝9時に開始されました。

Starfield FAQより
Steamの事前ダウンロードは、8月30日に開始予定です。
時間については公式に明かされていません。
Redditだと、10am PSTにsteamはいつもUpdateするから、その時だろうと言ってる人がいます。ある記事では、steamのプリロードはいつも深夜零時(どこ基準か不明)、とありました。純粋にリリースデイトの24時間前なのかもしれません。
前者だと日本時間31日午前3時。後者をESTだとするなら、31日14時。アーリーアクセス24時間前なら、31日朝9時ですね。

なお、アーリーアクセスは(公式情報によって)日本時間9月1日朝9時からです。
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あと6時間だぁ!
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[ 2023/08/30 02:41 ] RPG | TB(-) | CM(0)

アーマードコア6~チャプター2のボス

もうすぐStarfieldに移民しますから。あと二日ですかね。アーマードコア6と付き合えるのも。

「海越え」
円を描くように移動するのは障害物と狭さから無理っぽいです。今回も張り付きが有効そうですが、以下の理由からバルテウスよりも面倒くさい。

・シースパイダーが大きすぎて視界が狭く感じる。
・シースパイダーのエフェクトが派手すぎて視線が遮られる。
・視界外に移動されてしまい、こちらのアシストロックが外れてしまう。
・四脚の場合、着地する度、ブースト移動のボタンをいちいち押さなければいけない。

何回か試みても、半分くらいまでしか削れませんでした。

仕方ないので参考にYouTubeなどを見ますと……話題のゲームですから、楽な方法がすぐに見つかります。なるほど、タンクで両肩に新型グレネードランチャーと手持ちバズーカですか。どちらも持ってません。グレは店売りでしたが、バズはログハントの景品だそうで。ログ集めは、マップ上のいわゆるシークレット探しです。順路から外れた敵とやり合わなかった場合、収集を見落としていることになります。

店売りバズで試してみたところ、先ほどよりもクリアに近づきましたが、火力が足りずに先に落とされました。高性能バズがないと無理っぽいです。なので、あんちょこを見てログ収集。こういうプレイになる時点で、もうつまらないですね。自分で発見する喜びがスポイルされますし、このド突き合いにも似た戦闘は全くロボじゃないです。

さて、特殊バズと両肩グレ、パイルバンカーで見事攻略できました。面白いかと問われれば、まっことビミョーですな。やっていることはいつも同じ。密着して全弾集中。避けるスキルなんか、もしマスターしようものなら、一生かかっても攻略できやしませんゼ。



しかもここまではMUST PLAYです。そうでないと、オンラインが解放されないのですから。最初から解放しておいてくれてもいいでしょうにねぇ。

では、オンライン対戦を早速トライ。

格闘ゲームのロビー風なんですね。皆さん、ミッションが随分進んでいらっしゃるか、あるいは1周完了されているのでしょう。見たことない形の装備ばかり。人数の多いところに参加しちゃうと、順番が回ってくるのに1時間くらいかかりそう(シングル戦)。2人で愉しまれているところに参加させて貰いました。

タンクでABかまして衝撃倍増武器をガチャガチャやる戦略(対シースパイダーと同じ)は上位者相手でも通用しましたが、最終的には削り具合で負けて先に沈みました。パーツの性能差による不利もあるし、こんなもんでしょう。

チャプター3の真ん中辺り?まで来ました。
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このチャプターのミッションは数と種類があるだけ、比較的マシなデザインかな。そうは言っても、これまで通りに大味で大雑把に処理できてしまいますが。敵の硬さが、特殊バズ「投げやりα」&範囲ショットガン「16歳の成人式」&2連グレキャ「歌姫」ぐらいを前提としているみたいですね。(日本語に翻訳してみると、武器の名称がなかなか面白いことに気が付きます)

チャプター3終了しました。
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アイスワームがなかなかこっちを向いてくれなくて、3回目にようやっと……それほど大規模戦って感じになりませんね。味方がほとんど空気で。アイスワームが向くかどうかだけで、もう難しいミッションではなかったです。

そして、チャプター4の降下ミッションですが……再びつまらないデザインになりました。遮蔽物を使って降りるだけ? シールドは役に立たないのかな?
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チャプター4の真ん中辺り? あと、もうちょっとで終わりそうですね。

アイビス戦に来ました。あ、これ、ダメだわ。速すぎる。反射神経のピークを過ぎたおっさんにやらせるには酷でしょうが! 
相変わらず、エフェクトで画面見えないし。自機消してファーストパーソンビューにしてくれた方がマシ。相手の方が俊敏で、肉薄しにくい。頑張れば傍に居続けることもできそうだけど、スタッガーが面倒くさすぎる。ここが止めどきかな。

やった! ……なんだよ、せっかく倒しても、もう一回復活してくるやん。アホらしい。もう、や~めたっ!!

アイビスの攻略方法を調べた結果、チャプター4を終えることができました。対アイスワーム砲の2連装から開始するコンボ併用で簡単でした。まず、独力では発見できなかったでしょう。このゲームにおける、ここまでで一番の無理筋でしたわ。
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攻略を見ないと突破できないゲームってのは、内包される文法を解読することによって可能なら歓迎ですが、今回のアーマードコア6はかなり微妙ですね。フロムのダークソウルを初めて遊んだときと同じ印象です。その攻略方法へいたる道筋をどうやって導き出せたのか? 単なる根気と試行錯誤だけではない何かが必要とされ、その何かとは論理というよりも閃きのようなアーケード脳(※)に感じます。
 ※アーケードゲームを嗜んできたことに因る、ゲーム的な発想力と解決策。

とりわけ、このゲームはロボットによる迫撃戦・肉弾戦を指向しているにもかかわらず、現実の物理で想定できるメックのマッス・発熱制御・機動性・回避能力・装甲の厚さ・鈍重さ・武装の射程・爆発半径・連射サイクル、といったことはほぼ考慮されません。リアリズムの欠片もないのです。現実的な教養や認識から出てくる発想はまるで役に立ちません。

ワーム砲が今後も有効だったんだ、というのはいずれは自然と気が付くかもしれませんが、コンボを発見できる人は格闘ゲームをやり慣れた人なのかなぁと思います。アサルトブースト後のブレードの前に片手ショットガンを割り込ませるとか、追い打ちの前に丁度完了できるローテーションを組めるとか、これはやりこまないと気が付けないでしょう。こんなクソゲーによくもまぁ、貴重な自身の時間を充てられるなぁと感心します。「成長マインドセット」と呼べるかもしれませんが、マゾ気質じゃないかと心配になりますね。

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相変わらず、フツーのミッションは強武器で敵を潰して回るといった風な、どこか作戦級(※)の大局を思わせるものばかりです。戦術級(※)で射程や装甲、爆発半径に基づいた戦闘をしたいのですが……そういうものはほぼ無いか、あっても簡易版でEASYです。難しくさせる要素の選別が、ミッション制ゲームとしての一般的な認識とはかけ離れていて、決定的にズレてるんですよ。格闘ゲームみたいなボス戦の歯応えは正直イラナイですね。
 ※ボードゲームでは戦略級→作戦級→戦術級の3つのカテゴリに大別され、順に極大から極小な視点での指揮となる。

あぁ、なんだか演出が、アニメロボットもののヒーローばりになってきました。ガンダムSEEDとか、その辺のクサい奴に。ストーリーも生きている惑星的で静かにSFしてたものが、世代宇宙船の出航だ! みたいな感じで。外連味あふれるヲタクカルチャーを踏襲した作りに…… やり過ぎでは……

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Starfieldがリリースされる前に1周目を完了できました。アイビスの攻略が分かってからは超簡単。
なにこの出来損ないの格ゲー
[ 2023/08/29 14:09 ] アクション | TB(-) | CM(0)

アーマードコア6~最初のボス

「ウォッチポイント襲撃」に来ました。

初見だと、このつまらないミッションデザインが、とっても気になります。前提条件を面倒くさくしてあるだけですよね――こちらの射程の届かない遠距離からレーザー斉射。

ここでの模範解答は、グレネードを両手装備して浮上(遮蔽)しては射撃を繰り返す……でしょうか。これだとめちゃくちゃラクです。

もっとも、普通にミッションを1回ずつこなして来ただけではグレネードが買えないので、リプレイ・ミッションを繰り返して金策して初めて可能になるわけですが。

スッラが出てきて勝てなかったら、あらかじめ用意しておいたAC DATAから軽機動に乗り換えて臨む、と。

ボスの時には、また乗り換えて、タンク(両手パルス、持ち替えグレネード)って感じでしょうか。片手パルス+ブレードも悪くないかもしれませんが、操作が忙しく、ボタン割り当てを変更していて、こんがらがりました。

倒すための手続きは分かったのですが、正確性を要求されるので、ただただ面倒くさい。チュートリアルのヘリの上級バージョンですね。

まず、できる限り弾幕を避けなければなりません。これ、ついこの間まで沼ってたReturnalを思い出します。Returnalより簡単かもしれないのですが、避けているとき、画面が弾幕の軌跡で埋まって一瞬何も見えません。

パルスを当て続けるのは、ほぼボタン押しっぱなしで、再装填で途切れたら、押し直すだけですね。ここはまぁ簡単です。

パルス障壁が無くなったら、グレネードに持ち替えて射撃ですが、再装填のクールタイムのせいで、せっかくスタッガーに持ち込んでも後が続きません。よくても、片手ブレードで追い打ちできるくらいでしょう。

半分削ると、巻き込まれる爆発があるので避けて、あとは繰り返し……かな。でも、このへんで大体APが尽きてゲームオーバーです。

避けを確実にするプレイヤースキルを要求されるので、とにかく面倒くさい。クイックブースト(QB)で事足りると思いますが、意外に上手く連続できないものです。ENもクールダウンが入りますので、上手く使わないと肝心な時にガス欠。

Returnalのイクシオンの方が難しかったと思いますが、よく似た「詰む」条件です。プレイヤーの「避け」スキル次第ということで。

AP補充を自動的にしてくれないかなぁ。先行入力がない状態でリペアボタンを押さないといけないのか、ともかくAPゲージがゴリゴリ減っている最中では利かないですよね(もしかすると、内部処理ではとうにAPゼロになってるのかも)。リペアではなく、ロボらしく総APが減るタイプでもよかったと思うところですが、「使わないで倒せる」というマウントが大好きなフロムらしい死にゲーの不文律なのでしょう。

こういったロボっぽくない思考が、旧作愛好者から批判される元だと思いますね。アーケード脳で考えられたボスのまんまですもん。Returnalと比較できてしまうのがその証拠ですわ。

ACじゃなくてAB――オーラバトラーじゃね? 逆間接で飛び回ってるとバイストンウェルから地上界に来ちゃったんだなぁ、って感じがしますわ。火薬より剣の方が強いし。

攻略のコツが分かりました――まさにルビコプターと同じ。取り付いて離れないように接近し続けて、パルスガン(片手で十分)で障壁を消してから、ブレードをたたき込み、おまけで肩武器をお見舞いする。これの繰り返しですね。

ミサイル弾幕は鳥脚でずっと横に高速移動し続けることで大体避けられて、ピーピーが鳴ったタイミングでQB前進すると、接敵してブレードのチャンスになります。モード変化時の電磁爆発はアサルトブーストで逃げられるのですが、敢えて受けた方がラクでした(一旦離れると、追いすがれなくなるので)。あとは小刻みに上昇しつつ接敵を心がけ、上に乗る感じでQBをふかしていれば、炎の剣だかなんだかもほとんど当たらずに、ブレードをたたき込めます。(リプレイでもクリアできましたわ)

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まともな攻略が馬鹿らしくなるような、肉薄してブレード――よく言われる「物理で殴る」――だけでしたよ。分かってしまえば、なんと言うことのない、愕然とするほどのつまらなさ。やっぱり底が浅いんだと思います。スタッガーは手抜きの為に採用されたんでしょうね。例えば、エスコン7のように、部位破壊をいちいち作っていくのが手間だから。ストライダーのそれを見ても、この開発チーム、ミッションの盛り上げ方や易から難へと向かう段取りや設計が下手クソだと思います。

スマートクリーナーは、四脚で浮きながら全弾たたき込むガチャプレイでやってると、いつの間にかクリアできてました。

シースパイダーがちょっと面倒なようです。
[ 2023/08/28 06:46 ] アクション | TB(-) | CM(0)

Hypeというマーケットコントロールと売り逃げ

アーマードコア6の序盤チュートリアルに、あのような面倒くさいボスが登場するのは、ある種の炎上商法を狙ってだと思われます。

善意の開発者(がいたとするなら)としては、あのヘリを突破するとトレーニングモードがありますし、一通りの基礎事項を教わることができますから、買ってくれた人たちのわくわくを盛り上げるための、あくまで軽いジャブとして用意したものだったはず。

それなのに、処理が面倒くさい難敵になったのは、ひとつは調整不足――追いすがるとエリア外になってプレイヤーの攻撃が届かない――もあるのでしょうが、おそらく狙って必要以上に硬くしたり、タフにしたり、常時撃ってくる状態にしたのでしょう。

特にsteamでマニュアルすら与えられていない初心者は、ブレードの二回斬りも知らないし、マガジンの再装填も知らないし、スタッガーがなんであるかすら、ゲーム内の序盤“チュートリアル”では説明がないのです。これはちょっと問題でしょう。不親切極まりないのですから。

しかし、このおかげで、SNSで話題になり、トレンドのキーワードになったのですから、マーケッターとしてはウハウハです。まさに読み通り。もはや、こうした商法で売り切るしかない、そういう世知辛い世の中なんでしょうね。高額のガチャで一人一人から搾り取る商法となんら変わりないです。

いいゲームを作れば、その内容に応じた良い評判で売れる、こういう考えの営業はもう死滅したのでしょう。今は、いかにして評判を生むか、そして、時流に乗って売りまくるか。それしかないのです。浅ましいですね。そもそも開発にさしたるカネや時間を割くことを許してくれない業界では、瞬間的な勢いで売り逃げることを前提としたコンテンツしか用意できません。

ステージの多様性や数、カスタマイズの豊富さは、要する開発期間や費用から逆算すれば損でしかありません。その無理な要求を満たす仕様はといえば、あのような計算されたボスに対応するためのパズルピースという解法になるわけですね。難敵のボスと戦闘前チェックポイントのおかげで何度でも手合わせできる、戦闘マニアには堪らない仕様です。

面白さや楽しさが備わったプレイフィールであれば幸いですが、往々にして、この手の横着したコンテンツには相応の犠牲が伴います。ダークソウルのような死にゲーの分野は、省力化された開発面でも成功できる数少ないレアコンテンツだったことから濫用されました。世間がこれをよしとすれば、大成功。そうでなければ、単に売り逃げるだけです。そもそも大して投資していないので、傷は浅くて済みますし、マーケターとしては作戦通りです。風評が悪く出るようなら、将来的な客は寄りつかなくなるかもしれませんが、どうせ次は無いのですから、関係ありません。また違うIPを食い潰せばいいだけです。

そうしたマーケットコントロールができるように、インフルエンサーに事前にゲームをプレイして貰ったり、プリビューをしてもらったり、宣伝に関与した行為の比重(予算)が高くなっていくわけです。本末転倒と言いますか、嘆かわしいところでありましょう。あるゲームの熱狂的なファンでいられるか、それとも“信者”でいるのか、そして利用されてしまうのかどうか、これらをリテラシーとして考えると、相当に複雑怪奇な社会工学と関連していることに気が付かずにはおれません。

「たかがゲーム」では、済まされない市場原理に支配されているのです。それは、もはや株式や金融商品と同じです。
[ 2023/08/26 06:51 ] 考察 | TB(-) | CM(0)

アーマードコア6

誘惑に負けて買いましたワ。フルプライスだけど“おま国”仕様だから、steamで定価で買うしかありません。amazonのパッケージはとうに売り切れですし。

プリロード中の容量は47.6GB。

7:00AM(リリース時間)
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解凍中……今年中に遊べないみたいですw

――転送速度そんなに高くはないけれど、一応M.2 NVMeなんですが……30分くらいかな、かかったの、解凍に。
解凍後は59.67GBでした。念のため、整合性チェックをして――

【プレイ中】
う~ん、カメラの動きがスムースじゃない。スティックの遊び設定が大き過ぎるのか、いきなり大ぶりに動いてしまう。これじゃ上手く操作できっこない……感度設定? 初期値5だと遅いなぁ。10にすると余計に遊びが大きくなる。2くらい? ダメだな、カメラの動きが遅すぎる。おかげで、ヘリにやられまくり。マウスの方が上手く操作できそうだなぁ。でも、スティックでやりたい。

フレームレートとの兼ね合いかな。リフレッシュレートをモニターと同期させてみると、少しはマシか。上限120までなの? うちの144Hzなんだけど。カメラが安定すれば、以前よりはマシ。――これさぁ、敵さんの武装だけにロックしたり、破壊できないのかな? 近距離で一瞬だけレティクルが四角くなるから、その時がチャンスなの? オートロックなのに、プレイヤースキル偏重の処理だことで。

ダメージが入ってるけれど、ビジュアルに反映されないタイプか。ダクソとか、そういう感じの敵さんだね。こっちも残弾数以外は武装がおシャカになることはないし。Horizon Zero Dawnみたいに武器が削げていけばいいのになぁ。

ビジュアルはリアルタイム性があまりないみたいで、処理がゲームっぽい。ビームソードで斬っても切断された面なんかもちろん残らないで、平気な外観のまま。いかにもアーケードゲーム。こうした処理には違和感があるなぁ。なぜかと言えば、外観はものすごくメカメカしくてリアルさを追求してるから。にもかかわらず、ダメージ処理は数値の上だけ。古来からの伝統なんだけど、もはや古臭い印象――傷ひとつなく壊れないロボ(APがゼロになるといきなり自爆する)。

このお仕着せアクションに慣れることができれば面白くなりそうだけど、慣れない今のうちは全く駄目だな。おもろない。

また、プレイヤースキルの練度によるカーブを考えても、一番最初のボスが空中で立体的な動きをする、面倒くさい相手であるのは、かなり意地悪なんじゃなかろうか。敵が地面にへばりついているのであれば、こちらが縦横無尽に攻め手を加えられるのに。

よくあるやつ。初っ端から、いきなりこのゲーム中の奥義を要求してくる難易度。開発者からすれば、それに慣れることが早道でレクチャーであり、チュートリアルを兼ねてるんだろうけどさ。いかにも死にゲーで名高いお歴々が作りましたって感じがするよ。

ダメージ処理なんかはきっと凝ってるんだけど、それは数字の上。見た目ではよくわかんない。(大雑把にしか)伝わらないやつ。

ヘリ相手にやることは分かったけれど、おもんない。ヘリの真下に位置するようにブーストやジャンプを使って移動。常に攻撃し続ける。ソードが当たってるのか、マシンガンやミサイルのダメージが入ってるのか、ほとんど分からないけれど。単調。クソ単調。

狙われたぞ、発射されたぞ、まもなく被弾するぞ、という警告が短いかほとんど気がつけないので(ピーピー言ってるのは聞こえるが)、「いまだ! 避けろ」というタイミングがつかめず、命中し放題。慣れれば、そのうち分かるのかもしれないが。
→雑魚だったら、ミサイルの軌跡を視野に収めている限りは、クイック回避でヒョイヒョイとできるようになった(RTに割り当てを変えてやりやすくした)。ボスのヘリの場合は視野外から来るので、分かりにくい。

最初はリトライ以外に方針がないので(装備の組み直しもナシ)、プレイヤーのできるかできないかだけ。向いているかどうかって適性や対応力の査定みたいなもん。

そういえば、肝心なスタッガーの説明がゲーム中には出てこない。いつもの、マニュアル読め、ってパターンかな。steamだとマニュアルってもんは見当たらないんだよね。だから、ゲーム内で説明がなければ、まるで分からない。余計に難度が高い理由は、そういうわけ。基本的な情報がPC版の場合、足らないのよ。プレイヤーが知れるはずの約束事が。

ヘリ、硬すぎるだろう。倒し方の教本みたいなものがないと、分からん。スタッガーゲージを蓄積させるのはどの武器がいいのか。ゲージを見ないと、与ダメどのくらい出たか分からん。そんで、ゲージを見てる余裕がない。ジャンプしてソードをぴょんぴょん毎回当てるの? うわっ、くそつまらん。最初のボスは少なくともクソゲーだね。予約買いして大損した。とんだHypeだった。

慣れてきた。ボタン割り当てを変更したら、連続攻撃を加えやすくなった。ボタン押しっぱなしでの連射が基本で、ミサイルとソードをクールタイム終わりにたたき込む感じか(親指だけで武器種を変更しつつ撃てるようにA,B,Xボタンにするのがよさげ。トリガやバンパーでは動作が大きくて隙が多い)。しかし、ヘリが境界の外に逃げてこちらの攻撃が届かないゾ! これは酷い。もしかすると、けっこう手抜き開発なんじゃないのか。ボスを強くしておけば受けるだろ(主に北米で)、みたいな。

アーマードコアという名前のロボゲーを一回遊んでみたかったのに、提供されたのはSekiroかエルデンリングかダクソという名前の、実は一番遊びたくなかったボス戦でした……ガッカリ

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私はなんとかクリアできましたが……2割強の購入者がクリアできていない実態ですな。

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壁越えまでのミッションですが、あまり面白くなかったです。ジャガーノートも単調でイマイチでした(ルビコプターの方が難しかったですね)。にもかかわらず、5割弱の購入者が脱落しています――難しいからではなく、つまらなかったから止めちゃったんじゃないかな。私自身、ミッション構成のゲームとしては、さほど愉しめていません。比較対象として好例だと思うのでぶっちゃけますと、同程度の進行度で比べると、エスコン7の方が数倍愉しめていたと思います。



【リリース前のあれやこれや】
レビューを読んだり、試遊動画を見た限りでは、エースコンバット7のような雰囲気やよく似たミッション形式のゲーム性を感じます。

気になるのは:

・ミッションの総数がいくつか?

・どのくらい多様なステージやボスが用意されているか?

・リプレイ・バリューはどうか?
 クリアすると等級で評価されるらしいです。エスコン7と似てます。さらに、ストーリーは分岐する結末らしいですね。

・カスタマイズ性は楽しめるか?
 傭兵モノはなんといってもコレですよね。余談ですが、昔のメックウォーリア:マーシナリーを愉しんだクチです。

・ボス戦の攻略が多様にできるか?
  レビュアーによると、できるとのことです。しかも、アッセンブルしなおしてから再挑戦できる仕様らしいです。

・サードパーソンシューターとして、ロボっぽさを感じるか?
 ポーションを飲んだかのように即時修理できるAP――プレイフィールには貢献するかもしれませんが、ロボとしての差別化が微妙かもしれません。普通に人間のキャラクターを操作するアクションゲームと大差ないのでは幻滅ですからね。脚が4本のロボだとどんな感じでしょうね?

・ジャンプアクションが意地悪ではないか?
 プレイ動画で、やたらジャンプして高所へ登っていくばかりだったのが気になりました。相当にでかい建築物というわけで、リアルさよりも、ゲームっぽさに振った画作りのようでした。

・リチャージ制のブーストやソードやシールドには馴染めるか?
 シールドは特殊な使い方をするらしいです。

・今風のビジュアルか?
 レイトレーシングは格納庫内だけと断られています。
[ 2023/08/25 04:25 ] アクション | TB(-) | CM(0)

Starfield

どのプラットフォーマーで購入するか悩ましいですね。

steamが無難であり、且つ、MOD的にもベースとなるだろうとは思われます。

しかし、今回はMicrosoft肝いりのGame Pass適用タイトルなのです。

パッチの早さで言えば本家が一番かもしれないし――例えばスクエニ製FF(リマスター版)などはMS Storeのものしか最新パッチが提供されていないらしいです(porting担当会社の制限のためか)――もっとも、これは極端な例ではあります。Bethesdaがsteamをないがしろにした例は過去にないですから。

悩ましいのはアーリーアクセス権です! このネット時代、5日早くプレイしだした人たちを(プレイがYouTubeで公開されたりして)、とても羨ましく思うようになるのは間違いないからです。その5日間を我慢できるかどうか(笑)

販売価格でいえば、Focus Multimedia Ltd.(※)が運営しているFanaticalが日本円では今のところ一番安いみたいです(スタンダード版¥9,680→¥8,034、プレミアム版¥12,870→¥10,682)。
 ※あのパブリッシャーのFocus Multimediaなので、鍵屋のような心配も無用です。

もっとも、米ドルでの「Starfieldスタンダード版」正価は69.99ドルですから、現在の為替レートでいえば、国内定価の9,680円はかなり勉強されてることが分かります(※)。
 ※現在1ドル146円なので約10,220円相当になるはず。

これまでのFanaticalというと、ネプテューヌやおま国ゲームを買えるお店みたいな印象しかありませんでしたが、いつの間にかご立派になられましたねぇ~(失礼) ただし、こうしたお店で販売されるのはsteam key版なんですよね~

PC Game PassにはEA Play(※)も付属するので、月極料金で両方遊べるというお得感はあります。
 ※EA Play Proは除く。Proでないと最新タイトルは体験できないため、かなり中途半端ではあります。

私の場合、EA(旧称Origin)ではサブスクリプション・サービスが開始される以前からゲームを購入していたので、今更EA Playが追加特典となっても、めぼしいタイトルは既に所有済みなんですよね。だから、EA Play Proでないとうまみがありません。

ゲーム用ハイエンドPCに加えて、Xboxの最新コンソールをお持ちのユーザーにはMicrosoftのGame Pass Ultimateはお得かもしれません。大抵の人はPCでプレイすると思いますが。

プラットフォーマーの選択はセーブ・ファイルに関係するかもしれないのです。最近どのサービスでもクラウドでセーブできる機能があります。Game Pass版のセーブファイルとSteam Cloud版のセーブファイルに互換性があればいいのですが――つまり、ローカルのセーブファイルが同一仕様で、単に保存場所の問題だけであるなら、セーブファイルをコピーする(その後クラウドに半自動的にアップロードされる)ことでなんとかなりそうには思えます。

この辺、過去に似た状況を経験したことがないので分からないンですわ。

余談ですが、StarfieldのグラフィックはAMD RadeonのFSRに最適化されている節があるため、nVidia製品でのパフォーマンスがどの程度になるか、気になるところです。ゲーマーのほとんどは、「グラボといえば、nVidia GeForce RTX!」と相場が決まっており、steamでのハードウェア調査でも圧倒的な比率となっているのです。FSRはDLSSと異なり、幅広いハードウェアで機能しますが、ユーザーはRTXのDLSSでハイパフォーマンスを叩き出すことに惹かれており、Radeon最適化はコンソールハードウェア向けの弊害(※)と受け取られていることでしょう。
 ※PS5もXbox Series XもGPUはAMD系列の組み込み型を採用しています。

一方でnVidia製GPUは昨今の生成AIの分野で無双状態であり、興味深い棲み分けとも言えそうです。

さて、いくつかの選択肢があった私の場合――green man gamingでもXP GOLD会員であれば、Fanaticalと同等の値引率になります。

結局Fanaticalで購入しました(プレミアム版)。サマーセール中ということで、今後利用可能な10%割引クーポンとミステリーゲームがおまけで付きました。ミステリーゲームには全く興味がないので、忘れた頃にRedeemしてみようと思います。

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問題は、steam keyが即納されなかったことですね。現在在庫切れとのことで、入荷次第、電子メールで連絡するということでした(上図)。135GBをダウンロードする時間も余分に欲しいので、プリロード開始の8月30日までにはkeyが届いて欲しいですね。万が一アーリーアクセスに間に合わなかったら(Redeemしていない場合に限り、2週間以内であれば受け付けてくれるらしいので)返金申請になるやもしれませんなぁ――その可能性はほぼないと信じていますが。それでも、買う前に教えて欲しかったかな。

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続報: 週明けにkeyが到着しました! ありがとう、Fanatical! これで準備万全や!
[ 2023/08/17 17:09 ] RPG | TB(-) | CM(0)

「いま、出ました」――届かない出前

Chronicles of ElyriaというMMORPGをご存じでしょうか? 2016年6月のキックスターターで目標額を上回る金額を手にし、さらに先行投資を促す販促イベント(※)によって、2019年の終わりまでにおよそ800万ドルを獲得したプロジェクトです。しかし、創設者のその後がいま、揺れに揺れています。
 ※サードパーティ決済処理会社を使った巧妙な手法と言われています。

経緯をざっと見てみましょう。

2020年3月、プロジェクトで初となるプレイアブルデモ(プレアルファ段階でパルクールの実装)が公開されました。しかし、支援者からの反応は芳しくありませんでした(※)。それから、わずか4日後に、CEOである創設者自らによって開発スタジオが閉鎖され、スタッフ全員が解雇、開発は中止と発表されるに至ります。
 ※NDA(秘密保持契約)のため、支援者はデモの内容について一切情報を漏らすことは許されませんでした。期待を裏切るものだったとされています。

2020年12月、創設者は現状についての動画を公開し、独立監査人により支援金が適正に使われたと主張しました。

2021年2月、支援金も戻らず、何もリターンされなかった支援者らは損害賠償を求める集団訴訟をカリフォルニア州中部地方裁判所に提起しました。

2022年10月、この集団訴訟はワシントン州西地区裁判所によって棄却となりました(サードパーティ決済処理会社に対する別の訴訟とも併せて棄却となったようです)。

そして現在……Chronicles of Elyria公式ホームページ上には、創設者により開発者ジャーナルが現在でも活発に公開されています。この創設者によると、ボランティアチームと共に開発は続行されており、Kingdoms of Elyriaというスタンドアローンのストラテジーゲームが2024年中に公開できるとしています。

さらに、開発者ジャーナル2023年7月28日付けには、閉鎖した開発スタジオの財務を“まとめた”非情に大雑把な諸経費のリストが開示されました。2017年から2019年の間に700万ドルが費やされたと分かります。

このリストを巡って憶測が飛び交っています。創設者は詐欺を働いていたのかどうか、そして、このリストは虚偽のものであるのかどうか? 支援者からの同情と支持を得ることが目的ではないかとする見方もあります。

一般的にクラウドファンディングは寄付と同様の扱いとされ、投資者に資金を返済する義務は発生しません。おそらくは、この前提が訴訟の棄却に繋がったと思われます。ちなみに、(幸いにも、)私は支援者ではありません。なお、steamの早期アクセスもクラファンと同じ扱いです。満足な完成品が出ずに開発終了となる例も希にですがあります。注意しましょう。

先頃、無事フルリリースされたBaldur's Gate 3ですら、Chronicles of Elyriaの名を挙げてはヤキモキする人が今年の初めまでコミュニティに見られました。ひとつおかしな先例ができてしまうと、その影響には侮れないものがあるのです。

クラウドファンディングによる資金調達に成功しても、実際に製品として完成させることの難しさは、よく謳われる通りです。特にMMORPGの分野は莫大な資金と開発期間を必要とし、これまでにも何人もの有名開発者が事実上の失態を晒してきました。ところが、今回の例では驚くことに7年が経とうという現在でも何ら成果物が提供されず、しかも責任者である人物は公式ブログで全てを明け透けなほど能弁に発信を繰り返している、という風変わりな状況なのです。

参考:

ウィキペディアによる解説
https://en.wikipedia.org/wiki/Chronicles_of_Elyria

創設者の開発者ジャーナル2023年7月28日
https://chroniclesofelyria.com/blog/35086/Dev-Journal-July-2023

上に対する反応
https://mmos.com/news/soulbound-studios-7-million-expenses

集団訴訟の棄却を告げる一報
https://mmos.com/news/chronicles-of-elyria-soulbound-studios-lawsuit-dismissed

棄却に対し、社会正義の不在を嘆く記者
https://www.mmorpg.com/columns/opinion-lawsuits-be-damned-chronicles-of-elyria-is-a-farce-and-must-end-now-mmowtf-2000126389

創設者の発言に対して憤る記者
https://www.mmorpg.com/announcements/chronicles-of-elyria-class-action-dismissed-walsh-does-victory-lap-over-backers-in-latest-update-2000126359

成り行きを見守るRedditスレッド
https://www.reddit.com/r/ChroniclesOfElyria/
[ 2023/08/15 04:49 ] ダウンロード販売 | TB(-) | CM(0)

年内リリースとされているPCゲーム

8月25日
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

マジか。私は熱心なファンではなかったし、このシリーズを過去に遊んだことはありません。メック(メックウォーリアー)派だったので。MSのGame Passにフロムソフトウェアのタイトルが加わったことがないという事実から、月極サービスではプレイできないようです。

9月
RoboCop: Rogue City

未だにリリース日の言明がなく…… もしかすると延期かも。8月23日のGamescomで新しいトレーラーが公開されると同時にリリース日も明らかになるのでは? と言っている人が居ました。Beta Gameplayを公開しているYouTuberもいますね。公式にはどうなってるのかしらん? このベータを見る限りだと、かなりフツーのFPSで、ロボコップらしさはあんまり感じないなぁ――画的にはロボしてるんだけど、プレイフィールが「ロボじゃ無くてもよくね?」って感じだね。開発元がテヨン(Teyon)という、一見、韓国を思わせる名前なんだけど、ポーランドなんですよ。なんと、日本法人まであります。ヒューマン フォール フラットのパブリッシャーだそうで。

9月6日
STARFIELD

自宅で燻っているオッサンゲーマーに再び異世界の夢を垣間見せてくれるのか。超期待――はたして、SFゲームの雄Mass Effectとどのくらい違った物語を見せてくれるのでしょう? ゲーム・イクスペリエンスでは、No Man's Skyが既にやっていることと大部分は重なるように見えます。規模の大きいスタジオならではの強みが発揮されて、差別化は大きいとは思いますが。マルチプレイばかり作っていた開発者サイドの感覚がプレイヤーと乖離していないといいですね。組織の肥大化に伴って、プロジェクトも初期のTES4の頃とは雲泥の差でしょう。ともかく、ソロプレイモードで存分に楽しませてくれれば何も言うことはございません。なお、Game Passで遊べます。

10月25日
Alone in the Dark

小品かもしれませんが、ちょっと期待してしまいます。プロローグをプレイしてみたところ……あの程度のティーザーでは逆効果かもしれないですね。ひとつ際だった情報として挙げられるとすれば、それはグラフィックオプションでDLSSとFSRの双方に対応していたことでしょう。ところで、私にとってAitDはバイオハザードシリーズよりも親近感があります。というのも、原典のAlone in the DarkをAT互換機(当時、DOA/Vマシンと呼ばれていました)で遊んだクチだから。あの、丸と三角と四角しかないようなポリゴンが超懐かしい。ちなみにクリアできませんでした――あの頃はインターネットの攻略情報も無かったので。

11月14日
UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも

個人的には「ミニゲーム集でしかない」みたいな内容になるのではないかという杞憂があります。また、日本語サイトの説明には「アニメストーリーの前半」とあることから、グレース・マリアも出てこないでしょうし、サブメカ(ドリルスぺイザーなど)も登場しないのでしょう。なお、TFOはスクロールシューティングパートで出てくると説明されています。
[ 2023/08/12 15:51 ] ベストゲーム | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ) その6

第1シーズンでのやり残し

アッシュがレヴ・ズボフの殺害をシェリス・ニューランド博士に頼んでいた伏線が回収されていない。アッシュは内通者として協力すると約束していたが……

フリンが新しいスタブを作るために乗り込む直前か、もしくはほぼ同時に、レブが殺される場面があったのだろうと推測する。

終盤でバートン(のペリフェラル)が出てこないのは、レヴ殺害を食い止めようとしたか、逆ハックされてレヴ殺害に加担してしまったか、辺りではないか。

エンディング後のレヴ・ズボフの会談が何を意味するのか今ひとつ曖昧だったのは、多分そのためではないか。つまり、枝分かれではレヴは生きていることになり、シェリスに代わってリサーチ研究所を掌握することになるのかもしれない、という含み。

コーベル・ピケットの覚醒とトミーの闇落ち、ジャスパーの昇進は第2シーズンに持ち越しでも通じるが、その前に、“匂わせ”の場面があってもおかしくなかった。


第1話を改めて視聴すると、全て先んじて描かれていた。裸足の10歳のアリータ(※)が2099年の時点で別の世界を救いたいとウィルフに告げているし、ビリー・アンはクリーンの車で送迎されている(3Dプリンターの店に勤めているわけではない)。ジャスパーについてもフリン母などから、再三言及されているし、ジミーズの酒場に同席していることに気が付く。メイコンとエドワードのgeek二人組もしっかり登場していて、名前の言及があり、その上、依頼されて材料からヘッドセットを作ったのは彼らだ。細かいところでは、フリンが鎮痛薬の錠剤を買おうとする場面では、吹き替えに「ジョン薬局(Pharma Jon)で買えばいい」と訳出されていた。

ペリフェラルに乗ったフリンがマリエルを口説く台詞はビリー・アンが言っていた内容そのままだった(ライオンが白鳥になった以外)。――初回視聴時にはたわいない雑談として聞き流してしまっていて、その由来が分からなかったものだが。

※字幕だと靴底(sole)と魂(soul)が訳出されて、映画「スタートレックIV故郷への長い旅」(下記)みたいな洒落を披露している。

 McCoy: I mean, I may have carried your soul, but I sure couldn't fill your shoes.
  足裏(魂=カトラ)は運んでいるかもしれんが、君の靴(職務を引き継ぐこと)は無理だしな。
 Spock: My shoes? 
  私の靴が何です?
 McCoy: Forget it.
  もういい。

コナーの件は、ニールが「事前に(負傷した動物が利用されている)情報があったのに、俺たちが信じなかったせいだ」バートンが「いやもっと複雑な事情だった」などと言ってる。

さて、ドラマ版が良かったので、世界をもっと深く知りたいと小説に挑戦してみようかとカスタマーレビューを読んだところ、ギブスンのあの文体にさじを投げた人がとても多い。チバシティが出てくる既訳の小説版も、確かに苦心していたっけね。

時代は違うが、カットバックのバロウズみたいな変化球なんだろうな。wikipediaでギブスンの生い立ちを調べると、やはりビートニクの洗礼を受けている。

あるいはギブスンはもしかすると、バロウズと同様に、普通の文章が書けない作家なのかもしれない。だから、書けないところを逆手にとって、彼しか書けない文体という強みにしたのではないだろうか。

1984年にニューロマンサーを上梓した貢献は、往事のバロウズのように評価されている。インターネットを予見していたり、サイバーパンクとサイバースペースの概念を創出していたり、マトリックスという語を用いてまさに映画マトリックスの原型と呼べる登場人物やよく似た背景世界を構築したりしている。

ペリフェラル第1話を見て思い出したのが、映画トロン・レガシーの夜の町を疾走する主人公のバイクであった。フリン(オリジナルの映画トロンの主人公の苗字)という名前やサイバースペースに乗り込む(ジャックインする)というくだり、サイバーパンク黎明期にギブスンの周辺でも活発だった雰囲気や、当時の映画に活用されたとおぼしきアイデアを、積極的に再利用(逆・流用)しているという現象だろう。

また近年、政治思想的な意味合いでも、彼の過去の著作の知名度が影響していると考えられる。サイファーパンク(Cypherpunk)やサイバー・リバタリアン(テクノ・リバタリアニズム)はギブスンの曰く付きの未来社会からの現実への浸透か、あるいはその前兆と受け取れなくはないだろうか。

ネオプリムとクレプトという政治的集団には、テクノロジーによる社会構造の変革がくることを予期した作家らしい創造性が発揮されているに違いない。(だから小説版を読みたくなるのよね)
[ 2023/08/12 13:12 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ) その5

第8話(第1シーズン最終話)

フリンも視聴者もこれまで知らなかったであろう世界の秘密を明かして、そればかりか、すぐに使ってしまう。種明かしと実行が同時。

殺し屋ボビーに対して(フリンを殺さないとボビーの娘が殺される)
フリン母「もう一つの可能性に思いつかなかったのね。自分が死ぬのよ」
――が伏線。

キリスト教だと自己犠牲が最高位の気高い行いらしいんだよね――キアヌ・リーブス主演の映画コンスタンチンが皮肉に描いているやつ。地獄行きの男でも自己犠牲で天国行きになれる。そういえば、映画バタフライエフェクトのオチもこれでした。

(コナーへ)フリン「何を頼んでいるか分かる?」

ごめん、わかんない! 

(原語)“This thing that I'm talking about... ...it'd have to look like Lowbeer sent somebody as a favor to Cherise, solving her problem for her.”
(吹き替え)お願いしたいのはね。警部補がシェリスのために誰かを雇ったように見えないとだめなの。
(字幕)だからお願い。警部補がシェリスのために人を雇ったように見せて。

(素直に翻訳)頼みたいことは……シェリス自身の問題を解決してやる為に、警部補が誰かを派遣したように欺く必要がある。

邦訳の「シェリスのため」というのが、シェリスに味方することなのか、あるいはシェリスを抑えるためなのか、どちらにも受け取れてしまう。一方で、原語はそこをしっかり表現している。

前話でシェリスは警部補にフリン(とその周辺)殺しを依頼している。今話で警部補はフリンに接触して、共同戦線を張ろうと申し出ている。

したがって、このオプション、どちらもあり得るから。翻訳者、先を知っているからって、手抜きしないで、もっと頑張ってほしい。

フリンは、シェリスが警部補を通じて自分を殺そうと画策していることを、なぜか察知している。勘の鋭い娘と考えてもいいが、そこは主人公補正(ご都合主義フラグ)に見える。RPGなら、プレイヤーの判断で分岐してもいいところじゃなかろうか。


What about this world? We done with it?
(吹き替え)こっちの世界では、もういいのか?
(字幕)この世界とはお別れか?
(素直に翻訳)もう、こっちの世界には戻れないのか?

No, we'll be back.
(吹き替え)戻るよ。
(字幕)戻ってくるわ。
(素直に翻訳)また帰ってくることになるわ。

Why?
(吹き替え)なんで?
(字幕)何しに?
(素直に翻訳)どうして?

'Cause I'm gonna kill that bitch.
(吹き替え)あの女を殺してやらなきゃ。
(字幕)クソ女を殺しに。
(素直に翻訳)もちろん、あのビッチを殺すつもりだから。

「こっちの世界では、もういいのか?」は、曖昧すぎて言いたいことがはっきりしない。字幕の方が意味が取れる。何がもういいの? 誰が? 

コナーは健常者として歩き回れるこの世界に未練があるはずだから、暗に「もっと居たい」という心情があるはずだ。We done with it? はそういうニュアンスだろう。「もう用はないのか?」→ここへはもう来ないのか?

その応えも、「また、帰ってくることになる」の方が自然。全員でまた帰ってくることになるだろうって言ってるのだから。「戻るよ」って誰が? せめて「みんなで戻れるよ」くらいにして欲しい。

'Cause はフリンの意志が固いことの表現で、主語は私。全員が殺意を持つわけじゃない。フリンが殺る気でいるだけ。


I know it's a lot, Conner. But if it helps any, I've made peace with it. I'll just take a walk out past Hawthorne Creek. And I'll count back from ten in my head.

(吹き替え)たいへんな頼みだよね。でも私はもう納得してるから。散歩をする。ホーソーン川の向こうへ。頭の中でカウントダウンする。

(字幕)つらいと思う。でも私は納得してる。散歩をするわ。川の向こうにね。頭の中でカウントダウンする。

(素直に翻訳)無理は承知よ、コナー。気休めになるなら。私はこれで満足なの。ホーソーン川の向こうで散歩する。頭の中で10からカウントダウンする。


ここまで見て、視聴者とコナーにフリンの作戦が分かる。



危機回避と区切りを上手く図って締め。続編が作れなくても、とりあえず完結している(現在では、第2シーズンが既に決まってるけれど)。

宙ぶらりんな状態であらすじを進展させて、最後まで切り札を残して、それはまだ有効。クリフハンガーでもあるし、小休止でもある。

さらに進展させる余地が残っていて、実に優等生な作り。

フリンの立場を整理してみる。

フリンは:

・あの2100年には存在しない(ジャックポット分岐前には居た)。

 ――タイムパラドックスは心配しないでいいようだが、レヴ・ズボフの件もあって、因果の関係がよくわからない。平行宇宙に分岐するため、祖父殺しのパラドックスは発生しないようだ。

・ペリフェラルを操らせば無類の強さ。
・正義感がある。
・仲間や2032年への絆や想いが強い。

 ……こんなところか。そして、切り札のニューラル・アジャストメント・メカニズムを含む機密情報を脳みそに格納している。歩く信管のような存在か。

クリプト、ネオプリム、アリータの組織は三つ巴で今後も闘争を続けるのだろう。警部補(政府?)もいるか。

序盤の最重要キャラと思われていたウィルフの立ち位置がかなり下がってしまった?

今後、恋人として機能するかも知れないが。2100年とフリンを繋ぐ水先案内人の役目はまだまだ続くだろうし、キーパーソンでは居続けるだろうが、フリンにとっては補佐役(ゲームでの脳の中の声)に留まってしまいそうだ。

兄バートンの存在も弱くなってしまって、リセットと手足のあるアバターに関心のあるコナーだけが“現地での”協力者になる。

冒険はまだ始まった(リセットした)ばかりで、この路線(タイムライン?)は意外とつまらないかもしれない。想像の上を行く展開が今後期待される。

得てして、第2シーズンがガクッとつまらなくなる可能性もある。同じアマプラの「アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~」は、第2シーズンが信じられないほどパワーダウンしてしまった。私が思うに、惰性で動いているだけで、以前のウィットや創意工夫がまるで無く、視聴して途端にがっかりしたものだ。

そうならないことを祈ろう。ご健闘を、フリン&スタッフ!

全話視聴後の感想

存分に愉しませてくれた。……んだけれども、ちょっと物足りない。話数が進むにつれて異世界(2100年ロンドン)での冒険がどんどん減っていたから。

アクション活劇であったはずが、駆け引きと田舎町の人間模様になってしまい、あげく全部描ききれずに残して幕を引いたような。

政治思想の対立をもっと詳しく描写した上で、ただの黒幕ではない表現のシェリス・ニューランド博士も見たかった。

レヴ・ズボフも悪人めいた部分があって、そこももっと知りたかった。アリータが結局どんな革命をしたかったのかも。アリータとウィルフを軸にした本筋が始まるものだと思っていたから、アリータ失踪で拍子抜けでもあった。

結局、2032年ではどの辺りからリセットがかかったのか(分岐したのか)、よく分からずじまい。シェリスをぶち殺す画もなかったわけで、そういう種類の爽快感はない。話の締め方を急ぎすぎて事後の顛末もない。終盤にかけて早足で雑になっている感じがする。

作品世界で遊び回ったテーマパークのよう。その世界の実については浅いまま。惜しい。
[ 2023/08/10 15:35 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ)

脚本もさることながら、編集も巧みなのだろう。そうでなければ、あれほど濃い内容を要領よく見せることはできない。下手なプロダクションなら、同じ内容を2倍に薄めて倍の話数で見せるところだ。そうすると、ものすごく間延びして退屈に見える可能性が大きくなる。視聴者を3歩歩くと忘れる鶏だと考えている作り手は後者の作戦を採りたがったかもしれない。あるいは、制作費の問題もあったのかもしれない――短い話数で完結させることを意図したのであれば、さもありなん。

第6話

アリータはネオプリムだった!!

フリンがウィルフに
(吹き替え)「あのこと話したの? あなたが何をしたか」
(字幕)「彼女に話した? あなたが何をしたか」

ここの翻訳は不味すぎるでしょう! 省略しすぎじゃない? 
どのことを誰に話したと訊いているのか、吹き替えでは意味不明過ぎる。おそらくは前話に出てきた、ウィルフが12歳の時、学校の食堂でネオプリムに襲われて返り討ちにしたこと(吹き替えでは訳出されていないが、喉を切って残りは射殺した、のだ)。

だから、なぜアリータがネオプリムの肩を持つのかが分からない。裏切り?
――視聴者目線では、アリータはおそらく人道主義者なので、その活動は派閥に因ったものではないのだろうとも推測できる。

原語 “Did you tell her what you did? When they took over your school?”
[直訳]あなた(ウィルフ)がしたことを彼女(アリータ)には話してるの? 連中(ネオプリム)があなたの学校を襲った時のこと。
(まともな訳)学校でネオプリムに襲われてやったこと、アリータには言ってたの? 

アリータがウィルフの返り討ち事件を知っていたのかどうか、それによって、物の見方が変化する、とフリンは指摘している。
担当訳者が前後の脈絡を知らなくて、theyが誰で学校との関係が分からなくて日本語にできなかったのでは? 


――今話の翻訳は全部不味い。人名すら訳出してない。「そういえば、第1話で花婿の人形を折ったgeekじゃんか、フリンの為にハッキングもしてたし。名前は――」というのを視聴者に促す役目なのに。Maconメーコンが名前。訳者は読みが分からなかったのかもね?

サイドエピソードとしては面白い切り口だ。ハッカーとしての意味しか無かった脇役にもスポットライトが当たる。


「二人に約束した。なんとかするって」
“I gave the Fishers my word. Told 'em that I'd handle this.”

――台詞が入んないってことなのか? もうちょっと固有名詞入れてもいいだろうに。“二人”くらいだったら、視聴者は分かるけれど。奥さんのディーディーに説明しているのだから、誰のことか名前は示さないとハッキリ伝わらないだろうね。


ペリフェラルはいつの間にか生化学的なモデルになっている。第1話でのバートンモデルは手の皮が剥けるようなチープさだった――それとも、あれはそれくらい強い力で手錠から手を引き抜いたということなのか?


A stub, as we call them.
(新しくできた枝のことを、)スタブと呼んでいる。

But why do you? Call them that? It sounds short, nasty, brutish.
スタブって切り株って意味よね? なんだか酷く乱暴でやな感じ。

前に書いたように、切り株という認識で間違っていなかったね。
引き延ばしエピソードに見えながらも、新しい展開の嚆矢か。

第7話

The Lazarus Projectのアーチー役がベアトリス。

アリータの策謀が判明。アッシュとオシアンと組んでいるアリータは機密情報のデータを盗んでスタブに隠すことが目的だった。彼らはネオプリムだ。

アリータの正義感はどこへ? 後でドンデンがあるんだろうか?

ハプティック・インプラントのないフリンは、意図せず、データをウィルスに変換して脳に保存している。――ここ、面白いね。バイナリデータがDNAのコードになっている、というわけ。さすが、ギブスン。面白いアイデア。

ネオプリムの目的はよくあるやつだった。選民のための新しい国を作る。今あるものを壊して。TES4 Oblivionのボスと同じ。

our neural adjustment mechanisum 神経系統を操れる我々の技術
盗まれた機密情報は、ハプティック・インプラントで実験されていたアレ。人心を操作する能力になるわけだね。スタブは、この技術の実験場としてリサーチ研究所(シェリス・ニューランド博士)が作った!

だから、明るみに出ると、非公式の(都合の悪い)技術の存在が知れ渡ってしまう。なんだか、ディープフェイクを利用している英国情報部みたいな秘密になってきた。

最も興味深かった台詞:

“Every single vector of the Jackpot was weaponized by the same disruptor. Human nature. Now, it might've manifested itself as selfishness or venality or simple stupidity, but at the bottom, it all amounted to the same trait: our persistent, self-destructive resistance to acting for a collective good.”

(吹き替え)「ジャックポットのあらゆる側面は兵器として利用され続けてきた。そう、人間に。人間の身勝手さや欲深さや単純に愚かさなのかもしれないけど、つきつめれば、そこにはある種の特徴が見られる。社会的な利益を拒もうとする自滅的且つ不屈の抵抗よ」

(字幕)「ジャックポットのあらゆる側面は兵器化された。人間の本質によってね。それは身勝手さや欲深さや愚かさとして表れるけど、根本的には1つの特性に集約できる。公益のための行動をかたくなに嫌がる性質よ」

(私の訳)「ジャックポットの力とは、人類が使う凶器なのよ。つまり、破壊者は我々。ヒトという種の利己主義や拝金主義、あるいは単に愚かさが、こうして自明になったということかもね。そして、最終的に、その特性はこうなるの。公益に反する自滅的でしぶとい抵抗勢力に」

collective goodを何と翻訳するか。公益のことには違いないが、テーマとして解釈すると、人々が集団として行う善なる活動のことだろう。それを損なおうとする抵抗力が人類の業(ごう)だとシェリス・ニューランド博士は説いているわけだ。

weaponは兵器ではなく凶器の意味合いでは。だからハンマーの比喩。ジャックポット(災害)は身から出た錆だと。

“I think you'll agree, Inspector, that a hammer is a very useful tool. It can also be a deadly weapon, in the wrong hands.”
(吹き替え)「ハンマーというのは非常に役に立つ道具ではあるけれど、使う人によっては恐ろしい武器にもなる」
(字幕)「金づちは便利な道具だけど、使う人によって、危険な武器にも成り得る」
(私の訳)「警部補、ハンマーは使い勝手の優れた道具だけど、悪人の手に渡れば凶器になってしまう」

ところが、シェリスが警部補に要求するところこそ、善への抵抗勢力に見えてくる。

The Samsonovs サムソノフ一族
“Inciting violence against a lawful authority, with the intent to overthrow it”?
「既存のシステムを覆すため、法的権威に対して暴動を扇動した」?
「法的権威を覆すことをもくろみ、暴動を起こした」

レヴ・ズボフの先祖とは違う?
[ 2023/08/10 00:10 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ)

第4話は設定解説編。ドラマとしては停滞中。ジャックポットがいつ始まったか? 2032年フリンの住む時代から僅か7年後。2041年、自国テロでフリンの住む一帯は核爆発で消滅。

名前だけだった2032年のgeekらしき二人が、タイムトンネルをこじ開けるために2100年組を敵に回してハッキング競争。

こちらも名前だけだったディーディー(トニーの嫁)も登場。フリンの恋敵らしい。

第5話

必然性は消えつつある。フリンはアリータのドールとして選ばれた。バートンやコナーのペリフェラルも作って貰えるので、なおさら。

ここで、なおも「どうしてフリンなのか?」が今一度問われるはず。

設定世界の解説のお次は、メインストーリーの裏で行われていた概要の解説だった。

Dr. Nuland ニューランド博士
(ノーランドじゃなかった)

the God font ゴッド・フォント
2032年をこじ開ける装置らしい。

ハプティック・インプラントは2100年から送られた人体実験装置だった。社会行動を矯正して、人類が危機に瀕する場面を救うためだという。

コナーはこの実験の犠牲者だった。敵軍のワナ=負傷した犬に同情して近づき、爆弾の餌食になった。海兵隊員らはワナを知らされていたが、インプラントが2100年からの操作により同情心に働きかけたため、犬を射殺できなかった。

アリータはこの事実を知って、ハプティックの埋め込まれたフリンの兄バートンに接触を図ったのだ。

for the greater good(という表現は出てこないけれど)
善なる者とは? というのが一つのテーマだろう。アリータはサイバーリバタリアンの功利主義を批判している側だ。おそらく、キリスト教的な人間第一主義で。また、クレプト(Klept)という団体が登場するのは、Crypto-anarchistをもじっているのではないか。

行動修正課のヒミツの世界救済方法
the hush-hush, saving-the-world shit comes from Behavioral Mod Department

警備主任マリエルに呼び止められたアリータ達。アリータは別れ際に不思議なことを言う。

“I-I just want to say you have the most extraordinary eyes. Seriously. I... I'd kill for eyes like that.”

(吹き替え)失礼だったらごめんなさい。でも貴女、とても綺麗な目をしてる。褒めてるのよ。人を惑わすくらい。

(字幕)これだけ言いたい。あなたの目とてもステキね。本当よ。手に入るなら人も殺す。

killはダブルミーニングっぽい使われ方だが、厳密には、どちらの訳もイマイチでは。調べると、ネイティブにはこういう【口語表現】がある。

 I’d kill for ~ 何がなんでも(~が)欲しい

「惑わされる」では、童貞を殺すセーターの方になってしまい、ダブルミーニングが成立しない。「殺して手に入れる」は関連を促すだろうが、直訳すぎる。実際のところ、殺してはいない(殺したのはアセンブラ)。

(意訳)あなたの目、とっても珍しい。奪ってでも欲しいくらい。
台詞の場合、さらに息継ぎに合わせて4語にしないといけない。

マリエルは実際に目を取られたので、その予告というわけ。謎かけの好きなアリータ。正義感があり、好戦的。

ああ、そうそう。第4話で重要なことのひとつに、レヴ・ズボフが2032年の自分の一族を殺した告白が挙げられる。さらに、新薬の治験にスタブを使っていることも。これが将来、何を意味することになるのか。必ずしも正義の側というわけではないようだ。

今回は時間稼ぎエピソードだ。フリンがGod fontで手に入れた視覚からの情報は何だったのか? ウィルスっぽい作用を及ぼしている。詳細はまた今度?

セオリーを破って、ジャスパーは「人を傷つけない」し、ビリー・アンは頼もしい(彼女はフィッシャー兄妹に3Dプリンターの店を買い占められて、職が無くなったのでは? だから請け負いクリーニングの仕事をしてる)。コーベル・ピケットも20万ドルで静かにしている。

暗殺者ボブも早々にして決着済み。この次に何が起こるのか?

母親は慧眼だ。間抜けなドラマの場合、こうした母親は事態を理解しないで否定的に振る舞うものだが、このドラマでは素晴らしい参謀で、兄妹が敢えて考えなかった点を指摘する。

少なくとも、ウィルフとアリータは2100年での砦だ。あとの連中は、思想的な闘いに明け暮れていて、しかもそれは利己的かあるいは功利主義だ。大海に投げ入れられた小石――フリンはどうするのか。2100年からの搾取をどうにかできるとしたら、それは彼らだけ。

シェリスって誰? ヌーランド博士のファーストネーム。フリンは面と向かっては会っていないが、ウィルフやクレプトはネオプリムを知っているでしょうね。視聴者もヌーランド博士なら、よーく知っている(ネオプリムとクレプトについてはよく知らされていなくとも)。

いーや、いきなり敵対勢力の親玉に殴り込みとは面白い。予定調和やセオリー外しを狙っていて考えてる。パターン崩しのザブングルといったところだ。脚本やショーランナー優秀ですよ。
[ 2023/08/09 14:36 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ)

※以下ネタバレあり

第3話

冒頭の少年が、バートンの台詞によって、コーベル・ピケットの甥ジャスパーだと分かる。

ありがちなことに今エピソードは過去のカットバック集になる。その人物(ウィルフ・ネザートン)の過去を明らかにする目的で。これは直の背景説明になってしまい、物語としての進行がややもすると変化・遅滞する。理想は登場人物の行動によって、彼らの過去の経験が連想されることが好ましい。

独自の固有名詞
Neoprims ネオプリム
どんな存在・団体のことか、まだ謎。ウィルフと因縁があるようだ。

里親に気に入られるため、8歳のウルフ(ウォルフガング)はウィルフ(ウィルフレッド)になった。そして、隣にいた10歳の女の子はアリータ。二人は孤児で養子だった。未来のロンドンは病原菌で人口減に見舞われたらしい。

“Where snow last fell in London.”「ロンドンで最後に雪を見た場所」
養子斡旋所の相談室の前では、壁一面のガラス窓に降灰のようなものが映っていた。
※後になって分かるが、fellは降ったではないようだ。だから「見た」と吹き替え翻訳したのだろう。これには(吹き替え版の)訳者グッジョブである。字幕は「降った」になっているので。

――これは上手いね。情感が揺さぶられる。気分は赤毛のアンだ。

コイドという名詞が吹き替えでだけ登場する。メイドの造語なんだろう。
「どうして、アリータのコイドなんだ?」
しかし、原語では「ジェネリックモデルで足りるじゃないか」という台詞。日本語字幕は原語に忠実。吹き替えだけ、造語を先取りしているのか?

Semper Fi(海兵隊の標語=ラテン語)
“You know what semper means?”「忠誠を誓った」
字幕「“常(semper)”にそうさ」
“I do. I also know what fidelis means.”「ええ、センパーファイでしょ」
字幕「“常に忠実であれ(semper fidelis)”でしょ」
“So I think you got to ask yourself... loyal to what?”「忠誠を誓うって言うなら、何に対して?」
字幕「大事なのは――何に忠実かよ」

原語に忠実に翻訳すると:
センパー分かるか?
知ってる。フィデイリスの意味も知ってる。
だったら、よく考えてよ。何に忠誠を誓うの?

吹き替えは(標語を知らない人にも)自然に意味を受け取って貰えるように順序を入れ替えて頑張ってはいる。吹き替えと字幕で処理の違いが面白いところ。

――口やかましい妹。マウントの取り合いにも似た、それぞれの自信と、技量がもし足りない場合の不安、さらには魂や純粋さ(崇高さ、良き者たる意味)を簡潔に表していて巧み。

この対比として、コーベル・ピケットは根っからの極悪人でなければいけない。だから冒頭のカットバックになる。安っぽいけれども必要なヒール(敵役)。

よくできたドラマは、自ずと必要な構成を満たしてる。さすが。

Assemblers アセンブラ
“Assemblers can work miracles.”「医療の発展はめざましい。大丈夫だ」
字幕「アセンブラが何とかしてるさ」
“She appears to have vanished.”「消されたようなんだ」
字幕「消されたかも」
“Assemblers can do that, too.”「たぶん、アセンブラに」
字幕「アセンブラにね」

またしてもPC語源の固有名詞。アセンブラとはどんな存在か?


“It turns out if you prick us, we bleed.”
「こういうことだね、刺されれば血を流すのだ」――シェイクスピア?
シェイクスピアのベニスの商人はこちら:
“If you prick us, do we not bleed?”
「刺されたら、血が出ないとでも?」

組織対組織の抗争は、政治的思想の闘いであるのかもしれない。まだ明かされないが。ネオプリムが敵対勢力かな? 作者にとって、思想の闘いを描くことが主題であったなら、巻き込まれた兄妹は読者を案内する乗り物でしかない。だから、そのように状況が折りたたまれていかないことを切に願う。

「こうすると、調節できる」
五感の共有。面白よね。こういった皮膚感はドラマの中ではかなり重要なギミックになるはず。

「週20万ドルでいいな?」
しかし、コーベル・ピケットは「俺が弱腰に見える」の男だ。伏線が生きてる! 上手い脚本だねぇ。さらに、コーベルとバートンの握手を不可思議に見るトミー。

koid コイド
出てきた。アンド「ロイド」からの造語かな。ペリフェラルに違法性が認められるとして呼び止められるフリンとウィルフ。ウィルフの説明から、ペリフェラルを使えば、MR的に旅行できることが判明。2100年では活用されている技術だった。乗り手のことをポルター(ポルターガイストの略)と呼ぶ。

この局面を利用して、ウィルフはフリンへの気持ちを告白してしまう。それは本心かそれとも嘘か。フリンはお姫様だから……

the Jackpot ジャックポット
2100年の世界で過去に起きたある種の災害のことかな? リサーチ研究所ではスタブからの情報で失われたものの再現を図っているらしい。

ネオプリムはノーランド博士の派閥なのか?

田舎町の小さな変事はメインストーリーを補佐する以上に時間稼ぎの場合があるので、シーズンものドラマの場合は要注意。いたずらに状況をかき回すための役でしかないこともままある。

しかも、メインストーリーの方は行方知れずのアリータを見つけるという、これまた時間稼ぎオプションだ。アリータが見つかってから本筋スタートでは、かなり問題がある。そうならないように、上手く事件を進めて欲しいものだ。

「繋がるってどんな感じ?」
「最初は愛情と勘違いするんだよ。ハプティックドリフトとみんな呼んでる」
……オチも秀逸。

ジョン・スノー
おい! GOTかよ! 海外ドラマファンならこう叫んじゃうだろ。いやまぁ、向こうでは意味のある命名規則かもしれないし。
なんだ、コレラの原因を突き止めた歴史上の人物だって。

アマプラにしては珍しくよくできてる筋運びに思われる。今後もこの調子で続くといいなぁ。
[ 2023/08/08 14:09 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ペリフェラル~接続された未来~(アマプラ)

これはちょっと面白そう。

「異世界で頼りにされたい? ゲームの主人公のように?」
――キャッチコピーを作るなら、さしずめこんなところ。

原作がW.ギブスン(邦訳なし)――日本ではSF小説の翻訳はとうに廃れてしまったようだ。監督はヴィンチェンゾ・ナタリ――そう、CUBEの人。私のお気に入りのウエストワールドも監督してる。

最初の30分で分かりやすい背景説明と“臭わせ”がある。小説ではないから、言葉で説明されていないが、十二分に想像できる。

※以下ネタバレあり

フリンの兄バートンは軍事徴用か何かに参加した過去があって、体内に埋め込まれたサイバー処置の後遺症に悩んでいる。ハプトッシュとかいうのがおそらくそれだろう。ジミーズの酒場であった片腕の黒人コナーはそのときの同僚兵士というわけだ。悪くすれば手足を失うほどの戦場を無事に帰還できたものの、PTSDがあるのが兄だ。

そして、兄妹の母は寝たきりで痛み止めが要る。兄が自分の鎮痛薬を回していたという事実を妹が知る。薬局に行けない理由は社会保障制度(医療費が高くて払えない)か貧困か、そういった理由なのだろう。介護問題に絡んで、この場面に共感する層は現代では相当数に上るはずだ。
※第1話をお終いまで見ると、もっと詳細で正確な情報が判明するが、現時点ではこのように(不正確なままに)受け取れた。

ご多分に漏れない昨今の女主人公の物語だが、兄のアバターを妹が着るというイカしたバーチャル・センスがある。

2099年のロンドンでの出来事を、2032年の北米にいる主人公の助力を借りてどうにかする、というのが主旨らしい(オープニングでも象徴的に地球儀の2カ所が繋がる画が出てくる)。ここでの仮想世界は、ちょっとしたタイムリープにも似てる。

薬物を取り仕切るチンピラ(ストリートギャング)の親玉(ピーター・アバナシー役の人)が直々に姿を現して、子分どもを意に従わせる場面はさすがにドラマ的で安っぽいが、理解しやすい説明だということで、ここでは目を瞑ろう。

確かに目の摘出場面は心理的にイヤなものだ。私も、こういうのは苦手だから、画面を手のひらで隠して視聴した。メスが入る場面はきわどいが、直後の眼球がおもちゃのようにぽろっと取れるところは、出血もないため、想像ほど酷くない。いかにも作り物然としている。つまりは、それが演出意図というわけである。

2099年のロンドンは、遠景でのモニュメント――ギリシア風彫刻とビルディングが一体化している――を除いては革新的な映像にできない理由があるらしい(多分に金銭面か)。なので、街頭はただのロケにしか見えないが、それをモニュメントの意匠である古風なスタイルを既に見せていることで納得させている。

エヴァの元ネタのひとつでもある、コードウェイナー・スミスの人類補完計画みたいな雰囲気が明かされていく。――エレベーターで見たクジラ、のとこね。

そして、本筋が明らかになっていくわけだが、アクション主体のサスペンスのようだ。この表現方法で話数を費やすとなると、質を維持するのは専ら脚本になる。現に閉じて狭いセットは既にチープに見えた(照明や画角などのショットに起因する為だろうか)。VFXはそれなりに維持されているが、この先どうなるだろう。

既視感としては、ターミネーターのサラ・コナーだ。異世界からの影響を受けて、現実が危うくなっていく。

第2話

ペリフェラルと呼ばれる人造物は、既知の固有名詞だとサロゲートだ。PC機器に準ずるギブスンらしい命名か。つまり、新しい概念ではなく、アメコミで既にやられている――そこに、違う時空(タイムリープ?)を加えたことだけが新味だ。

組織対組織に巻き込まれる主人公の話は、あまり面白くならない可能性が高い。なぜなら、そういった構図の活劇はこれまで幾度となく作られてきたから。

主人公フリンの個性的な役割と、どうして2032年と2099年(※)なのかを、説得力を持って展開できないと、先行きは暗い。
※第1話のテロップは2099年だったと思うが、今回、2100年だとフリンの台詞で言及された。

理由がレディ・プレイヤー1だけではちょっと辛かろう。「仮想世界のような現実」の図では映画Matrixを超える作品(感性)はなかなかない――NeoはOneに違いないと信じるモーフィアスがいたから、成り得た(性同一性障害の監督が「今の自分は違う」という感覚から想起した物語かもしれない)。

フリンの場合は、母の病気を盾に強制的に協力を求められる。eスポーツの隠れた名選手がスカウトされたような図で、そこへの拘りや必然は弱い……かな。2032年では1stパーソンシューターはVR的になっているが、どうやら全身運動ではない。だから、未来の新しい装置で脳神経的に接続されたからといって、ゲームのように身のこなしがいいとは限らない。フリンは運動神経(前宙ができる)に加えて頭の切れる娘だという描写はあるけれども。

”You'd like my bona fides? ” 「私のボナファイドを見せよう」
――はぁ? ボナファイドって何? この世界の専門用語?
吹き替えでは、ボナファイドだけなぜかカタカナで残っている。字幕は「誠意を見せよう」。
「これが私の善意だ」 → もう薬を届けてある :こういうプロセスに基づいた訳であるべきだね。上司が言っていた「ボナファイドを使え」ってのは。ボナファイド=善意。

bona fideはラテン語で誠実の意味らしい。信用とか信頼、適正といった使われ方をするようだ。契約条項などで出てきても、あまり日本語では訳出されない。野球のボナファイドルールを知ってる訳者がわざとボナファイドを残して台本を書いたのだろうか。日本語訳としておかしく、不自然だろう。善意と訳しても辻褄が合うし。アマプラの邦訳はエクスパンスを見ても、しばしば雑である。

「過去改変について未来人はどう考えているのか」が、この手の問題では必須のはずで、フリンはそれを尋ねても良いかもしれない。たぶん、尋ねないだろうが。つまり、彼女が未来で活躍することと、母の病気を治すことは歴史において問題視されないのか?

「スタブと枝分かれのパラレルワールド」という意味のなさない解答だった。

適性ではひとまず合格のフリンが、どんな必然と動機から、ロンドンの未来人に協力するのか? 実はここが肝心だろう。Marvelヒーローものと同じだ。

この部分は今回ははぐらかされており、フリンも視聴者も未来人の動機を量りかねる。フリンはどうして自分が必要とされるのか、的を射た答えを貰えない。交換条件を絶対にするのが彼女のせめてもの想いだ。

「思いやりボーナス」は脚本上の巧みなキーワードとして機能している。こうした部分があるならば、ただのアクション・サスペンスで終わらない深みが続くだろう。

兄と妹の関係はなかなか上手く描けている。実妹がいるから分かる。
「お兄ちゃんはどうしていつもダメにするの!?」
兄の心配をよそに“有能な”妹は兄貴に食ってかかるものだ。

「でも、そのやり方では(現実のトラクターは)見つからない」
口答えしてくれるなら、まだマシなほう。ダメ兄貴の経験主義が、利発な妹の勘どころに負かされる。

コナーへの思いやりと助けて貰った礼を兄貴が返しに行く――いい筋だ。

コナーは見逃された哀れみへの返礼として、傭兵の残党をぶち殺した。
「気分良かったよ」

哀れみのことを言われたバートンは
「そいつは“思いやり”だ。俺にもよく分からない」――いい締めだと思う。

捜索対象のアニータは過去とのトラップドアを作れるらしい。繋げる方法は量子トンネル効果だという。これは光が粒子であり波だという理屈のこと。2100年のロンドンと2032年のClanton郡を結ぶタイムトンネルのことを喩えるには壮大なハッタリに思える。まぁ、深く考えてはいけない。

余談:

Y'all あんたらは(あんたたちみんな)
南部英語でよく使われるYou allの略だそうだ。フレンドリーな言い方らしい。ある種の訛りで、フリンは生粋の南部人だ。吹き替えでは、日本語で敢えて主語を使うことはないため、訳出されてない。こうした情報の欠落が、ネイティブなら知りうる知識を(日本人から)削いでしまう。

”We can't afford Pharma Jon.”  「薬代が払えない」
Pharma Jonを検索するとギブスンのTシャツが出てくる。架空の製薬会社の名前ということらしい。ジョンソン・エンド・ジョンソンをもじったというところだろうか。困ったことに、邦訳では固有名詞として一言も訳出されていない。ジョークTシャツにするほど超有名なのですぞ! 意味不明のボナファイドはカタカナなのに! 翻って、この伝はフリンの世界がむしろ架空(仮想世界)……という示唆なのかも。
 こうした恣意的判断はJEDIサバイバーのポンチョ派と全く同じ。原典の緻密な細部を、些末で混乱を招く情報として捨ててしまう訳者のお節介。いい加減やめましょうね。

stub スタブ
「我々が接触すると、過去はstubと呼ばれるパラレルタイムラインの連続体に速やかに枝分かれ(branched off)する」
――ということは、スタブの適訳は「切り株」だろうか。こうしたカタカナ語がSF嫌いを生むのかもしれない。原語なら、原語の本来の意味で通用するからね。ただし、スタブにはIT用語の意味もある(ギブスンなら、そこがミソ)。しかも、それは「本物が用意できないときに動作に支障が無いようにとりあえず置いておく代用品(IT用語辞典より引用)」。ほら、意味深。

ひょっとして、因果から考えると、フリンが関係することが2100年のロンドンでは既成事実なのではないか。フリンありきであの世界が枝分かれした。だから、彼女でなければならない。ドラマの流れでは、まだ、「バートンのアバターを着たフリンの目が、アリータの案内した地下施設で、何かの情報を収集したから」ということに留まっているけれど。
[ 2023/08/07 13:58 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

Larian Studiosのバルダーズゲート

PC版Baldur's Gate 3がリリースされましたが、今は様子見ですね。

コンソール向けの影響でいくつかトーンダウンしたらしい箇所や、かなりあるというバグ、それにセーブとロードが上手くいかない人が居るという……

――そんなに褒められた作品ではない可能性も高まってきました。かなりDivinityっぽいのだとか。むしろ、D&DのCRPGなら、私はマークしていなかったのですが、Solasta: Crown of the Magisterというものが既にあるそうで。こちらはかなりルールブックに忠実だという評価が上がってます。

少なくともセールされるまで、また日本語字幕がどうなるかの情報も待った方がよさそうです。

GamesPlanetかGreenManGamingで少しでも割引されないと、1ドル142円の日本ではおいそれとは購入できませんや。

一方9月6日が待ち遠しいMS+BethesdaのStarfieldは、もうPC Game Passでいいな、と。だいたい3ヶ月も遊ぶとどんなに秀逸なRPGであっても飽きが来るものなので。※ところが、アーリーアクセス権が関わって、プレミアム版を買わないわけにはいかなくなりました――だって、他人様が5日早くプレイしているのが羨ましくなっちゃうから。

BG3もどこぞの月極料金で遊べれば、そこに加入したのになァ。時代は完全にサブスクに突入しましたね。

続報:
8月17日スパイク・チュンソフトが、PS5で日本語版バルダーズ・ゲート3を年内リリースすると発表しました。PC版の日本語化については触れられていないようです。

余談:
UFO Robot Grendizer: The Feast of the Wolves(UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも)が11月14日に発売されるそうですが、国内での価格はまだ公表されていないようです。米アマの商品ページによると39.99ドル――現在の円建て換算で、約5670円――さて、どうなるやら。フルプライスで8000円になったら笑えます。

steamのページによれば日本語吹き替えがあるようで、声優さんが誰なのか、情報はまだないみたいです。従来作品を踏襲しているとすると、デュークフリードは山寺宏一さんでしょうか? 私はバンプレストのスパロボシリーズを遊んだことがないので、富山敬さんのオリジナル版しか存じません(脳内でCVが再生できるほどには再視聴したことがあります)。他方、兜甲児は(劇場版 マジンガーZ / INFINITYの)森久保祥太郎さん? 24年にはグレンダイザーU(新作)が放送されるらしいので、アニメとゲームのキャストが関連するのかどうかなど、気になるところは多いですね。
[ 2023/08/04 13:34 ] RPG | TB(-) | CM(0)
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