Returnalですが、50時間粘っても大して上達できなかったので、潔くNexusmod.comを訪れました。
まずはEasy mode――初期耐久度や熟練度の上昇が3~4割増しになるMODを導入。これだけで、かなりカジュアルになりますね。かなり被弾してしまっても、レジンさえ拾えれば取り返せる雰囲気になります。
お次はExtra lives――耐久度が尽きてしまっても、その場で即コンティニューして、何も損なわれることのないMOD。自機をあらかじめ何個も持っているのと同じで、且つコンティニューに際してパワーダウンしないで済むやつです。これがとても便利。チャプター2の深淵なんか、これがなかったら攻略できません。
こうして、面クリアが進んで、ようやくシシュポスの巨塔に入れました。これ、追加コンテンツ扱いじゃなくて、最初からアクセスできるように――フリーキとイクシオンを倒さなくても行けるように――しておけばいいのに、と思いましたね。そうでないと……steam実績によれば、イクシオン倒せたのは全購入者の約5割なんですよ! およそ半分のプレイヤーはシシュポスの巨塔を体験できていないことになるわけです。なんてもったいない!
しかも、このゲームモードこそCo-op向けなのに……対応していない、と。ちなみに、シシュポスの巨塔でCo-opができるようになるMODがありました。
Returnalのどこがイマイチかって言うと、第3面をクリアしたのに、またもや身ぐるみ剥がされてチャプター2から始まるという。どうせなら、武器は最後のを持ったままにして欲しいですよね。そこでは死んでないんだから。勝ち続けてる限りは現状保持であって欲しい。エーテルと基本装備のアップグレードだけしか持ち越せないってのは、けっこうつまらないです。また弱々から始まるわけで。とにかく、コンテナがマップ上に存在して且つマシな武器がゲットできないと、各三番目のバイオームが相当に厳しいですから。
深淵なんか最たる物で、特攻してくるヒトデだかクラゲみたいな奴を、一発で処理できないとやってられないです。しかも、故障を引き起こす矢尻を放ってくる敵が現れて、ものすごく凶悪。ナリフィケーションスフィアを持っておらず、故障を回復させる見込みが立たない――マップに残った要素からは条件を満たすことが不可能――なら、まさしく理不尽なIll effectsでしかありません。
例えば、オーバーロード無効(または、オーバーロードするとダメージ)とか、ヒットすると敵が反撃してくるとか、武器ダメージマイナス50%とか、新しい武器を入手できないとか、こんなのが重なったら最悪です。攻略無理になりますよね。3つ目の故障が付くと、故障にならない代わりに、持ってるアトロピアン・キーが壊れる、とかエスカレートします。さらに、シシュポスの巨塔だと“恒久”故障(つまり、直せない)なんてものになりますし。嫌がらせ、半端ないです。こういう部分に納得できない(けれども、プレイフィールは好き)ならば、執りうる手段はMODしかありません――No curses from itemsなど。
ローグライクを謳っているにもかかわらず、オボライトでしかアイテムを買えない(場合がある)ことも不満です。大抵のローグライクでは、入手できることは確定で、内容がランダム、というものがほとんどだと思います。Returnalでは輪をかけて入手率が低いことが、かなりの縛りプレイに繋がっていて、閉塞感が強い理由の一つだと言えるでしょう。壊れたファブリケーターとか、入手の機会を固定している部屋もあるにはありますが――それでもAvailabilityがとにかく乏しい。消費アイテムやアーティファクトは比較的豊富に感じられるんですが、とにかく渋い。効果時間も30秒とかで、使い勝手が悪いものが多い印象です。
これも改善するにはMODしかありません。Free re-constructorとか、とにかく見つけたチャンスは有効活用できることにする、と。これだけでカジュアル性が増して、ループが楽しいものへと変貌します。
さて、プレイしていて、なんと「宇宙飛行士が居る!」ことに気がつきました。Photo Modeで撮ったものがこちら↓
拡大すると、フィギュアではなく、確かに等身大の宇宙飛行士が居ます。
調べたら、Creepy Astronautと言われてる洒落た演出でした。これ、主人公の旦那さん(白い影)、あるいは父親ですかね? このセレーネが体験する夢とも現実ともつかない、夢幻か妄想の世界。まだ100%ではないんですが、ログやらを収集していると、なんだかますます分からなくなってくるんですよね。
ピアノを弾いていたらしい母親がいて、宇宙飛行士を目指していた。けれども事故(脊椎損傷)でその夢は潰えた。セレーネが後を継いだけれどもループに囚われる……合格できなかった通知も出てくるが? 息子はヘリオス(船の名前)だが、堕胎を考えたこともあったらしい。ここで、セレーネと同じ声の女性が、母親のことなのか、とも思わせる。すると、堕胎はセレーネのことで母の記憶なのか? 父親もまた、オルガンを弾いていたようなイメージのことをナレーションで言ってる。
8時36分の車の事故。助けられなかった息子(母を嫌う息子)。オクト(タコ)のぬいぐるみ。20世紀風の家屋の中、息子が食卓で、白い宇宙飛行士と話すけれども、何も反応がない……この辺、はっきりしないのですが、(息子ヘリオスではなく)セレーネの幼少時の記憶なのかもしれない、と思える部分があります。ログか何かでセレーネは、自分たちを顧みない身勝手な旦那が宇宙に旅立っていたことを語っている。
セレーネは異星の文明をハイブマインド(集合知性)だとして解説している……ということは、母親の記憶も息子の記憶も全部ごっちゃごっちゃ、ということ? セレーネの装備アップグレードの見た目は脊椎損傷の患者をサポートする器具に見える。数々のギリシャ神話からの挿入と、SF小説の山。増えていく薬。精神障害を抱えた患者? 昏睡状態の患者の記憶? 深淵にいた赤い四つ目の生物は何?
ますますワケわかめ。開発者、またはプレイヤー(主に男性)は奥さんを気にかけましょう、さもないと……という教訓をセレーネで喩えているとも受け取れる……かも。
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