Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

ピカード第3シーズン第4話

素直に面白かったと認めます。物語の動きとしては、表面上停滞していて、台詞ばかりのエピソードですが、スタートレックの理想郷というか、落ち着いたトーンのテーマが心地よく主張されていて、これぞ在りし日のTNG、というものにまとまっていました。

まぁ難を言えば、星雲の深部に生命体の反応があるという伏線から、何かしら活路を見いだすに違いないことは分かりきっていましたが。リスクを恐れて行動できなくなっているかつての友人を励ますというくだりが丁寧に分かりやすく描写されていました。前話の落ちぶれたピカード(と認識されてしまった悲哀)との対比もよかったですね。

憎まれ役のショウ艦長がロキュータスの恨み辛みを吐き出すというのも実にマッチしていました。それを静かに受け止めるピカードは、まさに老いたからこその諦観と貫禄。こうした場面、ピカードは過去に何度も体験したはずです。ドラマの作りが、これまでの安っぽくて三流だった作劇とは180度違いました。

上っ面に過ぎなかった5年前の老いぼれピカードの教訓が、起死回生のクルー全員の体験を通じて、再び本物にすり替わる瞬間が見事。そして、若い下士官達に持てはやされて喜ぶ中、失望するジャックの姿を記憶の中で見いだすピカード、というインサート! 最高の編集でしたね!!

監督は今回もジョナサン・フレイクスでした。ただし、相変わらず、あらすじの危なっかしさを感じさせます。ディストローム研究所にはポータルの他に有用な発明があったはずだ、とか。いつものハッタリ後出しじゃんけんですよ。それに、私を探して、という謎の女声。駄作で終わる可能性がプンプン匂ってきています。本当にここの脚本家連中は、クリフハンガーやフックが雑で下手くそなんです。
スポンサーサイト



[ 2023/03/15 04:08 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

ピカード第3シーズン第3話

以下ネタバレあり

量子トンネル技術の兵器……ValveのPortal(ゲームのタイトル)だろ! 量子トンネルってトンネルの言葉尻まま。物理学としての意味は無い。その上、兵器としては、なんとも微妙。あらぬ方向から魚雷打ち込むのであれば使い道はあるようだけれど…… 地面に使うと土壌の建築物が別の穴から落ちるとか…… 苦笑する。前方の航路上に設置されて避けないタイタンもひたすら間抜け。だって、何度もやられてるだろ! 急速反転しろよ!! 

ピカードの血というとロミュラン星を登場させた映画ST:X続きってこと?(まだ答えのシーンを見ていない)――船の形状はよく似てるもんねぇ?

(答えを見た)ああ、つまらない。「Dr.そのエコバーを取ってくれ」と似た理屈の排煙ぢゃん。しかも、このルームのセットがショボいことショボいこと。ブリッジと廊下なんかは、たぶんディスカバリーの流用と改装で済ませてるんだろうなぁ。檻房もどこか見たことがあるし。

それはともかく、この第3話「17秒」の対面シーンと台詞はこれまでのピカードの中で一番マシには思える。リック・バーマン時代に近い。TNGの設定通りの、子供が苦手で逃げのピカードの性格が良く表現されてる。これまで決して描かれることのなかった痴話げんかの老ピカード。とはいえ、ピカードの息子話、今更過ぎた。「カーンの逆襲」のカークを思い出させる。そして、そちらの方がどちらかというと巧みだった。今思えば、ライカー&トロイの第一子を殺した第1シーズンの脚本の罪は重い。

ピカードの老害ぶりの描き方も、これまでで最も合理的で納得のいくものだった。無用に演説をぶちたがる第1シーズンとは大違い。視聴者もピカードの作戦に乗せられて、さぞヤられたことだろう。反対にウォーフの精神的な成長ぶり(?)も面白かった。

監督はライカー役のジョナサン・フレイクスでした。道理で。

可変種ってフェイザーで蒸発したっけ? 殺しようがないからDisintegrate? コチョコチョ喋ってるのは昆虫種のエイリアンかな。
[ 2023/03/15 02:20 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)
カレンダー
02 | 2023/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
全記事表示リンク