Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

The Outer Worlds(2)

BioWareがAuroraエンジンで見下ろし型RPG作っていた頃の感じを思い出した。SW:KOTOR辺り。

ストーリー進行は、「狭いフィールドに閉じ込められるが、メインクエストを解けば次のエリアに行ける」というもの。ストッパー方式。

だから、メインクエストは並行して何本も……とはならなくて、末節のサイドクエストが細かいタイプ。お使いをやれば経験値が増えて楽になる。メイン一本を処理してさっさと次行くのもアリ。ただし、最序盤はないない尽くしだから、とても過酷――強い武器持ってない、仲間いない、固い防具もない、など。

戦闘はFPSの銃撃戦と近接武器のスイング合戦。開発は違えど、TESシリーズでお馴染みのもの。時間がスローになる間に照準してのヘッドショットは、Fallout4のV.A.T.S.よりもアクション指向。

会話が特筆して面白い。自然な流れになるように、細かい“繋ぎ”テキストが用意されていて、話題が逸れてまた戻ってくるようなセリフが選択肢に現れる。クエストの焦点だけは、いくつものセリフを通ってもブレず、結果は変わらないことの方が多い。雰囲気重視だね。そこが巧みなんだけど。今回は字幕が邦訳され、とても分かりやすい。

反してUIがイマイチ。インベントリーがやや扱いにくい。アイテムに関しても、同種類が見た目で判別できるようなデザインではなく、ごった煮風味のカオス。ゴチャゴチャっぷりが世界観と合う感じかな。

RPGとしては小品で、登場する世界観ほど壮大な作りではない。限られたカネや人的資源を、応分の箇所に充てたであろう、手堅い作り。Witcher 3: Wild Huntのような大作RPGと比べてしまえば見劣りする。

サイドクエストの依頼主が属する派閥からの信頼度が、向上する仕組みがある。

部下になるNPCに同性愛者が出てくる。昨今の流行。主人公には、その恋を応援するようなセリフが用意されている。プレイヤーとのラブロマンスではなく、NPC同士の恋バナを聞くハメになる主人公というのは新しい。
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[ 2019/10/28 20:48 ] RPG | TB(-) | CM(0)

The Outer Worlds

BethesdaのFalloutフランチャイズと言っても申し分ない世界設定。ライセンス契約の問題かどうか存じ上げないが、そうした路線として作っていたものだろう。

技術的な箇所――エンジン、グラフィック、インタラクション――なども、Falloutとほぼ同じ水準に見える。特に重すぎるということもなく、型落ちのグラフィックボードでも無理なくプレイできる範囲に収まっている。

今回は日本語訳があるおかげで遊びやすい。Obsidianの古参ライターが書く文章は凝っていて、英語を読み解くのが、時に面倒くさいことがあったものだから……とはいえ、今回の邦訳にはところどころ怪しさを感じてしまう。

パラメータ名と解説テキストが一致しておらず、ゲーム画面での最終確認をしていないらしいことが窺える。品質管理パートが無いのだろうか。例えば、仲間との距離を設定する箇所で「閉じる(たぶんCloseのこと)」の項目説明が「すぐそば」に、「普通」が「ほどほど」と表記揺らぎが甚だしい。これは最も酷い例で、あとは、はっきりそれと分かるような箇所は稀だ。ただ、セリフから受ける選択肢の趣旨がきちっと書き分けられていないような箇所は見られる。

NPCがやけに好意的でべらべら話しかけてくるのは、TESシリーズとも共通する伝統みたいなもの。お使いクエストが豊富で、両極に分かれた派閥が存在する。主人公たるプレイヤーは、自分の能力や仲間を使い倒して、どう立ち回ってもいい。うむ、この手のRPGに出会うのは、かなり久しぶりだ。愉しい。

Red Dead Redemption 2をプレイしていたとき、自由度やオープンフィールドというものが、儚い幻想に見えてきた……要するに、「目的地に行って、あいつを殺してこい」みたいなことを延々とやらされ、イベントムービーを視聴させられるばかりだったからだ。The Outer Worldsではどうなるか、まだ分からないものの、選択権がプレイヤーに一任されていることには安心感を覚える。

ゲームというのは、映画の受け身の体験とは本質的に異なるものだ。“参加する映画”の体(てい)ではやはり困る。積極的に介入できて、物語の流れを変える一端を担っていなくては意味が無い。その点、RDR2は酷かった。振り返れば、見下ろし視点の古典的なRPGの一派からBethesdaのTESシリーズに至る系譜において、プレイヤーの役割は劇的に進化しているのだから。

台本は、単なる主演作としてプレイヤーに与えられる物ではなくなった。すでに、演じ方によって幾通りにも幅が出せる深みを備えた、お抱え脚本家へと代替わりしているのだ。そこを分かった開発者たちが作るRPGは、Rockstarのアクションゲームとは決定的に違う。

余談ながら、ひとつ困っている現象がある。Xbox 360コントローラーが挿してあると、キーボード&マウスで遊んでいても、インプットがいつのまにか切り替わってしまう。パッドのボタン入力があるまで切り替わらないでいるべきだと思うのだが……

まぁ、まだ序盤しかプレイできていないので、これくらいしか書けない。Obsidianのいつもの。Fallout風。“いつもの”に飽きてなければ、愉しめる。
[ 2019/10/26 11:26 ] RPG | TB(-) | CM(0)

もみあげを進入禁止に

ミクさんには劣るものの、ツインテール並みの“もみあげ”を誇るゆかりちゃん。このもみあげ、前に垂れているものだから、首を回す度に肩を越境して戻ってきません。

背中側に回らないようにするには剛体を設置するのが簡単。ところが、配置と形状を工夫しないと、思うとおりになりません。壁状の剛体で防いだり、横Jointを入れたりと、さんざ試しましたが、ギブアップ。先人の知恵を拝借することにしました。

Yukar024.jpg
まままさんの「結月ゆかり 純 MMDモデル」を参考に、頭と上半身2、肩の剛体を配置したところ、上手くいきました(上図:赤い輪郭の剛体がそれ)。背中側に回りにくくなり、腕によって横方向に散ってしまった場合でも、すぐにリカバリーして元の位置に戻ってきます。

Yukar025.jpg
肩の剛体が「球」になっているところも秀逸です。頭と上腕が接近しても、首と肩の間にできた空間にもみあげがすっぽり収まってくれます。
[ 2019/10/19 08:27 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

宇宙探査艦オーヴィル第2シーズン第11話

こういったエピソードの方がオーヴィルは強い。第10話は極めてTNG的な筋立てで若干の独創性もあったものの、殻を破りきれなかった――目新しくはなかった。

※以下ネタバレ

翻って11話は「もし、350年前の女性に惚れたら?」というもの。余談ながら、オーヴィルの世界は25世紀だそうで、だとすると(科学水準はさておき、)350年分の進歩はしていないように見受けられる――メタ的な理由付けで現世に通底しなければならないフィクションであり、ある種のスタイルでもあるから、致し方なかろう。

2019年から350年前の暮らしぶりを見れば、それがどれだけ違うか想像に難くない。衣服に留まらず、話し言葉、常識、何もかもが即興で理解可能なほど等しくはならないだろう。25世紀からでも、やはり、かなりの差がなければならないはずだ。

さて、ホロデッキで作った人物に恋をしてしまうパターンは過去にも多く見られた。今回は実在した女性のシミュレートであるところが決定的な差として、微笑ましい色を添える。

作り物である場合、人は自分に都合のいいように状況を改変することができる。しかし、シミュレーションでは、あるパラメータを削ぐことは全体像を変えてしまうことに他ならない。

キャスリン・ジェインウェイはマイケル・サリヴァンを自分好みに作り替えて、楽しいひとときを過ごすパートナーに仕立て上げた。しかも、この試みは何らマイナス面を生まなかった(キャスリンを自己嫌悪に貶めたが)。
* VOY第131話「愛しのフェア・ヘブン」

ゴードン・マロイのローラの場合、改変は上手く行かない。彼女の男性経験が、ゴードンの好きなローラを形作っていたせいだ――実に人生の本質を突いていて上手い。

地中のタイムカプセルが発掘され、未来に影響を与えるという着想がとても面白い。モクランがタバコによってニコチン中毒になる反面教師ぶりは、現代の愛煙家に是非とも見せたくなる。

今回のゴードンは、TNG後半のジョーディの立ち位置にいるようだ。好人物にもかかわらず、恋愛経験が乏しくてモテない。ギークな視聴者の代理なのだろう。とはいえ、ゴードンはエピソード毎に多少、人格が揺らいでいるように思われる。奥手だったり、自信家だったり……

ところで、脚本家が空想の恋へ下す結論はどれも同じだ。曰く、空想は卒業しましょう。現実を受け止めて、“いつか”に備えておきなさい。救いは、そこに優しさが垣間見えること。

TNG 第54話「メンサー星人の罠」と第90話「ギャラクシー・チャイルド」はこの類いの先駆けで、負けず劣らず秀作だ。

“いつか”が無かった人はどうするんだ! I can't answer that.
[ 2019/10/14 12:50 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

MMD向けの揺れモノ(blender)

作り方: 図は暇なときに付けます

①ポリゴンで揺れる何か(ポニーテール、垂れたリボン、など)の形状を拵える

②①の形状に合わせて、ボーンを複数繋げて多関節の尻尾みたいなものを作る

③“何か”のポリゴンを、ボーンの関節を境目にして分け、ボーン毎にウェイト100%を割り当てる

④アドオン(※)の「ウェイトぼかし」をかける
 ※Blender-CM3D2-Converter

⑤綺麗にグラデーションのかかったウェイトの出来上がり!

凝ったものでなければ、だいたい、このやり方で済みます。

前髪などは、(MMDにおける物理処理では)ボーンの作り方にコツがあります。

そのコツとは――多関節にしてはだめ。

ボーン一本こっきりで充分です。ボーンが二本繋がったもの(関節一個)では、綺麗な揺れ方になりません。例えば、寧々さんの前髪は関節付きのボーンにしたせいで失敗してます(次に直さないと)。
[ 2019/10/14 08:15 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

キーボード

20日あまり前に購入した、標準配列でないエルゴノミックキーボードが、あまりにも馴染まなかった。なので、また新しいキーボードを購入するはめに……ブラインドタッチが出来ないと効率がだだ下がりな上、ストレスMAXなのだからやむを得ない。

これまでは一万円前後の品を考えていたが、いいものは高い。中途半端な品ばかり買っても、安物買いのなんとやら。今度は10年単位で保つだろうことも考えて、キーボードとしては最高峰のREALFORCEを購入した。一年あたり2,200円だと思えば……トホホ。

この文章もさっそくREALFORCEで打鍵している。打鍵感はパンタグラフともメンブレンともメカニカルとも違う、不思議な感じ。

ちなみに、MSのエルゴノミックキーボードはパンタグラフ方式と思われるが、どうにも入力が怪しくなるときがあった。キーの隅を押していたり、小指や爪の先で押していると、時々入力がカウントされないのだ(キーリピートの設定との兼ね合いもあることが分かってきたので、リピート間隔を最短にすれば、多少マシにすることができる)。

以前はFILCOのCherry茶軸を使っていた。押し込みが軽いことによる恩恵をあまり感じず、むしろ、ホームポジションに指を置いただけで一文字打ってしまったり、微妙な圧し加減で二回打ってしまうような誤入力に参っていた。

今回はAPC機能の付いた製品を選んだので、指を置いたくらいでは反応しない深さを設定することが出来る。で、試してみたところ、もっとも深い3mmよりも標準的な2.2mmで充分だったりした……トホホ。長く使って馴れたために、タッチそのものが矯正されてしまった結果だろう。

もっとも、まだ新品でキーの反発力が劣化していない状態だ。使い込んで緩くなったときにこそ、この機能が真価を発揮する……かもしれない。

ともあれ、これで、「左Shiftを押したはずなのに!」といったストレスフルな状態は解消された。ブラインドタッチでこれまでのように打鍵することができる――もうBack Spaceを押す度に手を止めて指先を確認しなくていい。

……最高じゃないか!
[ 2019/10/13 14:29 ] 自作PC | TB(-) | CM(0)

ゲームAIとは?

「AI*少女」が出てくる前に、このエントリー(↓)をオレは書いていたゾ!

■カスタムメイド3D2に欲しいもの(2017年5月16日)

参考資料(↓)がとても分かりやすくて詳しい。

21世紀に“洋ゲー”でゲームAIが遂げた驚異の進化史。その「敗戦」から日本のゲーム業界が再び立ち上がるには?【AI開発者・三宅陽一郎氏インタビュー】

今読んでも、もの凄く為になる。ゲームのAIってのはこういうことなんだね、ってわかるヨ。オススメ!
[ 2019/10/13 09:50 ] 美少女ゲーム | TB(-) | CM(0)

宇宙探査艦オーヴィル「ケイロン星」編

第2シーズン第8、9話は前後編で、人工生命体が住む惑星ケイロンに関するエピソードだった。

※以下ネタバレ

ケイロンは地球人類を抹殺することを計画し、オーヴィルに搭乗しているアイザックはその片棒を担ぐことになってしまう。

俺が思うに、このエピソードは弱い。AI(人工知能)は現在のトレンドで、その脅威論も決して古い話ではない。とはいえ、進化したAIが人類抹殺を図るのは、SFの、それもスタートレック的な骨子の、ストーリーとしてはいささか陳腐だろう。

VOYではEMHドクターの同胞が人類に虐げられているところまでは描写されたが、反乱は描かれなかった。「ブレードランナー2049」ではレプリカントのレジスタンスが人類に対して徹底抗戦を誓う場面があった。HBOの「ウエストワールド」では、ホストは人類を敵と見なすものの、最終的に共存を模索することで落着した。映画「メッセージ(原題Arrival)」では、遙かに進化した知的生命体が、劣る人類に介入することで、未来の問題を解決するという伏線が見られた。映画Star Trek: The Motion Pictureでは、ビジャーが進化するには人間との融合が必要だった。映画「インターステラー」では、仄めかしとして、未来の人類からの介入と、クーパーが娘マーフに情報を伝達する様子が「量子もつれ」に似た発想で描かれた。

人間も、決して無駄な存在ではなくて“使いよう”ということだ。それが人間中心主義な最後の砦でもある。

つまり、スーパーインテリジェンスならば、人類の完全抹殺だけを目的としないのではないか。映画「マトリックス」のように電池化したり、合理的な活用を図るだろう。ケイロンは感情がない設定だから、なおさらである。人類が有史以来奴隷制度を構築してきた事実を確認したからといって、支配を受けた者としての憎しみや復讐を露わにはしないだろう。

むしろ、ケイロンが人類を支配した方が銀河全体に都合がいい、そんな目標を持つのではないだろうか。また、ケイロンは、祭儀を理解しないほど文化水準が劣るわけではなかろう。抹殺した有機体種の遺骨を地下洞穴に放置しておくよりも、納骨堂や墓標を作るのではないだろうか。そして、残念な種族への哀悼を謳って、自分たちならもっと上手くやれる、と管理者としての素質を覗わせることだろう。

スタートレックを長年愛好してきたファンの一人として、俺ならこんなアイデアを思い浮かべる。オーヴィルには、良くも悪くも古臭いところがある。
[ 2019/10/12 02:04 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

アダルト商材の規約変更……

某エロゲーの公式サイトでDL版予約していたんだけど……

IllusionOnlineDL.jpg
※公式ページからのスクショ

これ↑と同じ内容のメールが来て予約が無効になってしまった(予約特典は当日くれるらしいけど)。こんなこと、あるんだね。

決済代行業者の規約変更って、かなり重要なことだと思うのだけれど、加盟店には事前に周知されないのかね? ゲーム発売予定の二週間前に告知じゃ、ちょっとタイミング的に悪手すぎよなァ。

オリンピック絡みの改正では?という話もチラホラ。

2023年追記:
いま思えば、これぞポリコレの走りでしたね。Fanzaが22年7月にマスターカードの決済を取りやめた例も同じでしょう。社会的・政治的な圧によって、アメリカのカード決済会社はエロに関与することを嫌うようになったのです。
[ 2019/10/12 00:20 ] ダウンロード販売 | TB(-) | CM(0)

実際にあった出来事のドラマ化

HBO制作の「CHERNOBYL」というドラマを視ている。チェルノブイリ原発事故を扱った映像作品だ。語り口は巧みで、その恐ろしい見かけに鷲摑みにされる――瓦礫(実は黒鉛)を触れた消防士の手が火ぶくれになり、現場に近づいただけで日焼けして皮膚は真っ赤。そこに居た者はしばらくすると嘔吐する。

重大な事態が起きていると察知できた者は登場人物のわずか数人で、ほとんどの者は何も知らず、また知らされることもない。消防士の妻の友人夫婦は赤子をあやしながら、呑気に建屋の火災を遠巻きに見物している。翌朝、生徒達は何も知らず、放射性降下物の中を登校する。

事故直後から、夜空にはチェレンコフ光の青白い明かりがサーチライトのように投射されるが、誰も異常に気が付かない。

体面を大事にする官僚は、炉心爆発を認めず、平然とロシア魂を鼓舞して隠蔽する。地域住民の避難が開始されたのは、事故が世界に知れ渡ることとなった後で、爆発から2日も経ってから。

「RBMK炉が壊れるわけがない」と現場責任者は部下の言葉を信じない。部下がその目で見てきて、炉心が無いと言っているにもかかわらず、「そんなはずはない。もう一度、見てこい」
*RBMK炉=黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉

いわば、原子炉の事故は誰の手にも余ることを知らしめる内容だ。知識の無い一介の大臣では当たり前、一国の首脳、当時のゴルバチョフ大統領ですら、中性子線の前には無力に等しい。核物理反応を制御する心構えは人類には――少なくとも劇中のロシア人には――無かったんだ、ということがわかる。

不安を煽るBGMをベールに、凝り固まった社会主義ロシアの威信が米国発ドラマでコケにされていく。ゲーム・オブ・スローンズでも描かないような、酷く柔軟性の乏しい最高幹部会議が国家ひいては地球の運命を左右する。ハリウッド映画で描かれるホワイトハウスだって、もっとマシだったろう。この場面はさすがにフィクションが過ぎるかもしれない。いくら社会主義のロシアだからといって、あれほど劣悪な決定機関なんてあるものだろうか。

かくあるべきを押しつける老害、否定する者を許さないワンマン社長、人命軽視のブラック企業……喩えると、こんな風。まるで、ガミラス星のデスラー総統とその取り巻きのようだった。

ドラマにおける救いは科学者だ。つき動かされている使命感には平伏する。それでも、彼らは知識から予見できているから、「(ここにいる者は)5年以内に死にます」。そして、露大統領に「一週間後には死ぬであろう3名を任命する許可を」

隠されたままのことが不快な情報となって、視聴者にまで吐き気を催させる。ことさら、日本では現在進行形で似たようなことが起きているから、不安を通り過ぎた先が暗闇では済まない。とにかく、取り返しが付かない、ということだ。以前の、何事も起きていなかった頃に戻すことは到底不可能だ。放射能除去装置でも取りに行けるのでない限り、起きてしまった史実を墓場まで持っていくことしかできない。そして、ツケはいずれ子供たちが払うことになる。

「20世紀末には、核分裂を使った火遊びをしているはずです」は、映画『スタートレックⅣ 故郷への長い道』でのMr.スポックの名セリフだが、この火遊びは実際、高く付いた。続くセリフで、さらに核融合炉への発達と転換があることが仄めかされている。一般に、核融合炉は核分裂炉に比べて安全でクリーンとされている。折しも、2020年に核融合の為の実験炉が稼働する見込みだ……ひょっとすると、それも止めておいた方がいいのかもしれない。文明の発達が必ずしも安定をもたらさないことは数々のSFで描かれている。スローライフ的トーンダウンは、ある種の流行で終わらせるべきものではなくて、むしろ歓迎するべき、必要なことだったりするのかもしれない。

とにかく、いくつか注意しながら視たい。

・ドラマのフィクショナルな部分はロシア政府の酷さを露呈する描き方だ。当時の世界的な記録からは、隠蔽を図ったかのような経緯として認識されている。それは事実だろう。しかし、内情は内部の者しか分かるまい。

・ある女性の科学者はフィクショナルな登場人物であり、実在しない。映画に登場するような、ステレオタイプの正しい人間として描かれていて、視聴者の心の拠り所になるも、極めて英雄的だ。制作側は、事態の沈静化に向けて努力した科学者たちの総体を、役割として当てはめるべく彼女を登場させたという。分かりやすさをドラマ的に優先したわけなのでヒストリカルではない。

・描こうとする雰囲気というものが確固たる脚色としてでてしまうので、全てを鵜呑みにするのは好ましくない。映像表現の避けて通れないところで、某かの色が付いてしまう。政治的な意図の強いものだとは思わない――製作者の真意を慮りたい――が、公平中立な立脚点については見る側が意識する必要はあるように思う。
[ 2019/10/11 05:02 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

そろそろ……

Yukar023.jpg

佳境に入って参りました。

造ってない形状は:もみあげのリボン、フードの紐、ブーツの革ベルト、だけです。

揺れボーンはだいたい目途が付きました。

ウェイトは、肩口、肘を調整しないといけません。

もみあげが揺れる内に背中に回ってしまうので、防ぐための上手い処理方法が求められます。

タイトスカートにも、中央部が両太股に引っ張られないための仕組みが必要です(できるだけ単純な方法で)。

関節を曲げた時に、ポリゴンの撓(たわ)みを防ぐ、ないしは好みの形状へと補正してくれる仕組みが欲しいところです。そういったものが無いと、水着姿のようなものは歪みの博覧会になってしまって公開できませんわ。

先人の発明に「MP2ボーン」というものがあることを知りましたが、いかんせん、複雑過ぎますね。可搬性やらメンテナンス性が高まるような方式にして頂くか、(導入を)半自動化してくれるミドルウェアが存在しない限りは、一介の趣味モデラーには荷が勝ちすぎます。
[ 2019/10/10 03:06 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

ニヤリ☆

Yukar022.jpg

ところで、エルゴノミック・キーボードは期待に反して駄目だった。まるで手に馴染まないし、左ShiftキーやB、Nキーの入力がきちんと決まらない。圧が平均化して伝わらないんだろうな。

ホームボタンとカーソルキーの配列に至っては、独自仕様且つ省スペースのせいで押し間違いばかり。ブラインドタッチで、指が覚えるための突起も空きスペースもない……青軸のメカニカルキーボードでも買い直すか。

MSのエルゴノミクスはマウスもよろしくない。握り混むと自然にクリックが入ってしまうくらい、マウスボタンの押し込みが軽過ぎる。blenderだと、微細な動きがこれまでのような指先だけでは行えず、右手のオペレーション自体がかなり変わらざるを得ない。電池の重さの為に、滑り具合や加速度が普通のマウスとかなり違うためもある。

マウスではなく、操縦桿で数ミリを動かしているような、そんな感じすらしてくる。ソシャゲーでポチポチを繰り返すには都合がいいものの、ラクガキができる域に達するには、修行し直さないと使い物にならない。

[ 2019/10/06 21:41 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

シェイプキー

Yukar021.jpg
[ 2019/10/05 07:34 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

MMD化テスト

Yukar020.jpg

キャラみん♪で一枚。
[ 2019/10/02 10:05 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)
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