一番ラクなのは:
①あらかじめ短冊を用意しておき、縦線のテクスチャを貼っておく
②短冊のポリゴンを頭頂部から毛先まで、形状を作りながら貼っていく
これなら、形状が歪んでいない限り、テクスチャには縦線が描かれているので、毛髪の流れに見える。α抜きだけすればいいような場合には最適だが、それ以外では今ひとつ。
今どき、こんな面倒くさいことをして形状を作るのはアホらしい。
逆もある:
①ポリゴンの四辺を指定し、UV空間で長方形にしてくれる機能を使う。
ソフトウェアにそうした機能が付随していなければできないし、複雑な形状から四辺を指定するのはけっこう手間である。
※blenderならば、
TexToolsにその機能がある。Rectifyボタンを押すと、任意の選択済みアイランドを四角形だけで構成されたアイランドに変換してくれる。ただし、三角ポリゴン(5辺を持った頂点)が含まれていると、少々込み入ったアイランドになってしまうため、短冊にできなくなる。
ポリゴンとして、頭髪を作ってしまった後なら、適応するテクスチャを描いた方が早い。ただ、どうやって、それらしく描くか?
※ソフトウェア的な回答としては、
Substance Painterというものが存在する。
steamでも購入可(1万6千円ほど、セール時1万円ほど、1年間のライセンス)。
Photoshopのカスタム・ブラシとパスを使う。一回のストロークで「熊手の跡」を残してくれるようなカスタム・ブラシを利用する。
パスで頭髪の流れを再現し、「パスの境界線を描く」機能を使えば、前述のカスタム・ブラシのストロークによって、並列に揃ったラインが出来上がる。
blender上の3Dペイント機能を使って、ハイライトのアタリをつけておく。必要なら、暗部もアタリをつける。Photoshop上でアタリを元にフィニッシュワークする。
概要としては以上。“hair drawing CG”などのキーワードでググれば、解説動画やブラシの情報を知ることができる。
西洋の技巧書を見れば分かるように、絵画作法は科学。だから単純に手順と概念を理解すれば、絵心がない人でも問題無く描ける。……技巧だけが観点であるのならば。