カスタムオーダーメイド3D2が前作より良くなったなぁと思う点を上げてみます。既に購入されて遊んでいる人には今更ですが。
- 全体的なボリュームが厚くなった
前作での、いわゆるエロゲーにありがちなアドベンチャーゲーム要素といえば、夜伽VIPくらいしかありませんでした。今作ではアイドルを目指すストーリーを軸に、施設運営が同時並行でプレイされます。施設の設置によりエキストラメイド(無料DLC)が増え、それにまつわるイベントがアンロックされていくという段取りで、なかなか飽きさせない工夫がみられます。従来の夜伽VIPも当然ありますし、お客さんの立場で体験できるGUESTモードも付きました。
- 夜伽が遊びやすくなった
「強く○○する」でゲージの減りを早くすることが出来ます。フィニッシュ時のセリフリアクションが以前よりは幾分自然になりました。「発情させる」コマンドにより、別のバリエーションをも見られます。前作では:フィニッシュのセリフはひとつだけ、何十回とコマンドを選択してゲージ消費をしなければならない、と、質より量でメイドをレベルアップさせていく傾向でしたので、フレンドリーに改善されていると言えるでしょう。
- 顔を細かくカスタマイズできるようになった
眉の上下位置、瞳のサイズと位置、前髪の長さ、といった調節機構が加えられて、メイドを好み通りに作りやすくなりました。
上とは逆に「これはちょっとどうだろう?」と感じる点もあげてみましょう。
- リズムゲーム
本格的というにはほど遠く、突き詰めて遊ぶにも浅い。VSモードの戦略性といったものもありません。真似をするのであれば、初音ミク系のDIVA路線ではなくてPS3版アイドルマスター路線のリズムゲームが相応しかったと思います。アイマス系であればリズムゲーム自体の難度をさほど上げることなく、VSモードの戦略性の楽しさが加味されるわけで、今作のアイドルを目指すアドベンチャー風イベントにもより合致したことでしょう。
- 基本三性格が前作にも出演している声優さんである
素晴らしい力量で演じ分けられてはいますが、どうやっても同一人物であることが判別できてしまいます(特にあえぎ声)。前作のメイドが移籍できるしくみも考慮すると、姉妹のようなメイドがカップル単位で出来てしまうのは賛成できかねます。
次に、シリーズからの変革されない部分を上げてみます。はたして次期バージョンで改善を見ることは叶うでしょうか?
- 相変わらずカスタマイズできないプロポーション
未だに拡張スライダーに頼らざるを得ない部分です。今作には、有志のプラグインで実現されてきた要素の多くが仕様として盛り込まれていました。となれば、できて然るべきだと思うのがボディのきめ細かいカスタマイズです。デフォルトのプロポーションはお世辞にもステキとは言えませんから。
- 相変わらずカスタマイズできない睫・鼻・クチ
某社コイカツに完全に水をあけられたと言える箇所でしょう。アニメ風キャラの場合、睫のバリエーションで作風の別を表すほど重要な部分です。また、鼻・クチの位置やサイズが変えられないことは顔面を造形する上での大きな制約です。
- 衣装のクオリティ
ボディのプロポーションに関連するのですが、不自然なウエスト位置が問題になります。さらに、脚を貫通させないスカートの作りのせいで、スカート類のほとんどが中世のフープ・スカートのシルエットなのです。また、依然として衣装の重ね着ができない場合が多く、上下の組み合わせを楽しめないこともあります。メイド服を除くと、デザインのパッとしない衣装が多く目に付きます。