先日、ローランド・エメリッヒ製作の映画『13F』を見返したのダ。早い話が、
「ザ・シムズ用のザ・シムズがもし存在したら?」
「そのシム人が僕たちのことを知ってしまったら?」
というオチなんだけれど。(この映画、実存主義のネタとしては大して面白くない、あらかじめお断りしておく)
ザ・シムズ4を遊ぶ僕なんかも、この映画みたいなことをしているのかもしれない。現実が面白くないので、ついつい分身たちにいい思いをさせようと考えてしまう。カワイイ女の子ばかり作ってハーレムを実現しちゃったりして……
凝ってくると、個性的な容貌のコをこしらえようと思っちゃう。そのうち、作品を他人に見せたくなる。はじめは自分の中だけで完結していたはずなのに……
ま、とにかく。ザ・シムズ4はこれまでのシリーズよりもアジア系の顔を作りやすい。その理由は、
1)分厚いまぶたのバリエーションが存在する、
2)直感的な操作性がかなりいいセンまでいっている、から。
分厚いまぶたは、つかってみると分かるけれども画期的。

↑僕が知っている人はみんなこんな感じ。
弥生8:縄文2の流れを汲む日本人には、パッチリ二重のまぶたを備えた人なんて少ない(一般に、南方縄文系の人が二重だとされている)。

↑ハーフちゃん。
西洋人をベースにしたザ・シムズでは、どんなに頑張ってもハーフかクォーターみたいな顔立ちがせいぜいで、それこそ「つぶらな瞳」を作るのは難しかった。
反対に残念なところは、
1)身長差を実現できないこと、
2)髪型がプロシージャルでないこと。
小柄なコに似つかわしい顔立ちをこしらえようとも、みな一様に首や腕が長い生き物になってしまう。
髪の毛で個性の一部を体現するには、ヘアスタイルのバリエーションが少なすぎる。垂れた前髪というデザインがそもそも乏しい。きっと、シム人特有の「ねんど髪の毛」に起因する仕様なんだろう。将来の拡張パックに期待だ。