Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

ショックトルーパーズ - NEOGEO Station

PCで遊ぶ新興のインディゲームにはさほど関心を惹かれなかったりするものの、PS3で遊べるレトロゲームとくれば、ものによってはスポットにリーチする。俯瞰してみると、毎月リリースされるインディゲームの中にはレトロテイストなゲーム性を持つものも少なくない。横スクロールや全方位シューティングはインディでも根強いジャンル。つまり、ガワを剥いてしまえばどっちを選んでも似たようなもの、ということだ。私の場合は、懐かしさが大きな動機になる。

こうした趣向でつまんでみたくなるのは、大作指向のゲームに飽きが来たり、「有野の挑戦」を楽しんで視聴したことの無意識な影響だったりするんだろう。それとも、steamのThe Great Gift Pile実績解除をきっかけに、普段やらないような条件のみをクリアする遊び方(パブロフ型条件付け)に慣らされてしまったのだろうか。ま、なんだかよくわからないが、いつもは見向きもしない大衆的旧態依然のコンソールゲームが遊んでみたい時というのがあるわけ。それが逆に新鮮でね。

NEOGEO Stationの半額セールで、家庭用に移植されたのは初という『ショックトルーパーズ』を購入して遊ぶ。Play Stationアーカイブの括りで販売されているレトロゲームたちにくらべると、NEOGEO Stationのものはアーケードの再現度がずっと高く、満足感も高い。その代わり、お値段がやや張るので、セール中の今が買いとなる。

『ショックトルーパーズ』は、誘拐された博士と孫(18歳、たぶん女子大生)を助けに特殊部隊バルカンチームが単独で敵地へ乗り込むという、荒唐無稽でゲームらしい背景の全方位シューティング。『怒 IKARI』の亜流みたいな印象。

米国大統領認証(原文ママ)の「デルタストーム作戦」として、アンダーソン大尉によって立案された敵基地へのルートは3種類。特殊部隊へ指名された傭兵キャラ(自機)は8人。3種類と8人でリプレイ性が高い。8人も居る割には差別化がイマイチと言われているようで、これは3人を切り替えて遊ぶ「チームバトルモード」に起因する。

例えば、ミルキーという金髪のおねーちゃんが、頼りなさそうな声で「わたしに任せといて!」とか喋るのが微笑ましい、そういうレベルの楽しみを8通り用意してくれているのだ。スタローンの「ランボー」クリソツなリオなどは、意味の分かる言葉を喋らないし、怪しい太っちょのマルは「おなかすいたぁ~」と持参のおにぎりで腹ごしらえばかりしている。性能云々の前に、まず、このキャラゲーっぽいアプローチを楽しむべきであろう。

傭兵の8人目に、他とは異色のビッグ・ママがいる。筋肉質でとうのたった女性兵士でおっぱいもでかい。ずばり、闘うオカンだ。ビッグ・ママは攻防優れる自機であり、このゲームの影の主役だと囁かれている…。

このママさんとEASY難易度の組み合わせなら、ヘタレな私でも6面まで行けた。…クリアはしてないが。目指すは巨大テロ組織ブラッディスコーピオンとその秘密基地。拉致されたセシリア・ダイアモンドとジョージ・ダイアモンド博士を救い出すことは出来るのか…。敵の湧く位置さえ正確に覚えられれば、4コイン内でのクリアも夢ではないかもしれん。

続篇の第二弾は『ショックトルーパーズ 2ndスカッド』だそうで、こっちも面白そう。巨乳女兵士の伝説はエンジェルに継がれている。彼女の設定年齢は30代だという。NEOGEO Stationに来てくれるのはいつだろうか。

この手の見下ろし型シューティングで、弾を撃つ方向と移動方向とを別々にできる仕様だと、普通の格ゲー・スティックではちと不足気味。ボタンホールドで射撃方向が固定できるTipsは知っている(念のため)。ハット部分が8方向にダイヤルできるやつが欲しい。そうすれば位置を動かずに射撃方向を正確に変更できるので、うっかり敵弾に当たるというミスが少なくなるはずだ。

またぞろ自作スティックに組み込んでやればいいんじゃね?、と、三和電子やセイミツ工業のパーツリストを見てみたものの、そういうの(ループレバー)はもう扱っていないんだな…ざんねん。おぉ、自作している人がいるわ。金属加工の為の工具が完備されているなら、なんとかなりそうだが…。
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[ 2011/12/30 12:48 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

100メガショック! - NEOGEO Station

steamは既に持っていたり値引率が渋めだったりと、食指がこれ以上動かない。個人的にPlayStationStoreのNEOGEO Stationがアタリだった。というのは、コレクションのNEOGEOカセットはおそらくまだ動くだろうが、もうそろそろ繋げる環境が無くなる(というよりも、HDの恩恵を受けられないままだ)。PS3版であれば、オンライン対戦可能という点からも購買意欲をそそられる。2012年1月16日まで半額セール中で、ちょうど買いたくなってしまう。

何でこういったものが今頃欲しいかというと、いい歳の中年になった上でのゲーム勘といったもので、当時どんな程度のものを遊んでいたのか(遊ばされていたのか)を、もう一度検証してみたいから(当時でも、いい大人ではあったのだけど)。当時よりマシな格ゲースティックで、当時より上手くなれるか試したいというのもある。ハズカシながら、それはそれはド下手なので、まともに相手が出来るような腕前では決してないのだが、下手ゆえにこのジャンルの「キャラクターを主導的に用いた」ゲームに惹かれてしまうのダ。

KOF95を買ってみたゾ。HD画面の中でウィンドウのようにゲーム画面が収まっている。ドットがボケボケより、この方がいいかもしれない。ネオジオ公式ページでは当時のゲーメスト誌面を用いて解説に充てていたりと、なんというか懐かしい。

ラインナップにある『メタルスラッグ2』なんかは当時好んでプレイしたクチではないが、某課長の「たまに行くならこんな駄菓子屋さん」やらを見てると定番であるからして、不思議とプレイしたくなってくるる。

真サムスピが来ないかなぁ~と思うのだが。

同じ懐かしみからカプコンの『ヴァンパイア セイヴァー EXエディション』も(正価で!)買ってみたけれども、こちらはNEOGEO StationのPS3対応部分の作り込み(かゆいところに手の届くユーザーインターフェース)を見てしまった後では見劣りする。初代プレステ用の移植まんまの見た目で、PS3版化するにあたって追加されたものは無いようだった。ネオジオに比べれば、容量は桁違いに大きいのだが…。

ネオジオというとProject EGGにてWindows向けに配信されているのを今頃知ったが、NEOGEO Station版のようなオンライン対戦は謳われていないので、格闘ゲームとしての充実度は低そうだ。いやまぁ私がそこまでこだわってプレイするのかというのはまた別の話で…。

なお、Project EGGは月額課金に加えてダウンロード購入の金額が要るそうなのでご注意。「ワンコイン」でも実質倍額。
[ 2011/12/29 07:23 ] 格闘ゲーム | TB(0) | CM(2)

発表!! 私的2011年のベスト3ゲーム

第一位
Bulletstorm

第二位
Portal 2

第三位
L.A. Noire

第四位
Dead Space 2
The Elder Scroll V: Skyrim


スタイリッシュでカジュアル、アーケードライクなシューターのBulletstormが一位を獲得しました! いやぁ~点を付けた自分でも意外でした。楽しさと独自性が高く評価されたのが勝因です。

Portal 2は惜しくも次点でした。続篇であることが点を減らした原因です。L.A. Noireも技術の高さが評価されたものの、プレイを続けさせる求心力がやや欠けていたのが敗因でした。

四位が、実は気分的に一、二位を与えたいタイトルとなっています。ただし、目新しさはさほど無かったというのが点を下げた主な原因です。

今回の評価得点制度について:

新奇であるほど点が入ります。主観的評価なので、冗長なボリュームも減点対象としています。ボリュームが充実していて、長く且つ楽しく遊べるゲームはどうなるかというと…、点が減ります。これはどうしてかといえば、「購入者のゲームに使いうる有限な時間の中で、そのゲームは良い面を的確に表現するように出来ているか」が眼目だからです。やり込まないと面白くならないという作品は論外で損をする結果となっているわけです。同様に、序盤でプレイヤー(…私のことですね)を引き込めない作りの作品も損をする評点となっています。この場合、「ま~だプレイ途中だよ度」が4や5で「とにかく楽しかった度」が1か2のものが該当します。「遊んだ意義を感じた度」の評点も合わせると、そのゲームを私がどう扱っているかが判明します(3より低いものは、めでたく駄ゲーの仲間入りということです)。

ユーザーに優しいこれからのゲーム製作のあるべき姿を踏まえるとこの採点方法はあながち悪くないと考えます。なお、採点から「ボリュームが充実しており、長く且つ楽しく遊べるゲーム」を探すことも可能です。この場合は「とにかく楽しかった度」が4か5で、「ま~だプレイ途中だよ度」が1より上のゲームがそうです。繰り返しますが、主観的評価ですので、これを読んで頂いた貴方がプレイしてこの通りに感じることは保証しておりません(笑


得票成績:

11点
 Bulletstorm
10点
 Portal 2
9点
 L.A. Noire
7点
 Dead Space 2
 The Elder Scroll V: Skyrim
4点
 Alice Madness Returns
 Batman Arkham City
1点
 Faery - Legends of Avalon
0点
 Duke Nukem Forever
-1点
 Hunted: The Demon's Forge
-3点
 Crysis 2
 Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012
-4点
 Dragon Age 2
 Test Drive Unlimited 2
-6点
 Witcher 2: The Assassins Of Kings
-7点
 Dungeons and Dragons: Daggerdale
-9点
 The Sims Medieval
[ 2011/12/26 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

評価(発売日順) - 私的今年のベスト3ゲーム

今年はこんなゲームで始まって、あんなゲームで終わるのか…

10月
Batman Arkham City ― Oct 18

 順当に前作を踏襲して舞台と登場人物を水増ししてきた。にもかかわらず、物語進行はリニアなので、オープンワールドゆえの利点と噛み合わないところが少々イライラする。本編終了後にやり残したサイドミッションを遊んでいくだけでもかなりのボリューム。キャットウーマンまで動かせて得した気分。ハーレー・クインちゃんやポイズン・アイビーともっと絡みたかったなぁ。

 とにかく楽しかった度4
 遊んだ意義を感じた度3
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度3
 ものすごくガッカリ度2
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度1

11月
The Elder Scroll V: Skyrim ― Nov 11

 質の高いごっこ遊びができる砂場。自分が主体的に物語世界の主になれることは最高の魅力。序盤はきつく、後になるほど温いバランスは少々問題だが、いずれたくさん登場するであろうMODが必ずや希望を叶えてくれることだろう。この世界で時間を費やすことが惜しくないくらい、長くまったり遊べるタイトルだ。ちなみに、ジャンルは違えど、ザ・シムズにもそういう面がある。
 大作RPGのPCダウンロード日本語版がsteamでリリースされるという快挙も成し遂げた。世界同時発売から遅れをとったことだけは非常に悔やまれる(英語版のみ先行発売で問題なかったのではないか)。

 とにかく楽しかった度5
 遊んだ意義を感じた度3
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度2
 ものすごくガッカリ度1
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度1
[ 2011/12/25 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

おま国で有名なD2DがGameFly傘下に入るんだと

GameFlyに売却されてもD2Dとして運営されてきたけれど、とうとう消えちゃうらしい。

お知らせによると、来年初頭にD2DのアカウントはGameFlyで利用可能になるとのこと。購入履歴などD2Dでのアカウント情報はGameFlyへ移行され、ユーザーはパスワードをリセットする程度の手間だけ。既にGameFlyのアカウントを持っている場合は統合される見通し。

移転に伴い、(可能な限り移行される予定とはしつつも、)もしお気に入りのゲームタイトルがあるなら、D2Dがある今のうちにダウンロードしておくよう推奨されている。一方、D2Dで販売されていたPrima Guideのような非ゲーム商品は移行後には入手できなくなってしまうので、ダウンロードしておくようにとのこと。

おま国の扱いはどうなるのか? 気になるネ。少なくとも、国別販売規制を伺わせる但し書きはGameFlyには無いようだ。Mass Effect 2辺りをカートに突っ込んでみると、アカウントが無いのでサインイン直前までしか試せないが、特に何の変哲もなくカートに収まっている。とはいえ、この仕様はD2Dでも同じだった。どうなのかはわからずじまい。アカウントを作って試される猛者に託すとしよう。いずれ移行されることが分かっているのでは、わざわざ作ったところで無意味だし…。PC版に限っては、特にクリスマスセールのようなものは催していないようだし…(コンソールはあるんだけど)。

RPGのラインナップを見渡してみると… Drakensang: The Dark Eyeが、どこかで見かけたのと似たシステムのメンバーシップに無料で振る舞われていた。珍しいところでは、あのVeneticaがダウンロード販売されている。
[ 2011/12/24 02:12 ] ダウンロード販売 | TB(0) | CM(0)

評価(発売日順) - 私的今年のベスト3ゲーム

今年はこんなゲームで始まって、あんなゲームで終わるのか…

6月
Alice Madness Returns ― Jun 14

 ストーリーテリングが下手。この一言に尽きる。アリスが不思議の国へ行って何かを成して一旦現実へと戻ってきたとき(この繰り返しで進行する)、何がどう変わったのかがまるで伝わってこない。わざとカルト的な作品にしたかったのだとしても、結果から言えば出来損ないで終わっている。アリスの体験を時系列に順序立てて推理したがる輩がごまんと居るわけじゃない。American McGee氏は作家性の出し方を間違えている。まず「売れるゲーム」として考えるべきでもあった。
 アリス(=プレイヤー)の行動とは別立てで明らかになる「記憶」のムービーまで用意されていながら、プレイヤーに課せられるプレイと物語の進展は乖離するばかり。プレイヤーがやらされていることと言えば、3Dマリオじみたアクションばかりで、いささかマンネリ気味。プレイヤーが行う事柄とアリスが紐解いていく事柄がマッチした方が充実度が高かったろう(つまり前作のように)。

 とにかく楽しかった度4
 遊んだ意義を感じた度3
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度1
 ものすごくガッカリ度2
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度3

Duke Nukem Forever ― Jun 14

 おま国の代表選手(だった)。パッチが出てから遊んだが、4種ある武器を1発で選べない。プレイ・エクスペリエンスは平凡。Dukeらしさは減退。これではさもありなん。

 とにかく楽しかった度3
 遊んだ意義を感じた度5
 他はどうあれ、独自性高いね度1
 ま~だプレイ途中だよ度1
 ものすごくガッカリ度3
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度5

Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012 ― Jun 15

 不要カードをデッキから取り除けるようになった点は素直に喜びたい。デッキを再構築させてくれればいいのだが、それは大人の事情ってやつだろう。アナログゲームの販促キットの性格が強い。
 インターフェースのオプション設定が減ってしまった。ゆえにPC版は前作の方が使い勝手が良かったように思う。相手(CPU)の手番における待ち時間が省略できなくなり、ソロプレイ専門の私は掛かる時間がなんだか無駄なような気がしてプレイしなくなった。

 とにかく楽しかった度2
 遊んだ意義を感じた度1
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度5
 ものすごくガッカリ度2
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度2
[ 2011/12/24 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

ここがスゴい(1) - Star Trek: Fleet Captains

カードの効能がマルチプル

デッキ構築ゲームとしてみた場合、一枚のコマンドカードに複数の効能が収まっているところが秀逸。役割は、戦闘、オプス、乗員と3種類が存在する。手札の枚数を低く抑えつつも、多彩な可能性を作り出すことに成功している。(デッキは40枚。一度に手札が4枚。乗員カードの含有率は40枚中8~12枚)

戦闘とオプスは相反する関係(オプスカードは戦闘中には使えない)。乗員カードはそれらの複合。



乗員を乗船させていれば、船ユニットには恒常的なボーナスが付く。乗員は通常の戦闘カードやオプスカードとしても使える(ただし、直後にディスカードされ、恒常的なボーナスは帳消し)。更に、何らかの判定(テストと呼ぶ)を行った時の、文字通りの切り札としても使える(やはりディスカードされる)。これは「コマンドカードはテストあたり1枚」の原則における例外で、プレイヤー同士の駆け引きを熱くする。なぜなら、結果が不足するとき、「最後に足せるカード」だからである。

ターン中の行動順が規定されない

ウォーゲームとしてみた場合、「必ず移動後に戦闘」といった定まった順序が一切無い。このことは多彩な策略を立てる上で非常によく機能する。また、カードがランダムな物事を頻繁に生じさせても、プレイヤーは行動の順序が縛られていないおかげで、その変化に柔軟に対応できる。

その副作用として、どのタイミングで何を行っていいのか/いけないのかが、やや明瞭でない。ルールブックの説明も曖昧であり、FAQは必読。一旦慣れてしまえば、このルールが素晴らしく効率的で生産的だとわかって頂けるはず。

VASSALでの問題点 - Star Trek: Fleet Captains

Cloakトークンの透明性

どのCloakトークンがCloak 1(実体)またはEchoであるかを、実物のトークンのように裏返しで表せない。ではプレイヤー任せでチートし放題なのか? というと、そんなことはないみたい。

トークンを重ねる技が使える。

Cloak 1などの数字付きトークンの上にCloak(数字無し)トークンを重ね、矩形選択して二枚を同時に移動/配置する。これが実体のある方。

実体の無い方は、Echoトークンの上にCloak(数字無し)トークンを重ね、矩形選択して二枚を同時に移動/配置する。複数選択状態での選択解除はCtrlクリック。

これで上手くいく…と思ったのだが、ログを参照すると、

* Hanabusa (Player1) moves Klingon Echo from 0604 to 0703
* Hanabusa (Player1) moves Klingon Cloak from 0604 to 0703

のようにしっかり表示されててバレバレ。あちゃ~。どうしよ?

追記:12月29日付でモジュールが更新されて、クロークトークンがFlipできるようになっていました。

評価(発売日順) - 私的今年のベスト3ゲーム

今年はこんなゲームで始まって、あんなゲームで終わるのか…

Witcher 2: The Assassins of Kings ― May 17

 ストーリードリヴンの上手くない手本を見てしまったような気がしてならない。前作の方がプレイヤーの主体性が高く、面白かった。
 後述のAlice Madness Returnsと、共通点を感じるストーリーテリングの手法を用いており、どういうわけか失敗気味なところまで揃って似ていて興味深い。物語に対してプレイヤーが介入できる深さもAlice同様いまひとつ。物語の成立と、プレイヤーが細切れに任されて解決するパートとの噛み合いが甚だ宜しくない。
 システム面、ユーザーインターフェースの酷さはある意味、想像以上だった。機会があれば続きをプレイして、印象が良い方へ変わることを願っている(が…その機会があるかどうかは微妙。なぜなら駄ゲーをプレイしなくていい自由があるからだ)。

 とにかく楽しかった度2
 遊んだ意義を感じた度1
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度4
 ものすごくガッカリ度4
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度4

Dungeons and Dragons: Daggerdale ― May 24

 Dungeons and Dragons(しかも4th Edition)の名を冠するがゆえに確かめねばならなかったが…。犠牲者数も大きかろうという駄作か。全ての要素に魅力が乏しいと言っても過言ではない。

 とにかく楽しかった度1
 遊んだ意義を感じた度1
 他はどうあれ、独自性高いね度1
 ま~だプレイ途中だよ度5
 ものすごくガッカリ度5
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度NA

Hunted: The Demon's Forge ― May 31

 Co-operativeプレイ採用のリニア展開、特に目立った要素無し、凡作以下。もっとも、期待はしていない。
 エラーラちゃんがよく出来ている。筋肉質+巨乳+ボンデージのあのプロポーションはあり得ないし、ちょっとヘンなところがあるけれども。ポリゴンは主要キャラクター3人以外は手抜き感アリアリ。床の「落ち葉だらけ」「髑髏だらけ」が今どきテクスチャ一枚こっきりの表現とはいかがなものか。
 暗いダンジョンばかりなのも頂けない。ハイダイナミックレンジのご時世に真っ暗とはいかがなものか。

 とにかく楽しかった度3
 遊んだ意義を感じた度1
 他はどうあれ、独自性高いね度1
 ま~だプレイ途中だよ度3
 ものすごくガッカリ度3
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度NA
[ 2011/12/23 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

SkyUI

Hooray! A Skyrim UI Mod: SkyUI | Rock, Paper, Shotgunで紹介されていたので試してみた。クリックで拡大。


Skyrim英語版v1.3.10+日本語表示に必要なファイル類を上書き+v1.3.10用のSKSEという構成で試した。

こいつは超便利だぜい! スクロールせずにリストが俯瞰できる。重量や金額でソートまで出来て、おまけにフィルターまで付加する優れもの(残念ながら、FollowerやLootのインベントリーは従来のままだった)。PC版のユーザーインターフェースのあるべき姿はこうだろう! 

前述の記事に書かれているように、SkyUIにはSKSEが必要。Nexus Mod Managerは必須ではない(手動でインストールできる)。

なお、SkyUIに含まれるfontconfig.txtは、有志作の『日本語用Fontコンバージョン(※)』と被る。したがって、手動で修正する必要がある。もう既に誰かが書いてるかもしれないが、とりあえず載せておこう。
※正式名は知らないが、オリジナルの冴えない日本語ゴチックを雰囲気のあるFontに変更する代物。この方が詳しく紹介している

SkyUIに含まれるfontconfig.txtの
map "$ListFont" = "Futura Condensed" Normal
の1行だけを日本語用fontconfig.txtに追加してやればいい。追加する行数は4行目(“map ~”で始まる一番最初の行)。

このままでは英語用なので、日本語用にしたいならば、Font指定を件のコンバージョンで用いられている日本語Fontにする。
map "$ListFont" = "Skyrim_n" Normal
[ 2011/12/22 06:22 ] RPG | TB(0) | CM(0)

steam gift

22日現在の成果:



“Half-Life 2”と“Serious Sam HD: The First Encounter”は以前からある「購入品が被った場合の余り」。

石炭2個だが、抽選はほぼ当たらないしなぁ~。“-25%idSoftware”でQuake 4でも買うか(1月2日以降に)。“-25%Valve”が一番困る。もう買えるモノが無いわけで…。



そんな中で珍しく“Witcher Enhanced Edition”が当たったけど…もちろん既に持っている(Retailパッケージ+Upgradeで)。

交換しようと言ったところで、なんだかみんな似たり寄ったりになりそうだ。「steam童貞の方にプレゼント」が妥当かもしれない。「steam処女」の方がもしいるなら、おじさん喜んであげちゃうんだけど。
[ 2011/12/22 04:11 ] ダウンロード販売 | TB(0) | CM(0)

評価(発売日順) - 私的今年のベスト3ゲーム

今年はこんなゲームで始まって、あんなゲームで終わるのか…

3月
Dragon Age 2 ― Mar 8

 なんと、想像の斜め上を行っていた。RPGっぽさが薄まった割には、成功せずにひたすら損をしているという、Mass Effect 2とは正反対の失敗作。同じタイトル名を継いでこうも変容した例は珍しい(昨今、こうした迷走ぶりは珍しくもないようだ)。見た目通りのアクション仕立てになってしまって、どういうわけだか、プレイがはかどっていない。もっとも前作もほったらかしだが。

 とにかく楽しかった度2
 遊んだ意義を感じた度2
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度4
 ものすごくガッカリ度3
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度4

Crysis 2 ― Mar 22

 広大なロケーションを好き勝手に走り抜けて目的地へ行けば良かった前作とはうって変わって、狭い都会をブロック毎にクリアしていく凡庸なリニア形式になってしまった。もともとこの手の戦闘システムは好きではなくて、スニークアクションにはどうにも面白みを覚えなかった。CryEngine 3の無料開発キット公開にこそ意義を感じる。ゲームはおまけだ。

 とにかく楽しかった度1
 遊んだ意義を感じた度2
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度4
 ものすごくガッカリ度2
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度3

The Sims Medieval ― Mar 22

 「シムズを中世で遊べる!」この期待を壮大に裏切ってくれた罪は重い。作り手よりも遊び手の方がシムズの根源的な楽しさを知っているということが、またもや証明された一品。どうしてそうしたいのか不思議だが、開発者は躍起になって指示まみれのシムズを作りたがる。しかし、プレイヤーは束縛されることが大嫌い。それはシムズじゃないからだ。

 とにかく楽しかった度1
 遊んだ意義を感じた度1
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度5
 ものすごくガッカリ度4
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度5
[ 2011/12/22 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

Psychonauts実績解除法 - steam Holiday Sale 2011

Christmas Shopping: Buy an item from the Camp Store on Christmas.

※この実績解除に先立って、OSの日付を24日か25日に変更しておくこと。

Psychonautsを起動。本編が始まって主人公が動かせるようになったら、ピンク色のパーティクルが噴出している地面の真上に立ち、「使う」(デフォルトではFキー)。

この画像は真上に立った状態ではないのでご注意。

こうして採取できるのがArrowheadと呼ばれる通貨。最安のアイテムが10個分なので10個集める。

Main Lodgeのお店に行く。


一番安いPSI Coreを購入。



Holiday Dinner: Cook and consume two different kinds of roast in one sitting.

ちょっと時間はかかるが、PyrokinesisというPSIパワーを獲得するまで本編を進めなければならない(条件を満たしておけば、PSI Blastの次に学ぶことが出来る)。


小鳥に向かってPyrokinesisを使う。


燃えて出現したローストを「使う」(デフォルトではFキー)で獲得。

この画像は右下に出る獲得時のもの。

種類違いで2つ燃やす必要がある。例の場合では小鳥を燃やしたので、他にリスなど。リスはちょこまかと動いてじっとしてくれないので意外と難しい。カモメも燃えるが羽根しか残らないので不可。

Psychonautsは面白い作品なので、久しぶりに実績解除目的でリプレイしてみた。序盤がちょっと長すぎるかな。コンソールのセオリーで出来ているアクションゲームなので、ヘタレにはちと辛い部分もある。でも、やり込むとヘンテコリンな造形のキャラクター達が愛おしくなってくるのダ(Liliなんかツンデレで可愛いぞ)。

このゲームの固定されている難易度は、アクションものが得意な人なら、それほど厳しいものではないだろう。途中までは、かくいう私でも行ける。ところが、お仕舞いのサーカスのステージだけはやたらとシビア。時間制限がきつくて私はとうとうクリアを諦めた。

操作はXbox360コントローラ(またはゲームパッド)を使えば、カメラ視点と主人公の移動方向を各スティックで操作でき、キーボードよりプレイしやすい。その代わり、PSIパワーの選択が一度にひとつと面倒で、一度に3つまで登録できるキーボードの方がお得。
[ 2011/12/21 06:43 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

評価(発売日順) - 私的今年のベスト3ゲーム

今年はこんなゲームで始まって、あんなゲームで終わるのか…

1月
Dead Space 2 ― Jan 25

 アイザックはあの後どうなったのか? 興味を引き留めつつ、物語世界も肥大化。よく似た映画Alienフランチャイズと比較して、将来、どちらが秀逸な展開だったと回顧することになるんだろう。
 数量でガッとやってくるネクロモーフが前作よりズルイ。もともと二周目向けのバランスに感じる。どちらかと言えば、前作の方が気に入っているかも。

 とにかく楽しかった度5
 遊んだ意義を感じた度3
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度1
 ものすごくガッカリ度1
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度2

2月
Test Drive Unlimited 2 ― Feb 8

 ライセンス取得が面倒で、せっかくの楽しみがスポイルされている。サブミッションも類型すぎて面白味に欠ける。
 視点の高さがやや足りないと感じること、コース先の見通しが悪い場面が多いこと、なんだか曲がりにくいステアリング設定、物理エンジン採用の車の挙動が妙に不自然なこと、などなど残念な箇所が随分多い。島を走る車達をMMO仕立てにするのは悪くないアイデアだったのだが、Burnout Paradiseの方が上手くまとめてしまった。

 とにかく楽しかった度2
 遊んだ意義を感じた度2
 他はどうあれ、独自性高いね度3
 ま~だプレイ途中だよ度4
 ものすごくガッカリ度3
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度4

Bulletstorm ― Feb 22

 弾の当て方で点数が変わるのは、Dark Messiah of Might and Magicを彷彿とさせ、面白い試み。アーケードライクなノリも(最初は半信半疑だったが)このタイトルにはマッチしている。タイムアタック形式で楽しめるEchoモードもありがたかった。

 とにかく楽しかった度5
 遊んだ意義を感じた度3
 他はどうあれ、独自性高いね度5
 ま~だプレイ途中だよ度1
 ものすごくガッカリ度1
 (続篇の癖に)駄目だろコレ度NA
[ 2011/12/21 00:00 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

私的今年のベスト3ゲーム

以下のファクターで審査。もちろん主観バリバリで。異論は受け付けない。

点数の説明:

 とにかく楽しかった度
  5満足
  3ふつう
  1つまらない

 遊んだ意義を感じた度
  5歴史的
  3一般的
  1時間の無駄

 他はどうあれ、独自性高いね度
  5これは初めてに近い!
  3一定の持ち味だね
  1寄せ集め?

 ま~だプレイ途中だよ度
  5ほとんど手つかずなんだ、ゴメン
  3たぶん半分は終わったんじゃないかな
  1ほとんどプレイしたよ!

 ものすごくガッカリ度
  5まるで期待とは裏腹じゃないか!
  3ちょっと残念
  1ほとんどガッカリしてない

 (続篇の癖に)駄目だろコレ度
  5救いようもなくダメで~す
  3もう少しなんとかならんのか
  1駄目な箇所はほとんどない

前半3つがプラス扱い、後半3つがマイナス扱い。「ま~だプレイ途中だよ度」はそんなにプレイしたくなる魅力がなかったから、という意味合いもあるので。

エントリー(アルファベット順)― 北米版発売日
Alice Madness Returns ― Jun 14
Batman Arkham City ― Oct 18
Bulletstorm ― Feb 22
Crysis 2 ― Mar 22
Dead Space 2 ― Jan 25
Dragon Age 2 ― Mar 8
Duke Nukem Forever ― Jun 14
Dungeons and Dragons: Daggerdale ― May 24
Faery - Legends of Avalon ― May 6
Hunted: The Demon's Forge ― May 31
L.A. Noire ― May 17
Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012 ― Jun 15
Portal 2 ― Apr 19
The Sims Medieval ― Mar 22
The Elder Scroll V: Skyrim ― Nov 11
Test Drive Unlimited 2 ― Feb 8
Witcher 2: The Assassins Of Kings ― May 17
[ 2011/12/20 02:49 ] ベストゲーム | TB(0) | CM(0)

日本語化DATご利用時の注意 - steam版Guardians of G

Flexscanさんからご報告頂いたところによりますと、

>  先日、Steam版にパッチがあたって仕様が変わったようです。
> Steamの言語設定を日本語にしていると、ゲームが起動しません。
> MASTERTEXTFILE_ENGLISH.DATをコピーして
> MASTERTEXTFILE_JAPANESE.DATにリネームすると動きました。

ということですので、steamの言語設定が日本語になっている方はご注意下さい。

MASTERTEXTFILE_ENGLISH.DATのオリジナル(英語)は以前と同一ですので、日本語化DATは現在公開中の最新版でそのまま利用できます。

補足
加えて、CREDITSTEXTFILE_ENGLISH.DATをコピーして、CREDITSTEXTFILE_JAPANESE.DATにリネームしてください。
要するに“*TEXTFILE_JAPANESE.DAT”が、オリジナル言語同様に一揃い必要です。

私が試した限りではsteamの言語設定(Interfaceタブ)とは無関係のように見えます。私のOSはWindows 7で、steamはいつも言語設定を英語にしています。いずれにせよ、何らかを参照してLocaleを見ているのは確かでしょう。

Show Unit Movement Animations(ユニット移動のアニメーションをON)はv1.1の時に既にありましたよ>Flexscanさん
[ 2011/12/19 02:18 ] アナログゲーム | TB(0) | CM(0)

VASSAL - Star Trek: Fleet Captains

Hirotmanさんに教えて頂いたことのまとめ

・VASSAL用のモジュールでFleet Captainsがある。
・VASSALはアナログボードゲームをオンライン対戦する為のツールで、駒や盤をネット(P2Pまたは専用サーバー)を介してシンクロしてくれる。
・ただし、ルールの面倒までは見ないので、その辺りはプレイヤーが手動で行う(駒を動かす、カードをめくる、禁止事項を守る、等)。なお、カードのシャッフルやダイスロールは自動化されていた。

インストールの仕方
 1.最新版のJAVAランタイムをインストール。
 2.VASSALをインストール。
 3.モジュールをダウンロードして\VASSAL\modules等にコピー。
 4.VASSALを起動。

  (Windows 7では、VASSAL.exeを管理者として実行した方がよいかもしれない
  なお、XPもしくはノートPCでは、(後者はおそらくグラフィックカードの性能に起因して)“Maximum Heap Size Too Large”や“Out of Memory”というダイアログが出るかもしれない(その場合、不具合で盤面やDocksウィンドウの背景画像が表示されない)。

 5.File→Openで先ほどのmodulesを選択。
 6.ダイアログが出るので、名前とパスワードを設定(オフラインで可)。
 7.Wizardが開始しているなら、“Show Wizard at startup?”のチェックを外し、一旦VASSALを終了。
  (Wizardからだと上手く起動しないようだ

 8.VASSALを起動。File→Openで先ほどのmodulesを選択。
  モジュール上でFile→New Gameを選択。プルダウンからプレイヤー1かプレイヤー2を選ぶ。

 9.アナログゲームとほぼ同じ盤面が表示されるので、ゲームのセットアップから開始できる。
 10.アイコン付のメニューを見て回れば、ゲーム所持者なら、何をすればいいか分かるはず(試行錯誤すればすぐにも習得できる)。

VASSALによるPlay by e-mailの手引き
このホームページにより、記録したlogを相手に送ればよいらしいことが分かる。
http://dsssm.yukihotaru.com/mailvs.htm

自分で試してみると、受け取ったログの再生は行えるが、二人目のプレイヤーとして参加できない。ログインネームが同一である為(同一PCの為)だろうか?

Fleet Captainsが厳格に2プレイヤー制を必要とする理由は:

 1.手札が相手に筒抜けではマズイ
 2.VASSAL上で各陣営につき手札置き場のWindowがひとつきり(当たり前)

 …だから。

この辺を解消しないと実稼働は難しい(ソロプレイだけなら端から支障ない)。

実験
Windows XP Mode - Windows Vertual PCで仮想的に別PCを仕立てて試した。

File→Load Gameし、相手から送られたログファイルを開くと、Player1以外を選択することが出来る(このPCは第2プレイヤー)。
再生ボタンを押していくと、相手の手が順番に再生されることを確認。

Player1の手札Windowが出るボタンはグレーアウトしているので押せない(見ることはできない)。

Play by e-mailの環境が整った!! 
凄い時代だ…。アナログボードゲームがPC上でシミュレートできるとは。(そういえば、以前に件の記事を読んだ記憶があるけれども、まさかFleet Captainsが遊べちゃうとは思わなんだ)

追記
C:\Users\[ログインネーム]\VASSAL\Preferences
がログイン名と有効化したモジュールの記録。これを一旦待避して別ユーザーとしてアカウントを作成すれば、第2プレイヤーとして通用するはず。

HeroClixの解剖 - Star Trek: Fleet Captains

このClixと呼ばれるダイアル部がどうにも固いので分解してみた(クリックで拡大)。



単なるはめ込み式なので取り外しは簡単。円盤状の上半分と下半分の台座との側面に水平に走る幅広の隙間にマイナスドライバーの先端を差し入れて軽くねじるだけ。

クリック感はどうやって実現されているのかというと、上半分の突起(ひとつだけ!)が下半分の凹みと噛み合うというシンプルな構造。

じゃあ、なんで固いのか? 摩擦のせい。上下のパーツをパチンと填めた時の具合。パーツ同士がこすれる箇所の摩擦が想定以上なのだろう。コンマ単位のすり合わせが上手くないのが原因。

ゆるくするには突起の出っ張りの角を落としてなだらかにするのが一つの手。試してみたがさほど変わらない。orz…

中央に回転軸が無い構造で、全体(下の台座内部)が太い軸のように機能する。これが接する箇所、つまり上半分のはめ込みの爪が寸法的にきついのだろうか?

内部の側面にグリースでも塗るか? この場合、数字の載った印刷物がオイルの成分で冒されないように注意しないといけない。また、外にまで染み出すようだと手がオイルまみれになって、滑りやすくなる恐れもある。…やめておいた方が無難だ。

考えた挙げ句、下画像のように押さえの爪の窪んだ箇所をマイナスドライバーの先で左右にしごいてやった。比較的もろい材質なので、金属を何往復かこすってやると細かい削りカスが出る程度に微妙に削れる。このやり方が奏功。はめ直すとClixが回しやすくなった。



…のだが、相変わらず特定の箇所で引っかかりが固い。元から精度が悪いのだろう。クリック感が均等に出ず、360度全周の一部の角度できつい。結局、金型の出来が悪い、そういうことじゃないか?


台座の裏を返すと“Made in China”の文字。

販売元のWizkidsではスターシップのHeroClixの販売予定が出ていて、今度は塗装済フィギュアとなる。2012年2月発売予定。Star Trek HeroClix: Tacticsと銘打たれていて、HeroClixのルールで遊べるんだとか。全28種で、スターターセットには種類違いの船4隻、ダイス2個、マップ、カード、ルールブックが含まれる。

http://wizkidsgames.com/blog/2011/10/26/boldly-go-where-no-clix-have-gone-before/

HeroClixって何や? マーベルヒーローズなんかが既発売で、主に人間の形をしたフィギュアばかり。船が売られるのはもしや初めて?

これが公式コア・ルールブック
http://wizkidsgames.com/wp-content/uploads/2011/04/2011-Core-Rulebook.pdf

なんだか、D&D3.5版を思わせる感じのルールだなぁ。簡単に言えば、ミニチュア戦闘ルール。時代はChainmailに逆行ですよ、G.Gygax師匠。

このシリーズで売りたいのは分かるけれど、Fleet Captainsはカードとの組み合わせがシステムとして秀逸なんだよね。だから、HeroClixだけではアカンの。私はそう思う。

第4ターン - Star Trek: Fleet Captains

ソロプレイの続き。ライカーが指揮を執って処女航海に出たエクセルシオールは果たして惑星連邦に貢献するのであろうか。

現在の出力:武器D、センサー10+2、エンジン10、シールド3
ライカー「進路を方位045に修正」

 ウンチク:『方位』はスタートレックでお馴染みの360度法で書いているだけ。「ベアリング ゼロ―フォー―ファイブ」なんて言いながらエクセルシオールのフィギュアを移動させると気分満点。いやもう、鉄ちゃんと同じだヨ。

 移動ルール:移動開始時に隣接タイルに入るには移動ポイント(前記の『エンジン』と同じ値)を1消費する。これから入る宙域が何であるかは関係ない。

新しい宙域は「ムタラ級星雲」だった(『村田』じゃないヨ)。船の全てのシステムが-2されるという空間。映画『スタートレックII カーンの逆襲』では、改装後エンタープライズと、カン・ノニエン・シン(リカルド・モンタルバン)に奪われたリライアントが死闘を繰り広げた。センサーによる見通しが利きにくい場所で、ビジュアルコンタクトにより三次元的な接近を企てたエンタープライズが辛勝している。



エンカウンターは4で無し。

 エンカウンター判定:6面体ダイス1個を振り、出目がタイルに表示された範囲内であれば発生。ムタラ級星雲なら、1から3。

サイズが11なので、残り移動ポイント9では渡り切れない。

 移動ルール:宙域タイルを渡るにはそのサイズ分の移動ポイントを消費する。

仕方ないのでバック作戦(※)。移動コスト1で元の場所に戻ってKクラス星雲(コスト5)を渡る。

 ※ハウスルール
 スキャンアクションで宙域タイルを覗き見するのはアクションを1つ使ってしまうので効率が悪い。移動開始時には未踏査の隣接宙域タイルは移動力1で入れる。この移動ルールを悪用するのは、利己的なプレイヤーなら一番初めに考えることだろう。本来のルールでは『後戻りして元居た宙域タイルに戻る』という概念は無く、自分のスターシップが渡りきることができないサイズの宙域に出くわすと、そこで移動停止になる。対戦相手はその隙に乗じてなんやかや策謀を巡らしてニヤニヤすることができるのだが…。ソロプレイでは時間の無駄に過ぎないので、『元居たタイルに戻るには移動力1、そこから余所のタイルに移動するには、元居たタイルを渡ること』という余分に移動力を使う制限を課して迂回を可能にしている。

方位135へ進む。ここは以前スキャンしたので「Dクラス惑星」だと分かっている。



エンカウンター判定は5で無し。サイズが3と小さく、残り移動ポイント丁度なので渡れる。方位は045。

新しいタイルの結果は「パルサー」。センサーテスト時に、プラスかマイナスの修正値が半々の確率で付く宙域。



エンカウンター判定は4でこれも無し。

アクションはまたもやスキャンにしておこう。方位は000。

結果は虚空。ようやっと出た。これで異常探査のミッションが行える。

ミッションカードのサイクルを行う。レベル30センサーテストはどう足掻いても無理なので、Nebula Explorationを引き替え。

 カードの引き替え(サイクル):達成困難であるとか時間がかかるといったミッションカードをディスカードして、ミッションデッキから新しいミッションカードをドローできるルール。ミッションデッキが空になった場合、デッキコンソールにあるミッション分野の三山(科学、影響、戦争)のいずれかから、一番上のカードをドローしてくる。

代わりに科学分野からドローしてきたのは、Exploration。これも良いものが出た。スキャントークンのある宙域に赴いて探検することを2回すれば1VP貰える。



このターンでまだ行っていないのはパワーアジャストだ。次ターンはセンサーテストをするので、センサー出力を優先しておこう。その直後はエンカウンターを見てから、最適なパワーアジャストをすればいい。

パワーアジャスト:武器D+2、センサー10+2、エンジン10、シールド3

 Dのシステム:連邦の船にはシステムをディスエイブル(Dという表記)して待機出力を他に回す機構がある(クリンゴン船には無い)。その代わり、Dのシステムは全く使用できなくなり、要求されるテストを行えない。たとえ、乗員やトークンによるプラスがあっても、だ。

これで第4ターン終了。



余談ながら、VPを稼ぐにはスターベースの建設に勤しんでもかまわない。最も気長な戦法だが着実だ。ソロプレイであればなおのこと。でも、それじゃ“Space...the final frontier.”のスピリットが泣く。

アナログゲーム紹介 ― Star Trek: Fleet Captains

以前やったようなルールのまるごと紹介ではなくて、どんな感じかを伝えるべく書いてみよう。ただ、私は既存のゲームと比較して、似ている似ていないを言えるほど各種アナログゲームに通じていないのでその辺はご勘弁を。

・まず、「買い物をして云々」のドミニオン系に代表される「カードだけのゲーム」とは違う。
・ボードを使うのでボードゲームの一種だが、マス目はゲームセッション毎に構成され、ランダム。
・ユニットと呼べる代物――スターシップ――が存在するのでシミュレーション系ウォーゲームっぽいが、そこまで専門的ではない。
・組んだデッキ(カードの束)から手札をドローしていくので、遊び方はカードゲームにも近い。
・更に、場に関連するデッキからドローするカードがある(ランダム・エンカウンター)。
・勝利条件は勝利点獲得方式で、その獲得の方法が何通りか用意されている。
・相手との戦闘、盤面の探索、陣取り、の三つの軸が含まれている。
・ダイスを用いた成否判定があり、ウォーゲームやRPGのそれに似た感覚がある。

以上のことから、斬新で多面的な要素を備えたゲームだと言えると思う。何よりスタートレックの世界観が醸し出されるように出来ている点がファンには喜ばしい。とはいえ、この「醸し出されている」部分は原作ドラマでの出来事をきっちり再現しているわけではなくて、「原作由来の材料を用いて表面をかすめた程度」に抑えられている。ゆえに原作をちょっとだけしか知らなくてもプレイに支障はなく、原作を詳しく知っていればなお一層楽しめる。

大きな特徴は2つあり、ひとつ目はウォーゲーム的な要素が挙げられる。

ユニットの武装
スターシップには武器、センサー、エンジン、シールドという4種類のシステムがあり、それらの出力配分を選び直すことで成否判定に成功しやすくなる。

例えば「レベル12のセンサー判定に成功すれば勝利点1」という状況であれば、センサーの出力値が最大になるように配分を変更した上でダイスを振って結果を出せる(出力+出目が12以上で成功)。もちろん出力配分の変更はターン毎に1回と定められているので、どういうタイミングで変更するかはプレイヤーの裁量に委ねられている。ここに先読みの勘や戦略性があるわけで、たいへん面白い。

戦闘は前述と同様な「武器対シールド」の対抗判定をして武器の結果がシールドを勝ると防御側にダメージを負わせることが出来る。

また、クリンゴン船にはクローク(ステルス機)のルールが用意されており、いわゆる「潜水艦ゲーム」の真似事もできる。

ミッション
ミッションを達成することで勝利点が加算され、この味付けもウォーゲーム的。ミッションの内容は対戦相手も知ることができるので、達成を阻むといった駆け引きが生まれる。ミッションカード自体もデッキであり、ドローする度に内容が異なる。

陣取り
ボードのマス目(タイル)を制圧してトークンを積み上げていくことで要塞を設営でき、最終的にスターベースを建設すると勝利点に繋がる。

特徴の二つ目はカードゲームのランダム性が取り入れられていること。

・ボードを構成するマス目(タイルと呼ぶ)自体もカードであり、あらかじめゲーム開始前にドローして作る。
・タイルを初めて訪れたユニットは探検を行い、エンカウンターカードをドローする可能性がある。
・10枚×10種のサブデッキから、あらかじめ4種を選んでシャッフルしたものがプレイヤーのデッキ(コマンドデッキ)になる。
・コマンドデッキから4枚ドローしたものが、プレイヤーの手札になる。
・ミッションカードも前述のようにデッキであり、3枚ドローする。

おまけの特徴として、原作ドラマの登場人物がカードになっている(惑星連邦側とクリンゴン側、各30枚)。手札に来た場合には、スターシップ一隻につき4人まで乗艦させることができる。これによりRPG的な雰囲気も楽しむことが可能だ。E型エンタープライズにピカードやデータを乗せてみてもいいし、プロメテウスにカークやスポックを乗せることも夢ではない(クロスオーバーのゲーム世界なので)。

まとめ

カードゲームの有するランダム性と、プレイヤーに裁量権を持たせたウォーゲームのシステムがFleet Captainsをかつてない野心的なゲームに押し上げている。これはたいへん面白い試みであるので、是非買ってお手元で確かめてみて欲しい。トレッキーな貴方は2個買って1個をお友達にプレゼントして布教しよう。

まだ食指が動かない人の為にだめ押し。ゲームデザイナーの一人はあのMike Elliott。マジック:ザ・ギャザリングのデザインに参加し、サンダーストーン、クォーリアーズ!など、自由度が高めのゲームを作ってきた人物。有名どころではデュエル・マスターズも彼のデザイン。日本ではバンダイのトレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」の監修もしている。どうだろう、これでStar Trek: Fleet Captainsがポッと出のただの版権ゲームでないことが分かって貰えると思う。面白くなるべく作られた下地のしっかりしたゲームなのだ。
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