Arx Fatalis
2002年11月4日発売 開発元Arkane Studios 販売元JoWooD Productions 英語版
総評:
パズルを解くのが嫌いでなければ、面白い。
筋書きから外れたプレイは推奨できない。
どちらかというと、アクション・アドベンチャー。
惜しむらくは、世界が狭い。あと数十のサイド・クエストか、数カ所の分岐が含まれていたならば、もっと長く楽しめただろう。
邪神の再臨を阻止してから、城やヘビ女達の世界はどうなったのだろうか? 主人公が去ってからの世界が気になる。
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狭い世界に見所が凝縮されており、世界が広いばかりのMorrowindとは対照的である。Arxに含有されているシステムをMorrowindに移植してやれたならば、Morrowindの面白さは画期的に飛躍したに違いなかろう・・・そういう例えができるほど、よく練られたシステムになっている。手軽な戦闘アクションはFPS系のゲームのようでさえある。例えば、ネズミ相手に剣の切っ先を当てる事に、最初は苦労する。ショートソードよりロングソードの方が有利であるように、武器の長さを実感できるシステムはRPGでは珍しいだろう。両手剣は威力は高くても振り回すのに時間が掛かり、俊敏な敵には、別の武器を選ぶ事になるわけだ。一方、RPGとして、全体的な印象はウルティマ9のようである。昨今の自由度の高いと評されるRPGと比較すると、一直線の物語であるが故に構想自体が少々旧い気もする。パズルは理路整然としていて解きやすく、ただのお使いクエストよりは断然楽しめるだけに、全体の筋書きが束縛に感じられ、惜しい。NPCの扱いも普段のRPGより重く、特定のキャラクターは場面に応じてきちんと演出されている。続編でパワーアップを望む秀作。
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