第一章のメインクエストが期限付きであることへの不満が多く見られるが、実際には経験値稼ぎをする狩り場が無い(分かりにくい)ことの方が問題である。
「狩り場」という概念はどちらかというMMO的かJRPG的なもので、洋モノRPGではサイドクエスト(お使い)で処理されることが多い。モンスターを殺した頭数による経験値ではなくて、サイドクエストを果たしたら、まとまった額の経験値が貰えるわけである。
メインクエスト1とメインクエスト2の狭間でサイドクエストをいくつか担わせれば、次の強敵に相対させても大丈夫――上手いCRPGはこんな作りになっている。
Baldur's Gateはどちらかというと「狩り場」方式が強い。ひとつの糞でかいダンジョン(
ナシュケル鉱山)に入ると、最初は弱い雑魚が無数に出てくる。それから、中くらいに強い敵。ダンジョン内をほぼ巡ったところで、最終的な敵が出てくる作りだった。
Pathfinder: Kingmakerでは、ジャーナルで指示されるサイドクエスト(Errands)は多くない。
※以下、ネタバレあり
「スベトラーナの指輪」は、クレスルを味方にする伏線で、カブケン神父が加わるための必須コース。
「ボッケンの錬金術調合用の花」のひとつ(洞窟の方)は、パッチ前ではスウォームにたかられる即死コース。
「悪夢」はこの時点では解決できない。
「ライバル」はメインクエストで、タトゥーチオ追跡の必須コース。
ナシュケル鉱山に相当するのは「オールド・シカモアの地下」で、うろうろすれば「狩り場」相当にはなる。ただし、あるアイテムを保持していて且つニュートラル・アライメントの主人公はマイト=コボルト間の戦争に関与しない選択肢を選べてしまう。すると、ダンジョン内でマイトなりコボルトなりを仕留めることで獲得できる経験値が貰えない(もちろん、この自動決定を翻して虐殺プレイをすることもできるが、まぁロールプレイが大好きな輩はやらないはずだ)。なので、経験値の収集量におのずと差が出てしまう。
Errands「橋を下ろす」――マイトの見張りに、とあるアイテムを取ってきて渡すだけ。これは達成しやすいが、肝心の場所がすぐに分からない。大グモの親玉は大百足の親玉より倒しやすいと思う。
スケルトン――2レベルだと難しい。クレリックがいることが条件。
大百足の親玉――2レベルだと難しい印象。
マイトの秘宝――タトゥーチオ追跡の必須コース。
壊れた遺物――収集したものを専門家に見せればなんとかなりそうだが……この時点では役に立たないっぽい。
マイトの隠者――クエストもくれず、存在意義が不明。遭遇する順番がマズイのだろうか?
金のカエル像――意味ありげにチェストに収まっているが、クエストの対象になっていない?
Errandsにすればよいものを、そうではなく、簡単に解けない謎として提示してくる。
マンイーター・トロール?――倒せないし、クエストGiverに遭えていない。
インセイン・ドライアド?――比較的簡単に倒せるが、関連した出来事が見えないまま。追記:第二章になって、Ancient Curseは彼女のせいだ、というセリフが出てきた。しかし、既に倒してしまっているので内情はわからない。
丘の洞窟にいるウェア・ラット――倒すには銀製の武器が必要なはず。関連した出来事が出てこないまま。
ウルフパックの洞窟――3Wave目で増援される背後からのウルフをあしらうことができれば倒せる。狩人に有名な場所というセリフが出てくる。
ランダムに紛れたエンカウンターのテクニック・リーグ――3レベルになっていれば倒せるが2レベルだと難しく、パーティメンバーが一人奪われる強制イベント。足取りを追うことが出来るが、序盤で関わりたいとは思わない。
オールド・シカモアの地表で、キャンプ場にある謎の遺体――そこで宿泊すると犯人がわかるが初見では倒せない。Scare対策が必要。
ロンリー・シャンブリングマウンド――傍らに倒れている人物の日誌からいきさつが読めるが、対応策が不明。
ムーン・ラディッシュ(ボッケンに頼まれた花)――コボルト達が話しているが、どうやって入手するか不明。追記:オールド・シカモア・エリアのど真ん中に生えていた。う~む。パッチ前、一回目で行ったときにはフレーム・コボルド・シャーマンからのセリフが出なかったような気がするな。
ウェア・ウルフ――中立地帯のコボルト達から請け負うことでもErrandsになる。倒すには銀製の武器が必要なはず。ウェア・ウルフから受けるなら、イーヴィル・アライメントのプレイをしたい場合だろう。
こういう辺りを全スルーしてしまうので、成長できずに2レベルで凸して玉砕……になっているのだろう。多分、このことが難しいと言われてしまう所以。ストーリーを楽しむ場合でも、お使いエピソードの難度が高いってことだ。
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