実在の中世に準じた文化様式とハイ・ファンタジー(主に種族)の融合が美しいDrakensang: The River of Time。The Guild 2を実力のある開発チームが丁寧に作ると、きっとこんな風になったことだろう。自然の地形を上手くあしらったポリゴンの風景は、目を奪うほど繊細で綺麗だ。The WitcherのVizimaが個性的な町並みで印象深かったが、こちらはその上を行く。デザインセンスがいい。
The Dark Eye(ドイツ語でDas Schwarze Auge。DSAと略される)というPen & Paperが基である為、ルールは複雑怪奇でDungeons & Dragonsより分かりにくい。が、PC版は深く考える必要がないので幸いだ。成長時のポイント割り振りに気をつける程度で済む。
ざっとプレイして感じた欠点は、建物に出入りのタイミングでロードが発生する点。さほど長くはないが、頻繁に入出を繰り返す場合には少々ウザイ。それ以外は、戦闘だろうか。序盤ゆえか、物足りない。キャラクターの能力に依るところも大きかろうが、プレイヤーの介入する機会がまだ少ない。作り込みの足りないことで有名な1CブランドのA Farewell to Dragons(こちらはロー・ファンタジーで内容も対照的)と似た印象だ。この系統は始祖のBaldur's Gateの類型で、程度は違えども、だいたいどれも似たり寄ったりだが。