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steamかGOGか、それが問題だ

steamでDisciplesシリーズがセールされているが、新作のIIIはともかく、IIの購入を考えている人は、ちょっと待って欲しい。このブログを読む頃では手遅れかもしれないが。

実はGOG.comでもDisciples II GOLDが販売されている。価格は$6.99で、steamとの差額は2ドルだ。GOGの場合、DRMフリーの上、対応OSにWindows 7(32&64ビット)が上がっている。

Disciples IIはsteam Forumによると、64bit OSやVista以降で起動しない例が報告されており、その場合、steam overlayをdisableにすれば起動するそうだ。やり方は:

 1. steamクライアントを起動し、LIBRARYリストのDisciples IIの上で右クリック
 2. プルダウンメニューからPropertiesを選び
 3. Enable Steam Community In-Gameのチェックを外す(下図)


このオプションはゲームひとつずつに関する制御なので、Disciples II GOLDならば、二つのタイトル(Rise of the ElvesとGallean's Return)に関してsteam overlayをdisableする必要がある。

あるいは、すべてのゲームについてsteam overlayをdisableにしたければ:

 1. steamクライアントを起動し、左上のSteamをクリック
 2. プルダウンメニューからSettingsを選ぶ
 3. IN-GAMEタブのEnable Steam Community In-Gameのチェックを外す

UACをオフにしたら起動できたという人もいたようだが、steam overlayのdisableだけで大抵の人は解決するだろう。また、環境によっては、グラフィックのアニメーションが遅くなるといった問題が発生することもあるらしい。

steam版を購入した私の場合、Gallean's Returnには起動時にConfiguration Editorという設定画面を選ぶことができるのだが(下図)、


これの“Display game in a window”をONにしたところ(下図)、


以降“Can't initialize Disciples II.”ダイアログが開き、起動できなくなった(下図)。


それで、どうしたかというと、steamクライアントを一旦終了させてから、先ほどのConfiguration Editor選択が行えるようにし、今度は“Display game in a window”のチェックを外してみたら、起動できるようになった。

そばに表示されている説明をよく読むと(設定の)“Use Direct3D”をONにした上でないと“Display game in a window”のONを利用出来ないようだ。で、そのようにしてはみたが、やはり“Can't initialize Disciples II.”で駄目であった。どうやら、現行の環境では、Gallean's Returnを、1920*1080画面中の1280*1024の窓として実行することはできないようだ(AEROはオフにしてあるのだが)。あるいは、説明の通りに、色深度16bitの画面ならいけるのかもしれないが、実用的ではないので試さなかった。

Disciples IIがどれだけ古いかは、画面解像度の低さ(特にRise of the Elves)や、ワイド非対応である事を上げれば分かってもらえるだろう。古き良き時代の2Dスプライトで画面が構成されている為、おいそれとは解像度を高くできない。液晶画面のご時世では低解像度のFontは決して読みやすくない。もっとも、かつてDisciples IIをプレイした事があって、その面白さの本質を心得ている人には、こうした古さという障害はなんでもないだろうけれど。

DRMフリーの恩恵は、自分が起動しないケースにぶち当たった時に思い知るだろう。というのは、steamの場合ではsteamクライアントをバックグラウンドで動かさなくてはならない要件がある為に、Disciples IIの実行ファイルに互換性オプションを適用して起動させる事が難しい。できなくはないようだが、トリッキーな設定をしなくてはならず、あまりお勧めできない(仮に、それが原因で他の不都合が起きたとしても自己責任だ)。

Disciples IIの場合はそれに加えて、source engineご自慢の圧縮ファイルgcfを利用しており、他のタイトルとは異なる場所(source engineタイトルと同じ場所)にフォルダと実行ファイルが配置されている。

DRMフリーであれば、Disciples IIの実行ファイルに互換性オプションを適用して起動することはたやすく、それが解決の糸口に繋がるのであれば、GOG.comで2ドル余計に払った甲斐もあると言えてしまう。古いゲームを最近の環境で遊ぶリスクというのは、往々にしてこんなものだ。ゆえに、あながちGOG.comも捨てたものでもない。その存在意義も十分認められ得るわけだ。…閉鎖の狂言には閉口させられたが。
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[ 2010/10/21 21:02 ] ダウンロード販売 | TB(0) | CM(1)
No title
情報ありがとうございます。
不意にやってみたくなったのに
steam版全く動かないので涙目状態でした。
GOG様々です。
今やっても、やっぱ、このゲームおもしろいですよね。
新作は個人的にははずれでしたが。(=△=
[ 2014/06/02 00:24 ] [ 編集 ]
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