Cobweb of にーしか

モデリング、海外ドラマ感想、洋ゲーRPG

ニコニコプレミアム会員費が値上げ

まず、お知らせのタイミングが絶妙である(3ヵ月前に告知するという義務にもとづいているだけであろうが)。

なぜなら、いま解約すれば年越し(大晦日)を一般会員で過ごすことになる。年越しをプレミアム会員で配信/視聴したい場合には、来年1月を待って解約することになる。もっとも値上げは来年3月からなので、年越しだけプレミアム会員でいたい場合には違いはないわけで、いたずらに反応してしまわぬように気をつけたいところだ。

現在月額払いの人は年額払いに変更することで値上げ料金を低く抑えることができる。

しかし、ニコニコプレミアムを年額払いに変更したい場合、一時的な解約が必要だ。ニコニコプレミアムを解約すると、解約した時点で一般会員に格下げになってしまうのである。

決済方法によっては、解約同日に再度プレミアム会員登録をすると、既に支払い済みのプレミアム会員費一ヶ月分を損する場合がある

参考:
プレミアム会員の支払方法を変更する
支払方法を変更すると、支払方法ごとに料金が発生します。
同月内に解約と登録をおこなうと、1ヶ月で2回料金が発生します。
1ヶ月で2回料金を発生させたくない場合は、月末に解約し、翌月にご希望の支払方法での登録を推奨します。

クレジットカード払いでプレミアム会員料金を払う
同月内に月額払いを解約し年額払いで再登録された方は、その月の月額分のニコニコポイントを配布いたします(再登録した翌月の上旬ごろに付与いたします)。
※ニコニコポイントの配布は2024年2月29日までとなります。2024年3月以降に再登録された方は配布の対象となりませんのでご注意ください。

スマートフォン決済の場合、同日の解約後再登録は二重に料金が発生しない場合と都度発生する場合がある。詳しくは: スマートフォンでプレミアム会員料金を支払う

また、2024年1月中にプレミアム会員になっていれば、ニコニコポイントがもらえる。実質的な補填と言えるだろう。
参照: 【重要】ニコニコ動画/生放送のアップデートとニコニコプレミアム会員料金の改定について

さらに年額払いに変更する人向けのキャンペーンに応募していれば特典がもらえる。
参照: 【期間限定】今なら、お好きな特典が選べる!プレミアム年額払いえらべる特典キャンペーン実施中!

前述のポイント配布とこのキャンペーン特典を合わせれば、決済方法にもよるが値上げ分を帳消しして、お得になることがある(少なくとも値上げ後の初年は)。

ゆえに、会員費を低く抑えたいなら、現行プレミアム会員は12月中に解約し、翌年1月末までに年額払いで再登録するのがよい。これからプレミアム会員になろうと考える人も同様に、翌年1月までに年額払いでプレミアム会員登録するのがよい。クレジットカードの年額払いにして特典をもらうのが最も割安だ。

決済方法によっては、12月中に解約して翌1月中に再登録とすることがベストの人も居るため、年越し(大晦日)をまたぐことになる。ここは消費者の立場からすると賢い判断ではないだろう。とくに年越しをプレミアム会員で配信/視聴したい場合には。11月中に解約できることが望ましかったことになるわけで、そうすると案内が遅すぎるとも言えてしまう。

現在プレミアム会員の人は、今後迷いどころである。あと一年間(2024年3月1日から2025年2月末まで)は会員であってもいいかもしれない(前述のポイント配布と特典をもらえる人なら損はしない)。それより後は、値上げ料金分の負担を強いられるので、2025年2月の解約者が増加傾向になるかもしれない。

奨励金をもらってる諸氏は義理堅く年額払いを考えるところかもしれない。ニコニコでのコミュニティや活動がどのくらい豊かで実り多いか、によるだろう。たしかにYouTubeやpixivのような最大手とは違う感触があり、他にはないニコニ広告という手段によって露出も若干は可能だ。登竜門として相応しい舞台装置でもあるから、居心地のいい場所だと言えるだろう。今回の値上げを決断した運営側の実情がどのくらいのものなのだろうか? カドカワの赤字部門でいよいよ採算割れとなったら、事前に何か動きがあるはずだ。これからもクリエイターらが長く活動できる場であって欲しいと願う。
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[ 2023/12/07 02:19 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

造ったもの(TOP固定)



























にーしかのpixivFANBOX、よろしくお願いします。noteでも書いてます!
[ VRoid Hubの佐渡渡さん ]
VRM佐渡渡まどか(メイド喫茶コス)
[ 2023/12/03 22:10 ] カスタムモデル | TB(-) | CM(0)

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

うーん。息子の死がきっかけで離婚していて、定年退職を迎えた主人公。この境遇だけでラストが決まってしまったようなものだ。ヘンリーJr.の締めくくりとしてはこれしかないだろうが、視聴者にとってはコレジャナイ。

振り返れば、最後の聖戦が一番面白かったな。あれ以上の脚本は望めないだろう。

いま、最初の作品(失われたアーク)を見れば、その鈍(のろ)さに驚くはず。アクションの見せ場は数えるほどしかなくて、人間関係のドラマとゆっくりした語りで魅せていた。そう、安っぽさが妙味だった。

今作や前作(クリスタルスカル)はアクションシーンこそ21世紀風で密度が高いが――加えて上映時間は増えているのだから、アクション増し増しだ――登場人物たちの醸し出す空気感や関係性に魅力が乏しい。特に本作のコンパニオンであるヘレナの役割が劇的に薄っぺらい。最後だけは重要な役を担うが、それ以外の退屈なことと言ったら。

マリオンのようなサバイバーの立ち位置でドタバタぶりが健在でも、捕まってお荷物になるパターンで意味をもつヒロインゆえの濃さや、そこから出てくるインディとの繋がりが、もうなくなってしまった。過去は因縁じみた紹介だけで、主人公は逆にヒロインに助けられる側になってしまう。

「第一に、歴史が変わっちゃう」
「変わっちゃいけないか?」

ここだろうな、注目すべき箇所。独りよがりの老人も以前はそうではなかったろう。しかし、視聴者は変わっちゃいけないところでの冒険もありうるのか! とそのオチに随分期待させられた。棺の人物はもしやインディだったのか!? とかね。アルキメデスがダイヤルを2つに分けた真の理由も含めて…… 

マリオンとよりを戻す……そもそもインディとマリオンって結婚が長続きするほど仲良くなりそうだったかな? ヘンリーシニアのように歳を取ってもお盛んで気楽な老人の方がよかったかも。最後までヘレナに説教するような頑固さであった方が、らしかったのでは? 2049年のロスに暮らしているデッカードみたいに。

豪快な墓荒らし稼業を続ける爺さんが見たかったかな。いい人になりすぎてた。たとえば、2番目の妻と結婚していて、マリオンが再会してしまったり、なんて方が現代的だったろう。今度は娘が生まれていて、なんてね。

もしかするとポリティカルな辛気くささだったかもしれない。インディは型にはまらない生活を好みそうだったのに。老いの孤独なんて昔の彼からは想像できない。俳優が出演できないので役(息子)を殺す、という策は好ましくなかった――これに尽きる。息子の死が影を落とす、なんてインディは誰も見たくなかったろう。

蛇足ながら、アンティキティラは未来人を呼び寄せる為の救命ブイだった――元ネタはキャプテンフューチャーの「時のロストワールド」かな。

クリスタルスカルは、スピルバーグが好きそうなネタでルーカスによって書かれた「失われたアーク」のバリエーション。だから「運命のダイヤル」は「魔宮の伝説」を参考にしてるんだろう。しかしながら、おふざけや洒落た演出はほとんどないし、大学の事務員が殺されるといった、あり得ない方向性になってる。インディが犯人で指名手配とか、アホか。CIAや国のために貢献した特別エージェントだぞ(前作の続きを踏襲するのであれば)。一般ピーポーじゃないのだから、メイソン捜査官を前にして、もっと違う会話が成立したはずなんだ。「君は○○の後輩か?」とかさ。ともかく、テンポの悪さとアクションの無駄な尺はどうしようもない。

老いの孤独を感じるインディの救いは別れた妻。これもめちゃくちゃ安易だ。視聴者がインディの年代だとして、古女房が慰めになるという人がどのくらいいるのかな? この映画を見たからといって、老後を生き抜く勇気のようなものを貰えるハナシじゃなかったことにガッカリではないか。鬱屈した気分を発散できる娯楽作でもなかった。映画を見た意味がゼロに近い。見なきゃよかったパターン。いっそ過去に残ればよかったのに。

たぶん、裏設定があって、アルキメデスから返されたはずの時計が棺に収まっている理屈はなにか用意されていたのだろう。一周前のインディは過去に滞在したとかなんとか。いずれせよ、ストーリーラインがダメダメ。あれじゃ、よくなりようがない。ほとんど駄作。よくこれで、ゴーを出したよな。

新しい最後のインディ・ジョーンズに足りなかったもの、それは――冒険。物語が新しいことをやろうとしていなかった。活劇の主人公に齢を生きた人間を感じさせようとするなんて、まるで逆。かつてのスタイルを似せたり踏襲することでインディらしく見てもらおうとごまかしたのが大きな間違い。ハリソン・フォード自身が演じていてたぶん一番知っていたと思う。脚本家はハリソンに聞けばよかったんだよ。

「インディだったなら、どうする? 彼は歳とってどんな冒険をしてる?」って。息子が登場しなくても成立しただろうし、マリオンと結婚生活が続いたのはきっと幻想だっただろう。歳だからって随所から断られて意地になったりもしてただろう。大学の教職は早々に見切りをつけて博物館のキュレーターになってたりしていたかもしれない。一方で政府からは特別顧問として意見を求められていたり。この15年でも変わらない保守的な彼ではなくて、積極的に変わっている最先端の彼を見せるべきだったんだよ!

「もう、引退したんだ、僕に尋ねないでくれ」とか。秘蔵の宝を展示できるように交渉しに行くとか(実は、その宝には調べたい謎が詰まってる)。また、仲間の学芸員に若手の生意気なヤツがいて、インディ爺さんを出し抜こうと画策するんだけど、ミスを犯して失態を見せる結末になるところを逆にインディに救われる。この一件で若者の中でインディの株が上がって、ちょっとした父子のような関係になるわけだよ。そして、この息子はさる身分違いの娘に恋心を抱いてる、と。そこでインディ小父さんが一肌脱いでやろうとする。一方で、古代マヤ展に向けた準備が整うなか、件の秘宝が奪われたりしてしまうわけだ。そんで秘宝の在処と盗んだ連中を突き止めるべく……

てな具合で、そういう活気のある爺さんを見せるべきだった、と私は思うね。人生100歳時代で老後の生き方に脚光が当たっている現代に、あのしょぼくれたインディはねーよ!
[ 2023/12/02 20:59 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

「閃光のハサウェイ」主題歌Möbiusを和訳してみた

※歌詞は他者の著作物なので、このブログでは全引用はしません。
Gotta wail against the wind を Gonna~としている人はきっと間違いです。
And the way to get it done を Anyway~としている人(以下略
Suddenly, my heaven just collapsed into an abyss を ~in your abyssとして(以下略
I’m learning from an old nemesisを I'm running~と(以下略
So that I don’t have to feel sorryは、So that I don’t have to feel, sorryもあるので注意。
詳しいことは、noteで書きました(他の人が書いてるのを見て気になっちゃったの)。でも、note版と違ってなるたけ平易に翻訳してみましたよ。


勝者のいなくなったゲーム
不変はないんだ
より良い世界を作るためなら、僕はやる
闇を打ち砕いてみせるよ、メビウス
僕がいなくなっても、忘れないで
光になった瞬間
僕は最後の良心を使い果たすから

僕の想い人はやつらに殺された
もう昔のことだ
僕をくすぶらせるのは怒りだ
絶対にゆるせない

見つけなくちゃ(集中して)
上手い解決策を(切実に)
風に向かって嘆かなくちゃ
体制が内からくつがえるまで

一緒に来てほしい
力を合わせるんだ
終わらせるために、やり遂げよう
その為になら、悔やむことなんかない

ルールが変わる皮肉なゲーム
上首尾だったのに、いきなり真っ逆さま
仇敵は僕のお手本だ
君を地面に屈服させるべきかな?
それで、君に真価を分からせる
僕たちは正しいことをする、だから味方になってくれ

僕の想い人はやつらに殺された
もう昔のことだ
けれど怒りが僕をくすぶらせる
絶対にゆるせない

見つけなくちゃ、本当にいい解決策を
風に向かって手を振ってみよう
体制が内からくつがえるまで

一緒に来てほしい
力を合わせるんだ
終わらせるために、やり遂げよう
その為になら感情は殺す、ごめんね

最後の一人を救ったら、僕は抜ける
嘘の笑顔でもかまわない
生きる方策を見つけ出そう、もう一度
僕たちが抜けるときは一緒だ、共に道を見つけよう

希望はいつも光り輝く
僕たちはまだ輪を断ち切れる
その圧政だって必ず
一緒に行こう、野生の花が咲く場所へ
[ 2023/11/29 01:01 ] 考察 | TB(-) | CM(0)

UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも (2)

パワーアップした技のいくつかがIIIになった辺りだと、若干の連携が働くことに気が付く。例えば、Yで発動するダブルハーケンのトドメ(coup de grace)。ハンドビーム(X)も突進攻撃のジャスト回避成功時、カウンターとしてのみ使えたりする。

ステージも4つめ(空港周辺)になると、勝手が知れてきて、それなりに愉しめる。ただし、ボス戦は非常に今風なゲーム性。ボスの挙動に合わせて避けと攻撃を繰り返し――要するにチクチクし続けて、ヘルスバーを二本消す。……すると自動的に技のムービーに切り替わってクリア! なので、ヒーローロボットらしい戦い方とは、ちょっと違う。

TVの放映エピソードにちなんだタイトルでステージがリリースされていくが、シナリオの骨子はあまり生かされていないようだ。例えば、TVの第1話だと大介は、グレンダイザーに乗るのはもうイヤだ、と言っているんだが、ゲームではそのような描写は微塵も無い。その代わり、「地球をフリード星のようにしてなるものか」みたいなことは始終台詞に出してくる。なお、宇門大介の名前はフランス版ではActarusであって、原形を留めていない(英語版の呼称はダイスーケになっている)。

進行不能バグ:

●東京タワーの付近で発生するイベント。NPCが喋った後、何も起きない。

 パターンA Man-ga-kaの立ち絵が現れずに進行停止する。 → ゲームを強制停止させた後にリスタートさせればこの東京タワーミッションをやり直しできる。

 パターンB 漫画家の立ち絵が現れたものの、「円盤獣フイフイ」の文字が見えてブラックアウトし、音楽が流れるだけになる。この状態になるとリスタートさせても進行できないため詰む

 解決策 字幕をオフにした上で、このCITYステージに臨めばパターンBを回避できるようだ。パターンAを回避するには、東京タワーで出現する第3ウェーブの敵を倒し終わる位置に注意する。グレンダイザーが東京タワーの根元に最も近いビルの付近に立っていれば、漫画家のダイアログが進行するようだ。上手くいくと「円盤獣ドムドム」が現れる。

 詰んだ場合 タイトルメニューのLoad a saveから1つ前のセーブを選び、CITYステージを最初からやり直す(当然、進展状態は巻き戻る)。

 セーブファイルをあらかじめコピーして待避(バックアップ)しておく場合 オートセーブのファイルは、C:¥Users¥(ユーザー名)¥AppData¥LocalLow¥Microids¥UFO ROBOT GRENDIZER - The Feast of the Wolves¥savegames¥saveTer.flbk

●ビルに囲まれた、壊せる卵型のオブジェ。ビルを超えて近づくと、出られなくなるので、近づかずに飛び道具で壊す。


眼鏡の職員は果たして山田くんか?
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東映公式チャンネルで第一話を見ると、宇門博士から宇宙科学研究所の職員を「林くん、山田くん、オオイくんだ」と紹介される(上図)。この紹介の作法は真ん中→右→左(左上位)なのだろうか? ゲームでの山田くんの立ち絵は眼鏡をかけた男性で、アニメでの右端の人物なのだ。それとも、宇門博士は単純に右から左(またはその逆)に紹介したのだろうか? 後者であるなら、ゲームの山田くんの立ち絵は本来、林くんか、さもなくば逆でオオイくん(ゲーム中でのAOI)だと思われるのだが……

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ゲームでの山田くん


日本語の(謎)看板:

フンギテレビ、パパソニック、マズダ、頭脳潜入
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小松原天文台
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100円ショップ
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ホテル、東京
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悪魔人間対人造人間9号
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血で字、三本テレビ、おはスタント、ボンダイ
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仏語の技名:(耳コピ。正しいかどうかは知らん)

メテオパンチ=ダイザーパンチ

メンコラゼイ=反重力ストーム

グラディコジール=ショルダーブーメラン

ヘリコパンチ=スクリュークラッシャーパンチ

ゴーフロントゥドゥー=スペースサンダー

メタモフォース=デューク・フリード(変身のかけ声)

モンスベー=シュートイン

ゴルドラン=ダイザーゴー
[ 2023/11/18 10:12 ] アクション | TB(-) | CM(0)

アバター ウェイ・オブ・ウォーター

長丁場で斬新なところは感じなかったものの、わかりやすく、誰でも愉しめることを念頭に作られた体だった。(でも、子供は飽きるだろう。そして、大人は熱狂的になれる内容ではない。中学生くらいが丁度いい視聴者層だと思う)

戦争描写のある「大草原の小さな家」とでも形容できそうな、家族ドラマだった。

登場人物が多くて描く側は大変。ある一握りの登場人物にスポットが当たっている間、他の者はどうしていたのかが、とても気になってしまう展開が多い。

物語のレベルは敢えてハードルを低くしているように見えた。要するに先が読める。変にひねったりすることもなく、正々堂々とどこかでみたような王道の展開をしてくれる。

海中の映像では少し気になるところがあった。空気に関する泡の表現がない。美的観点か、あるいは描くと面倒であるとかの理由で、主人公たちが海に親しむシーンでは、「鼻から気泡」のような描写はほぼなかった。後半、若者たちがスカイピープルに追われる場面になると、若干の鼻気泡が描かれる。

CGIは美しいものの、全編を通じ、完璧なグラデーションが人工物という嘘くささを感じさせる。黒つぶれやハレーションがむしろリアルの証拠であったためだろう。

わかりやすさの為には何でも使う。クジラと捕鯨を連想させる場面はあきらか。植民者が原住民を追い立てるシノプシスは、アメリカの入植者がやってきたことでもあるわけで、そう考えれば自虐的。

いずれ、(リコンビナントの)マイルズ・クオリッチ大佐は(死にかけたうえで)エイワに命を助けられ、自己犠牲でサリー一族を救うことになるのだろう。壮大な衝突と騒乱の物語も、必ずや和平・共存で終わると思う。そういう構想でシリーズを撮るのが監督の考えに違いない(シリーズが最後まで貫徹できれば)。

キリが光る小魚の群れでネイティリとトゥクを救う場面は、未来少年コナンのラナを思わせた。ネテヤムが沈んでいく海底の光る草原は、映画ナウシカの(その者、青き衣をまとい~)イメージを連想させた。宮崎駿作品からのそうした影響がある、もしくは印象からの効果を似せて使っていると思う。というのも、そうした結束力や(血の繋がりというだけではない)家族のテーマを考えると、行き着く先は同じであるからなのだろう。ファースト・ガンダムでアムロがア・バオア・クーからの脱出路をクルーにテレパシーで伝えるのも同じ伝だと考えていい。

家族テーマで戦争描写がなく、もっと深いものをお探しなら、スピルバーグ監督の「フェイブルマンズ」をお勧めする。あれこそ、家族愛と赦しの物語。
[ 2023/11/17 08:02 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

アソーカ・タノ

まず、女の子のためのスター・ウォーズだね。オビワン・ケノービでは若干のお子様要素。レイとカイロ・レンの物語では少年少女(カノンとしてはともかく、バランスは良かった)。マンダロリアンとブック・オブ・ボバフェットではこてこてのオッサン趣味。キャシアン・アンドーとローグワンはダーク趣味。

見ていて、ふと考えてしまうこと――登場人物の何人かが同性愛者またはトランスジェンダーだったなら、ものすごかっただろうな。今時なら十分ありそうなパターンで、現にスタートレック:ディスカバリーではある話――この感想が差別だと受け取られないことを願うけれども。やるなら中性であるとか性差に特色のある異星人として描くのがらしいかもしれない(TNGのエピソード「両性具有ジェナイ星人」みたいに)。少なくとも、ディズニーが政治的に過剰なWOKEでなくて、ほっとしている。人種については、定番のポリコレに則って多様性を重んじているらしいことが窺える。もっとも、日系は登場していないようだけど。それを言ったら、アジア系の全国籍を網羅してはいないってなってしまうしね。サビーヌ役のナターシャ・リュー・ボルディッツォさんの母上は中国系だそうだ。

肌の色という偏見を考えるとき、映画バビロンにあった台詞「役者は演じる役で見かけを変える。これもそうさ」を思い出す。黒人、白人、有色人種もみんな、エイリアン役を演じることで顔にカラフルなドーランを塗りたくればいい。それこそがいい教訓に違いないのだから。とはいえ、かの米国ではカラーブラインド教育が徹底されており、却って差別の助長に繋がっていると言われる。この教育法は肌の色の違いを無視するということだが、無視するのが当たり前になると、それ(違い)が原因で起きるちょっとしたことに却って無関心になってしまうらしい。するべき対処法を講じずに済ませてしまうのだそうだ。

さて、アソーカの予算は中くらいか? オビワンレベルではなかろうか。ときどき見劣りを感じる。ロングショットの有無や使い方で、予算のあるなしがなんとなく知れる。アンドーが飛び抜けてカネがかかっていて、次がマンドーとボバだろう。オビワンはそのかなり下。オビワンからライトセーバーの刃をポスト処理なしで撮るようになったと思う――実際に光る棒で。特に暗いシーンではそのまま使っているはずだ。アソーカのセーバーは白色で日中屋外のシーンが多いため、そこはポスト処理を加えていると思われる。

シノプシスは、脳筋男性が喜びそうなものではなさそうだ。中年男性としてライドできる登場人物は、敵側のFallen JEDI(ベイラン・スコール*1)しかいない。序盤を視聴している現在、エズラはまだ生死不明のままなので。
 *1 演じるレイ・スティーヴンソンさんは58歳という若さで2023年5月21日に他界。第1話のエンドでFor our friend, Ray(レイに捧げる)とあった。

とはいえ、TVシリーズの冒険活劇の続きモノというフォーマットは意外に悪くない。デイブ・フィローニさんは恵まれた人だなぁ。こんなに仕事が増えて。

たしかに、アソーカが登場するシリーズを全部見て無くても、物語にはついて行ける。とはいえ、実写シリーズ屈指の登場人物の多さでは? 関連する細部が多岐にわたるのは辛め。

尋問官とダソミアの魔女くらいなら、Jedi: Survivor(ゲーム)で体験したから分かるんだけど。モーガン・エルズベスは顔が白くないの?(なお、最終話でわかる) サビーヌ・レンの猫が出てきたとき、みたことある顔だと思ったら、グリーズ・ドリタス(前述のゲームの登場人物)だった(笑)

このキャラクター相互乗り入れ戦略は、ファンにSW世界をより浸透させる狙いだね。マンダロリアンしか見ていない人でも、ボ=カターンの登場を境に関連作品を見たくなるように。ただし、悪い副作用の結果として、スピンオフの個性が損なわれたりすることもある。マンダロリアンの第3シーズンはマンダロアの言及に終始するあまり、ディン・ジャリンの物語としての意義が薄れてしまった。

遺跡はJedi: Survivorでもさんざん出てきた。とくに「地図」の球は、あれのでかいヤツをフォースで転がしたりしてたよね、プレイヤーとして。デザインが踏襲されていて感心させられた。

アナキン(ヘイデン・クリステンセン)の登場は無理矢理感が強い。アソーカは別に生きることに絶望しているわけではなかったでしょうに。あの地図を手で掴んだ影響ということにしたいと思うけれども、生か死か選ばせてやった、というアナキンの意図はよくわからない。ファンサービスだよね、結局のところ。師が弟子の訓練を完了させるために、というのはSWでは慣例だけど。今回は必然の登場には見えない。

ストーリーも「スローン大提督 復活の序章」という位置づけなんだろう。この後の本編(映画?)に都合の良いようにキャラクターが動いているだけに見える。

7話登場のエズラのキャラクター性を理解するために、あらかじめ、過去の別作品エピソードを飛び飛びで見た。どうやってスローン大提督が僻地にとばされたのか、なども。

なるほど。惑星ロザルがエズラの故郷なんだね。「反乱者たち」でサビーヌ・レンが最終話に居た場所が、今回の出発地点なのね。

これを見た上で考えると、魔女を使って地図を見つけるように仕向けた大提督が凄いというべきか。宇宙クジラの最終目的地であるなら、そもそもアソーカ側が地図を手にする必要は無かったのだから。

ゲートについて。TNGのエピ「埋もれた文明」で既に同じようなニュアンスのものがある――アイコニアン・ゲートウェイ。TOSでも過去に移住するためのゲートウェイが出てきていた。デイブはオタクだろうから、元ネタとしてパクってる可能性もあると思うな。スタートレックでも後年、ローワーデッキあたりで使ったような気がするけど。

それを踏まえて。海に落下したはずのアソーカがアナキンと再会した空間がそのゲート内だったわけね。そうすると、使い方としては巧みだと思う。ゲートに入ったことのあるアソーカなら、シス寺院での因縁の対決となったアナキン(ベイダー)と、ここで再会するのもあながちおかしくはない。アナキンがアソーカを「老けたな」って評するのは、年月の経過を思い起こさせる意味で興味深い。アナキンが生死を選ばせると言うのは、ベイダーとの相克である以外に何かあるのだろうか? 元ジェダイとの遭遇からアナキンとの記憶へフラッシュバックした、ということだろうかね。

CG作品の「反乱者たち」スピンオフとしての登場人物を考えると、ヘラ以外は随分若そうだ。その中から女性だけをピックアップしたのは、女性主人公アソーカに合致させた選択の結果だろう。ゼブなんかは居てもおかしくない人物に思われるが、(特殊効果による再現で予算の問題を見越してか、)出てこない。実写化にあたり、「全員年増」問題にひっかっかっているのは間違いない。サビーヌなんか壁にスプレーするという若者文化の代表格を担ってるのだから、成熟した実績のある女優さんを充てても、外見上そりゃ無理というものだ。CG版と同じ日本語の声優さんの声が(実写の画面に反して)やたら若く感じる理由もそこにある。

だいたい、実写のスローン大提督、腹が出すぎだろう! いつのまに中年体型になったんだよ!! (CG版では)あんなにシュッとしてたのに!

結末。取り残されたJEDIたち。ただし、父・息子・娘の巨大な像がある場所にベイラン・スコールが居る。ゲートウェイの壁画の立像があるということは…… 

エズラのジャンプはシス寺院のモールとのそれと同じだった。過去作おさらいしておいて良かったわ。お約束の場面だから。

ところで、クローン・ウォーズ第7シーズンのクオリティーは凄かった。「反乱者たち」が見劣りしてしまうほど。


「たかがドロイド」
この言葉はいずれブーメランになる恐れがある。不完全で嘘つきのBing(Copilot)を使っていると、人間サマに対してあんまりだ、という回答や、時には心ない中傷もどきを聞くこともある。そういう機械に対して、人間が辟易してイヤになれば、この台詞になるわけだ。しかし、近い将来、機械の正確性も増すだろうから、いつまでも出来損ないという認識でいるわけにはいかなくなる。

Ronin(浪人)
さすが世界のクロサワ。JEDIもRoninだぜ!
[ 2023/11/15 19:52 ] 映画、ドラマ感想 | TB(-) | CM(0)

UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも

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そぐわない立地の五重塔。そばにあるのは桜らしい。常緑樹と色づいた紅葉が同居して、しかも桜。四季のない国の方が作ったのだろうか…… 遠くには険し過ぎる山々。

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大介さん。当時の画面キャプチャから起こしたのだろうか。デュークの立ち絵はかっこよかったものの、これは…… クオリティーの優劣が激しい印象。肌色は宇門教授の方があってる。大介さんの肌色は病的な薄い色なんだよな。越智一裕さんに描かせていれば……きっと。

悲報――日本語ボイスはまだない(遅れているそうだ)。キャスト誰だろう? 掲示板における説明が昨日と一転して、日本語音声は来年に持ち越しとなった(完全日本語版のPS版国内発売と同時) → 来年持ち越しなら、すぐには買わなかったね、これは酷い後出しジャンケン。なお、日本語字幕はそれほど遅れない(ように読めるが、なんとも言えない)。となると、キャストは新作アニメと一緒かな?

英語音声はコレジャナイ感が半端ない。外連味とリズムが日本語の抑揚とまるで違う。効果音ひとつ取っても、付け方がてんで違う。ロボロボしたガシャンガシャンガシャンのSEもない(ヘッドフォンで聞いてたら、ショボかった)。とっても異文化。バンプレスト版スーパーロボット大戦を遊んだことなさそうな人が作ってるんだろうな(もっとも、オレも遊んだこと無いけど。CMくらいは見たことあるから)。

再現OPを見てもわかるんだけど。アナリーゼしてないのよ。画のタイミングにマッチさせた音になっていない。これでは、オタク魂が明らかに欠如している。ゴルドラックの大ファンが作ってると思ったのに。

仏語で「メテオパンチ!」だけは分かった。英語がかなり酷いので、台詞は仏語音声、字幕は英語という変則的な活用で。仏語の方が大介の声音や甲児、宇門教授の雰囲気が出てる。もうこうなりゃ、脳内で変換してやる――案外、できるもんよ。さすがの仏語ダビングも、ひかるだけは雰囲気が違った。勝ち気でやんちゃな娘になってる(弓さやかみたい)。

序盤の印象:

・マウスカーソルが画面のど真ん中に出っぱなしで消えない → ゲームがバックグラウンドの状態にあるため。カレントにすれば消える。

・ダイザーのUPGRADEはMr.山田にしかできないらしいが、初回以外、フィールドのどこにいるのか見つけられない。岩鬼「おい、ヤーマダ!」 → 尖塔の麓の車両に居る。

・技の連携やコンボみたいなものは(今のところ)無いらしい。 → UPGRADEしておくと、パンチの応酬後にダブルハーケンがYで出せる。

・ジャストタイミングで回避はあるっぽいが、回避成功のボーナスは特にない?

・特定技で攻めさせるという仕掛けのみ?

・技が全体の半数くらいしか使えなくて、かなり退屈。 → ドロップを集めてUPGRADEしてアンロック。

・全体的に単調。

・おフランスといえば瞑想!
[ 2023/11/15 13:46 ] アクション | TB(-) | CM(0)
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